アジア・ドラマ・カンファレンスに出席。善い議論が出来た。
2011年 06月 12日
■ソウルでのアジア・ドラマ・カンファレンスに出席した。日本をはじめ韓国、台湾、北京、上海などから脚本家や制作者が「アジアのハイブリッドドラマ」の可能性をさぐる討議をした。ぼくとしては「本番」は公式の会議が終わったあとの飲み会での議論。ホテル近くの居酒屋で連夜マッコリを飲みながら議論をした。
■カンファレンスではあまり発言の機会がなかったので、そのかわりに居酒屋では多弁になる。某新聞の編集委員氏や元NHKの某氏、元文科省の役人で今は映画評論家の某氏などと、論断風発、言いたいことを言い合った。日本の文化政策からドラマ、映画等々。ときに意見が対立したが、思いのたけをかなりの程度発散したので、ストレス解消になった。
■韓国にはこれで6回目。ソウルでは最後の一日、単独行動をした。地下鉄を乗り継いで東大門の市場や明洞の盛り場などを歩いて感じたことは、日本にくらべてみんなパワフルであるということ。若い女性も10年ほど前に比べてきれいになった。すらっとした脚の女性が多く、中高年と際だった違いをみせていた。
■東京にかえって町をあるいて、感じたんは活気が薄れていること。バブル期の沸騰するような熱気はどこにいってしまったのか。なんだか寂しい。道行く人の表情が暗い。姿勢もうつむき勝ち。これでは駄目だ、なんとかしなければと思うのだが。
■ソウルでは携帯もパソコンも一切触れなかった。東京にもどると留守電やメールの数々。学生時代からの友人で、現在某新聞の特別記者のT女史とも久々に電話で話した。彼女、東南アジアに興味をもっていて、この地域の国々を日本は忘れているとのこと。そのことで意見が一致。持ち時間のすくなくなるなか、東南アジアのメディア状況をさぐってみたくなった。場合によっては、そのうちタイやフィリピン、インドネシアなどに数ヶ月滞在し、研究をすることも選択肢にいれておきたい。