テレビメディアの崩壊現象
2009年 08月 01日
■この暑さのためであろうか、本日、大学時代の柔道部のOBとの食事会が新宿であり、久しぶりに出席するつもりであった。18時に会場の中華料理店にいったところ、そんな予約はないという。予約のノートを見せてもらったところ、12時から開始であった。愕然とした。12と18を見誤っていたのである。
■汗顔の至りである。マスコミ業界などでは、食事会等はたいてい夕方からであり、昼の12時からということは慣例的に、ない。それで12時からということは脳にはいってこず、夕方であろうから18時と読んでしまったのだろう。その時間を手帳に記したので、こういう結果になってしまった。幹事の先輩にメールをいれて陳謝したが、我ながらお粗末な一日であった。
■昨日は某有名プロデューサーの話をきく集まりに出席した。自分が生きている限り、テレビ業界が赤字になるとは、じつは思っていなかったとプロデューサー氏は述懐されていた。この集まりのことを実名は一切ださないながら、このブログで一部紹介したが、中途半端なものであるし、いずれ新聞記事になるかと思うので、誤解をあたえるのも嫌なので、削除した。15人ほどの集まりで、学芸部の記者やベテランのテレビ関係者が出席した。現状を大きく変える意志を、経営者や中枢の人たちがもたない限り、テレビの崩壊現象は思いの外早く進行するだろう。参加者の多くがその点で一致しているようだった。
■本日も同業者と1時間近く、電話で現代の文化状況、メディア状況について意見交換。関係者のなかに、恐ろしく危機意識のない人も結構多く、それが危機を深化させることにつながっている。これまで繁栄をほこってきた組織には、過去の成功体験があるので、なかなかその「魔力」から抜けでることができない。しかし、時代はもう変わったのである。過去の成功体験が、先行き障害になることに気づかない人も多い。自分たちはあと数年勤めれば結構な退職金をもらい、相応の年金ももらえるし、これでいい、と思っている人も少なからずいるようだが、今やこういう人が社会の劣化を後押ししている皮肉な時代になった。