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管総理の民主党惨敗、原因は想像力の欠如

 7月12日(月)
■参議院選挙で民主党が惨敗し自民党が「第一党」になった。選挙前に10%の消費税増税を公言した管直人総理の「情勢判断の甘さ」が、最大の原因だろう。「地方」に多い一人区で民主党が圧勝したことも、象徴的である。地方の経済は疲弊しきっており、いまここで消費税が増税になると、生活ができなくなるという恐怖感が、多くの選挙民の深層心理にあったにちがいない。

■鳩山氏の退陣をうけて総理に選ばれた管直人氏はおそらく財務官僚にふきこまれ、これだけ支持率が高ければ「悲願の増税」にもっていっても大丈夫、そうしないとギリシャのようになってしまうと吹き込まれたのだろう。手をつけるべき順序がまるでちがう。公務員改革を徹底してやって、税金の無駄遣いを切り詰めるだけ切り詰めた上でもちだすべきことなのに。経済が疲弊しきっているときに、「増税」をもちだせばそれがマスコミの格好の標的になり争点になる。過去の経験則からしてもわかりきっていることなのに、管総理および周辺の「マス」「マスコミ」に対する想像力があまりにも欠如している。

■結果として自民党が第一党になったが、こちらも問題である。おそらく「世襲議員」が多いことだろう。「世襲」=「既得権益擁護派」である。過去、長年にわたって政権の座にあって日本をここまで劣化させる原因をつくった人たちが、子どもなどに「権益」を移譲させる構図は変わらない。この党が第一党となったことについて、「マス」のほうにも想像力が欠如しているといわざるを得ない。テレビの開票速報を1時間ほど見ていて、朝日ニュースターにでていた経済学者の浜矩子氏が「これではイタリア並みになる」といっていたが、同感である。それぞれが「自分益」を押し出し、お互いをつぶしあって、結局政策がなにも実現せず、モラルも荒廃し、みんながダメになっていく。今のイタリアがどんな状態であるかよくは知らないが、2,30年前のイタリアがそうだった。このことは当ブログでも以前指摘しておいた。

■早めに寝て午前3時ごろ目がさめテレビを見たら、民主が44で自民が51であるという。これが「マス」の選択か、と思った。誰がここまで日本を劣化させてしまったのか。マスコミの誘導に弱い「マス」は、すっかり忘れているようだ。この選挙結果は衆参両院の「ねじれ」のもとになり、今後いろいろな重要政策が半煮えのまま決まらず、政治は混迷するだろう。

■なにも政策がきまらないので、有効な手がうてない。税金を喰って生きてきた「寄生虫」はそのまま温存される。かくて、なにも改革はすすまず、さらに劣化は進む。それを称して「イタリア並み」というのだが、日本はどうもこちらにハンドルをきってしまったようだ。マスコミもお粗末。政治も教育もお粗末。お粗末オンパレードの日本。一言でいえば「知の欠如」である。当選してバカの一つ覚えのように万歳をさけぶ議員ならびにその関係者の人相のお粗末なこと。今後、有効な政策がなにも決まらないので、さらに劣化がすすみ経済も停滞する。とことん墜ちるべきところまで墜ちないと、だめなのかもしれない。個人としては、劣化の波にまきこまれないよう「自己防衛」するしかない、とあらためて思ったことだった。
by katorishu | 2010-07-12 04:23 | 政治