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嫌な言葉「雇い止め」

  1月23日(金)
■夕べ炬燵に横になったままテレビを見ていてそのまま数時間眠ってしまったので、そのあと眠気がささず、結局、睡眠不足で時差ボケ状態の一日。週の半分ほどは時差ボケ状態なのだが、会議とか打ち合わせとか大事な時に限って時差ボケになることが多い。

■時差ボケで放送作家協会の理事会に出席。目がしょぼつき、脳機能が低下し、しゃべるのも億劫。だが、報告しなければいけないこともあり、黙っているわけにもいかない。週のうち半分が時差ボケ状態というのは、困った生活習慣であるが、これは持病のようなものだ。なにしろ物心ついてから、ずっと睡眠障害に悩まされてきたのだから。

■「デリケートであり、感受性がそれだけ豊かなはず」と良いように思うことにしているが。
 駅の売店で久し振りに東京新聞の夕刊を買った。40円である。他の大手新聞より値段は安いはずだ。その一面トップに「京大100人雇い止め」という見出しがでていた。なんのことかと思ったら、京大が2010年度中に契約期限を迎える非常勤職員の約100人について、契約を更新せず、雇いをやめるということである。国立大の予算は年々減らされており、例えば京大では年間10億円づつ減らされているという。非常勤職員を5年契約で契約するようになっており、その「第一期」の人たちを、更新しないということである。

■「国立」という名のつく組織の無駄も多いはずだが、研究教育機関にまで経済危機の津波が押し寄せているのかと思う。非常勤職員といっても、専門性を必要とされるに違いない。今後の研究に支障をきたさなければよいのだが。

■本日も株価は下落し、会社倒産も急増等々深刻なニュースがあふれる。経済停滞の底が見えず、このまま経済が萎縮していくと、憂慮すべき事態になる。地球の環境を考えると、大量に消費する「経済発展」は考えもので、少々停滞したほうがいいとは思うが、「一気に」「急速」に低下すると、対応できない組織や人が多くでてくるので、問題である。

■昨日発売の週間新潮が「今もなおマスコミに露出をつづけている」竹中平蔵氏を批判する記事を載せていた。同じく「市場原理主義」をあおった経済学者の中谷巌多摩大学教授は「自分はまちがっていた。謝罪する」と非を認めた。一方、竹中氏は未だに、「日本の経済停滞は改革が中途半端だから」と主張しているという。経済問題など、ある程度時間がたってみないと、善悪の判断をくだせないこともある。小泉竹中改革は、その前のバブルとその急激な崩壊の結果、もたらされたものであり、その前のバブルをあおり、急激に息の根をとめた政策等も、経済劣化の遠因になっている。誤った政策をとった指導層も、昔であったら切腹ものだが、今は我関せずとばかり、年金生活にはいり、優雅に上品に趣味的生活を営んでいるようだ。

■そもそも、多くの国民が小泉氏にあれほどの票を投じたのである。「小泉改革」に大量の票を投じた人たちは、今何を考えているのだろう。マスコミに、ああも単純にナイーブに踊らされる国民に、当時、あきれたものだ。ぼくの周囲には(知っている限りだが)、小泉改革に批判的な人が圧倒的に多く、イラク戦争にも強く反対していた。イラク戦争にいち早く支持を表明し、ブッシュ政権と密着した小泉元首相。彼の辞書には、反省などという言葉はないのだろうか。「改革改革」「自民党をぶっこわす」と叫びながら、こわしたのは旧田中派の「経世会」だけ。官主導の利権構造を温存し、ちゃっかり息子さんを「世襲」させるようだ。

■小泉元首相がイラク戦争に反対を表明していたら、ブッシュはイラク戦争に突入したかどうかわからない。イラク戦争に日本が反対したら『日米同盟をそこない、経済に支障をきたす』などと識者と称する人が盛んに発言していたものだ。今、彼等の多くはアメリカが引き起こした惨状について、口をぬぐったままだ。歴史に「もし」というのは意味のないことというが、それでもなお、もしあのとき、おごれるアメリカにナイーブに同調せず、それはまずいとをいえる日本であったら、こんな惨状に陥っていなかったはずだ。

■イラク戦争の膨大な戦費捻出のためにも、アメリカ経済は膨張をつづける必要があり、その延長上にサブプライムローンや金融工学などで常に巨額の「利潤」を出す必要があった。世界第二位の「経済大国」であった日本(の指導層)は、ただアメリカのネオコンの「妄想」を後押しする働きをし、いまのような惨状に「手を貸した」。この惨状、まだ「序の口」であることが、怖い。
by katorishu | 2009-01-24 09:09 | 社会問題