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ニコニコ動画など新しいメディアで知る「真実」。佐藤優氏とウォフレン氏の発言は大変興味深い

 11月28日(日)
■健康診断の結果が郵送されてきたが、ひとつ気になるのは目について。「陥没」という字が今年もついている。ほぼ1年前、やはり健康診断で指摘されたので、お茶の水にある都内でも有数の名病院といわれる井上眼科で見てもらったところ、健康診断で指摘されたようなことはなかったのだが、今回またも指摘された。もっとも、目の疲労がはげしく、健康とはいえないのだが。診てもらう診療施設ごとに違う診断がでて、どちらを信じればよいのか、戸惑う。基本は自然治癒力でなるべく医者にかからないようにしているが。

■父の七回忌にでたあと帰宅して、早めに寝るつもりであったが、習慣のようにパソコンをたちあげ、ニコニコ動画で内外の政治についての対談などを2本続けてみた。月500円のプレミア会員になっているので、過去に生放送された番組を見ることができるのだが、大変面白かった。ひとつは経産省の現職官僚で霞ヶ関改革を唱えたことで仙石官房長官に国会で「脅し」をうけたりして話題になった古賀茂明氏と東京新聞の長谷川幸洋編集委員との対談。現在の霞ヶ関が、省益優先で「各省ごとに自分たちの生活を守るための仕組みがあり、いっしゅの協同組合、互助組合になっている」と指摘するなど、明治以来連綿とつづいている霞ヶ関の「官僚政治」の本質にふれている。60分の予定を85分にのばすなど臨機応変の時間変更もする番組だ。スポンサーなどのついていないニコニコ動画ならではの即性、柔軟性で、これなら登場する人の発言の真意もよく伝わるし、受け手としてもことの本質がよくわかる。

■興に乗ったついでにジャーナリストの佐藤優氏と社民党の福島瑞穂氏の対談も見た。「真性保守」の視点から今の日本の問題点に鋭く迫る佐藤氏と、社民党党首とのとりあわせが面白く、ちょっと見るつもりが結局、80分ほどの長さの番組を最後まで見てしまった。沖縄に米軍基地を集中させ、その異常さに無関心、鈍感になっている日本のマスメディア。佐藤氏の鋭い指摘に福島党首は「ごもっとも」という姿勢に終始した。

■ことのついでに「アメリカとともに沈みゆく自由世界」を上梓したウォフレン氏の日本記者クラブでの講演も見た。これはユーチューブで。外国人で日本の政治、社会の本質に通じ、深い理解と同情をもっている人は、ぼくの知る限りウォフレン氏が第一であり、氏の著書はたいてい読んでいるが、今回発売の本もすぐにでも買って読みたい。氏は「オバマは日本を同盟国とみていないし、日本に関心ももっていない」と率直に指摘する。08年ころからアメリカの対日政策は大きくかわり、いわゆる「知日派」といわれたアメリカ政府のブレーンはいなくなった。「現在対日政策を牛耳っているのは国防省系のひとにぎりの人物で、軍産複合体制の関係者である。彼らは日本を「独立国」と思っていないし、関心ももっていない」とウォフレン氏は断言する。マスコミではほとんど報じられなかったが、ヒラリー長官と前原外相の「日米会談」などで、アメリカ側のとった態度は、敵国の代表にたいするのとかわらない荒っぽいものであったという。まさに植民地の代表に接する態度である。そのことを記者クラブ制度に依存するマスメディアはほとんど報じない。

■その前の鳩山首相とオバマ会談のときもそうだが、ワシントンがここまで日本に荒っぽい非外交的態度をとったことはこの50年で例がないらしい。そこまでされても日本はアメリカにぽちのように従っていく。要するに馬鹿にされているのである。ことの本質は、アメリカ自身がかわってしまったということである。佐藤氏、ウォフレン氏もともに指摘するが、いま世界はきわめて危うい状態にある。ニューズウイークも指摘しているが、アジアで「軍拡競争」が激化しており、早晩戦争が起こりうる事態になってきた。日本としては戦争を起こさせないために、全力をつくさなければいけないのだが、政府も官僚もその努力が足りない。危機意識も薄い。こういう時だからこそ、佐藤優氏とウォフレン氏の指摘に真摯に耳を傾けたいもの。世界でいまなにが起こっているか、なにが問題なのか、といったことは、新聞やテレビを見ていたのではほとんどわからない。新しいメディアに接し、書物をじっくり読むこと。そして自分の頭で考えること。そのことが今ほど大事なときはない、と思ったことだった。
by katorishu | 2010-11-28 09:04 | 東アジア