コラム


by katorishu
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 亡くなられた南田洋子さんは脚本家でもあった

 10月21日(水)
■女優の南田洋子さんが亡くなられた。昨日当ブログでも記したが、こんなに早いとは……。
 知る人ぞ知るであるが、南田さんは日本放送作家協会員でもあった。テレビドラマ脚本として『女と靴下』(日本テレビ)や『つくしんぼう』(朝日放送)、『東芝日曜劇場、海のない港』(中部日本放送・TBS系)などを執筆している。また、日本放送作家協会が主催していた放送作家協会賞の「女性演技者賞」も受賞している。何回であったか、調べていないので不明だが。ご主人の長門裕之氏も第6回の「男性演技者部門」で受賞している。ついでながら、第1回放送作家協会賞の「女性演技者部門」の受賞者は黒柳徹子さんである。

■どんな人であれ、人は必ず死ぬのだが、誰の場合でも死は哀しい。取材などで、その人の「生の軌跡」を根掘り葉掘り聞いたひとについては、別の感慨もある。映画もテレビも「黄金時代」といわれた時期があり、南田さんはそこで一時期、日活のスターとしての輝きを放っていた。今は「黄金時代」という言葉も死語になりつつあり、「輝きのない」時代になってしまった。南田さんは戦後の隆盛期を生きたということで、ある意味で幸せであったかもしれない。ご冥福を祈りたい。
by katorishu | 2009-10-21 21:29 | 映画演劇