ラグタイム・コンサート
2004年 12月 21日
乃木坂のシアター・バー・コレドで行われた「ガンジーの会」主催の「クリスマス・ラグタイム・コンサート」。ぼくも企画者として当初からかかわり、チラシづくりから出演者との交渉などの「裏方」を担当。もっとも、ほとんどが旧知の仲なので、スムーズにすすんだが。
アメリカ在住のピアニスト、池宮正信氏が24日、アメリカに帰ってしまうので、12月20日しか時間がとれないとのこと。オペラ歌手兼演出家の飯村氏や作曲家の高橋如安氏らとコレドにいき、池宮氏中心のコンサートをやろうという話が出たのが10月末。
京都にいる文芸評論家の末延氏に連絡をとり、急遽やろうということになった。
みんな忙しい中、あたふたと準備をして、なんとか「手作り」のコンサートを無事終了した。今回は40年来の友人でアメリカ暮らしが長い末延芳晴氏の「永井荷風」研究の成果とラグタイム音楽とをつなげた企画で、「荷風が聞いたアメリカ音楽」が中心のものに。
末延氏がプレコンサートとして、荷風と音楽について古いレコード音楽などを流しつつ45分ほどレクチャーし、19時よりコンサートに。コレドは、知人の元シナリオ・ライター桃井章氏が経営する、ミニシアターとバーを兼ねている。定員50人だが、照明設備もととのい、「大人の香り」のする空間である。
補助椅子もでて60人という「満員盛況」。手作りのコンサートなので、ぼくは初めて「照明」を担当した。思ったようにいかず、落とすべき照明をそのままにしたりしたが、幸い「ユニークで面白かった」「よかった」の声が多かった。
写真は池宮氏を中心に、出演者やスタッフ、関係者たちの記念撮影。放送などの「ブロード・キャスティング」にたいする「ナロー(狭い)キャスティング」の良さを、創出できたかと思う。
終わって二次会に……。日頃の憂さを忘れて、しばし愉快な時を過ごした。