コラム


by katorishu
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東日本大震災1周年。「日本再生の日」として、社会のシステム運営を根本から改めるべき

 3月11日(日)
■いうまでもなく、あの大震災から1年である。大地震が起こったとき、たまたまテレビで国会中継を見ていた。野党が菅直人首相を追究していたときで、首相はたじたじという印象だった。どう決着するかと思っていたとき、突然の揺れ。これは大きいと思った。その後テレビを通じて入ってくる情報、映像は予想を超えた、自然の猛威というもので、圧倒された。

■テレビに釘付けになり、海外のBBCやCNNもふくめ連続20時間、テレビを見続けた。BBCやCNNが福島原発事故は大変な事態で、チェルノブイリ級と報じているとき、日本のテレビには原子力の専門家と称する人が登場し、安全、大丈夫を連発していた。枝野議員も「直ちに健康に影響をあたえるものではない」といった曖昧な表現で、とにかく「大丈夫」を印象づけようと懸命だった。それらの報道を見ていて、これは違う、海外報道のほうが正しいと思っていたが、案の定、その後、BBCなどの情報が正しかったことが明らかになった。

■当局の不手際は取り繕いようがないが、大事なことはこの未曾有の惨禍を無駄にしないためにも、日本社会のシステム運営を、根本からあらためることだ。「戦後ニッポン」の繁栄はとっくに終わっており、少子高齢化という深刻な事態を前に、従来のシステムでは機能不全になる。わかっていながら、結局はなにもしない、ことなかれ主義がいかに多いことか。これでは日本は救われない。この日をたとえば「日本再生の日」あるいは「復興の日」とでも名付けたらどうだろう。国民一人ひとりが本気で再生にとりくむことを胸に誓う。そうなれば、復興も少しは早まると思うのだが。
by katorishu | 2012-03-11 23:52 | 社会問題