コラム


by katorishu
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野田内閣改造で、春に解散総選挙の声も

 1月13日(金)
■野田政権が内閣改造に踏み切った。目玉は岡田副総理ということであるらしい。生真面目で頑固というのが岡田議員にたいする評であるが、この難局をこの布陣で乗り切れるかどうか。ほとんど期待しないで、お手並み拝見といった気分で見守っている。日本の政治を実質的に動かしているのは、依然として霞ヶ関の官僚である。この構図は結局、「政権交代」しても変わらなかった。

■野田政権の支持率は低下する一方で、民主党内はばらばら。早くて3月、さらに6月、9月に解散総選挙もありうる。すでに永田町では、選挙にむけて走り出している議員も多いようで、資金集めも盛んになっている。世のため人のために尽くそうという「仕事が」が実は選挙資金集めに使われている類のことを、「関係者」から聞いたりもする。





■骨のある政治家や、きちんとした政治哲学をもった政治家も少数ながらいるが、そういう人はなかなか当選できない。テレビにでて派手なパフォーマンスを演じる人が当選する。結果として「自己顕示欲」ばかり強い、哲学もなにもない、人気取りだけに巧みな政治家が数多くうまれる。彼らは賢い官僚にうまく洗脳され、官僚のふりつけで、田舎芝居を演じることになる。自己顕示欲の強い人は、じつは操縦しやすいのである。

■日本ばかりか世界中が経済の悪化に苦しむなか、どんなに立派な政治哲学をもち、実行力もある政治家がでてきても、そう簡単に劣化した経済を立て直すことはむずかしい。アングロ・サクソンの主導した「近代文明」が爛熟し、すでにシステムとして終わりに近づいているのかもしれない。70億に達する人々が、それなりに「幸福感」をもって暮らすのは、容易なことではない。ただ食って寝て、病気をしないというだけでも、難事である。世界のなかでいち早く、少子高齢化をむかえた日本こそ、世界に「範」をしめす絶好のチャンスと思うのだが。

■携帯パソコンを買い換えた。これまで10台くらい買い換えたであろうか。帯に長し襷に短しで、毎度買い換えるたびに不満も募る。考えてみれば、1895年のウインドウズ95からつきあっているのである。かなり長い「パソコン歴」だが、もっぱらワープロ機能に特化して使用してきたので、スキルアップにつながらない。この新しいメディアに期待をもちたいが、同時に限界や弊害も感じている。便利さの果てに「とんでもない」社会ができあがる恐れもあり、手放しで喜べない。そう思いつつこの新しいメディアこそ、窮状を打開するツールになるのでは、と思い、目をしょぼつかせながら付き合っている。
by katorishu | 2012-01-14 00:30 | 政治