コラム


by katorishu
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若い人の浴衣姿が目立った隅田川の花火

  7月25日(日)
■25日は隅田川の花火。花火を眼下に見下ろせるビルにデザイン事務所をかまえている知り合いから夫婦で呼ばれていたが、このところ本来の仕事以外で長時間、費やすことが多く、この日はめいっぱい原稿を書こうと思った。品川界隈の「町の仕事場」で仕事をしているうち、ふっと気分をかえたくなって都営浅草線に乗って浅草までいった。

■ついたときは、すでに花火大会は終わっていて、駅にやってくる人、人、人で歩くのも簡単ではない。機動隊がでて客の整理をしていた。花火そのものは何度もみており、それほど変化があるわけでもない。「作家的興味」としては、どんな人達が見にきているのか、その年齢やたたずまい、服装などに目がいってしまう。今年目立ったことは、若い男女の姿が多かったことと、浴衣姿が多かったこと。衣料品のメーカーがひところから安価なセット商品をだし、これが若い人にひろがったようだ。一方、年配者で浴衣姿の人は少ない。

■若い人が日本の伝統の衣類である浴衣を着る一方で、中高年が着ない。これも現代日本の奇妙な「風俗」である。中高年も、もっと和服を着て欲しいものだ。ぼく自身、毎年正月やお盆の季節は和服を着たりしていたのだが、最近はそういうこともなくなった。下駄も大好きな履き物だが、最近は下駄ばきだと嫌な顔をされることが多いので、はかなくなったが。
 浅草寺界隈には外国人も多かった。21時すぎ伝通院通りの近くにある屋台店にはいった。隣に外人客がくるといいと思ったのだが、そういうことにはならなかった。酒がはいるとブロークンな外国語でも結構通じる。「異文化摩擦」がテーマのぼくには、外国人との意見交換は貴重な時間である。

■そういえば、浅草橋場に以前取材したパキスタン人がいたなと思った。日本人女性と結婚し、異文化摩擦のなかで懸命に生きている人で確かウスマンさんといった。その後も継続して取材をしたかったのだが、パソコンのクラッシュで、連絡先が消えてしまった。核兵器をもった唯一のイスラム国家パキスタンはこれから世界情勢を左右する存在になるはずである。ウスマンさんの住まいは覚えているので、一度訪ねてみたいと思ったことだった。
by katorishu | 2009-07-26 20:22 | 文化一般