肥満がアメリカを滅ぼすかもしれない
2009年 06月 17日
■本日発売のニューズウイーク日本版によると、アメリカでは強いストレスにさらされている影響でメタボが増えているそうだ。体格指数BMI(ボディ・マス・インデックス、体重を身長の二乗で割ったもの)が30以上のアメリカ人は、08年第一四半期から09年第一四半期にかけて人口の25.1%から26.8%に増えているそうだ。
■この程度の増加でも糖尿病や高血圧などの疾患にとっては意味をもってくるという。ストレスと体重増加には相関関係があると、肥満・メタボリック研究所のレスリー・ハインバーグ氏は指摘する。ストレスによる体重増加は健康には特に悪い影響をおよぼすそうで、ストレスホルモンが有害な内臓脂肪の蓄積に重要な役割をはたしているという。
■06年、肥満関係の医療費が年間医療支出の5から7%で、金額にして1000億ドル以上であると推定される。ニューズウイークは、このまま肥満人口が増えていけば「アメリカは自らの体重に押しつぶされてしまうかもしれない」と結ぶ。
■ソ連はアルコールによって崩壊したとよくいわれるが、アメリカが崩壊するとすれば、肥満かもしれない。じっさい肥満は見た目にも恰好よくない。草原を疾駆するチーターと豚をくらべれば、どちらが美しいか一目瞭然である。オッサン、オバサンになると、多くは肥満になりがちだが、食欲という欲望を制御できないことの端的な表れでもある。
■肥満は一般的に貧困層に多いとされる。あまり痩せすぎるのも健康によくないが、肥満は率直にいって美しくないし健康にも悪い。日本でも「アメリカ化」の流れなのか、以前には見られなかった過度の肥満が増えている。ところで、ぼく自身、人に自慢できるものなどあまりないが、ひとつをあげれば「肥満でないこと」である。20歳のころとほとんど体重がかわらず63から64キロを維持している。それで一応の健康をたもっていられるのかもしれない。もっとも脳のほうは目の酷使などもあって、あまり「健康」とはいえないかもしれないが。
■本日は五反田で仕事の打ち合わせのあと、大崎駅近くで仕事。根気がつづかず大井町まで歩いた。途中、昭和30年代を連想させる街並みや、老朽化が目立つものの懐かしい路地なども多く、意外な発見をした。
それはいいとして、もうひとつ気持ちがはれない。創作意欲も働かないし、無気力に陥っている。
■こういうときは案内をいただいているブロードウェイ製のミュージカルを見るといいのだが、どうも時間の都合がつかない。無理をすれば時間をつくれるのだが、無理をする意欲がわかないのである。無理をする意欲は創作欲にも通ずるので、それが減退していることは、当然、創作意欲の枯渇に直結する。早期に治しておきたい「症状」である。