世の中には2種類の人種がいる。まず否定から入る人と、肯定から入る人と。
2010年 06月 20日
■昨日は渋谷で海上自衛隊の少佐クラスの人が講演する集まりに顔をだす。毎月一回渋谷で行われている「勉強会」で、今月は欠席の返事をしていたのだが、原稿執筆が思うようにすすまず、気分転換にいってみるかと出かけた。
■現役の自衛官ということで、発言には一定のわくをはめられているようで、自衛隊のホームページに載っている以上のことは話にでなかった。それでも、こんな穏やかそうな人が旧軍隊でいえば少佐クラスなのか、と思い、発見もあった。
■この集まり30代の女性が比較的多く、二次会は某デザイン事務所内で定例通り行われ、それなりに楽しかった。若いということはいい。一緒にいて華やいだ雰囲気になるし、なるほどそういう感じ方もあるかと参考になる。会社をやめてデンマークに留学するという29歳の女性とよく話したが、彼女、大変前向きな生き方をしており、頼もしい。デンマークでの生活について、いくつかアドバイスをした。チャーミングで意欲的な若い人を見ると、ついお節介かもしれないが、応援したくなる。危機の時代といわれているが、別の角度からみると、若い人にとって絶好のチャンスが到来した希有の時期でもある。ぜひチャレンジ精神を最大限発揮して、成果をだしてほしいものだ。
■最近、人のあら探しに情熱を燃やしている人が増えてきたという気がする。人に対する態度は大きく分けて二通りある。ひとつはまず否定からはいる人と、もうひとつは肯定から入る人。できるだけ良い面をみつけて、それは素敵だ頑張ってという場合と、とにかくその人の否定的な面に注意がいき、そんなの駄目だ、おかしいという人がいる。もちろん良い面を積極的に認める前者が世の中をよくする人で、後者は駄目にする人といっても過言ではない。
■ぼくの周辺を見回しても、肯定からはいる人は2,3割であとは否定からはいる人が多い。そういう人とはなるべくつきあいたくないし、仕事も一緒にしたくない。こういう厳しい時代、それはおもしろいね、やってみるといい、と積極的、建設的意見をまず発するひとこそ、時代を切り開いていく人である。幸い今仕事でかかわっている人は肯定派、積極派で、気分がいい。一人でもそういう人が増えてくれると、日本ももうすこしマシな国になるのだが。