ヤマザキマリのマンガ原作映画『テルマエ・ロマエ』、楽しめた
2012年 04月 30日
■マンガ原作の映画はあまり見たくないのだが、中にはなかなかの作品もあるので「食わず嫌い」をしないで見るようにはしている。本日、脳をやすめるため、ヤマザキマリの原作コミック『テルマエ・ロマエ』を見た。古代ローマ帝国の浴場設計技師が現代日本の銭湯にタイムスリップしてしまう物語で、、阿部寛が主演し、漫画家志望のヒロインに上戸彩。監督は、『のだめカンタービレ 最終楽章』シリーズの武内英樹、脚本を『クローズZERO』シリーズの武藤将吾。
■気楽に楽しめるエンターテインメント作品として評価できる。タイムスリップものがテレビドラマでも映画でも最近多いが、多くの人が現実にあまり夢をもてなくなっていることの裏返しなのだろう。ファンタジーに一時でも遊ぶことで、日頃のストレスを解消したい人には、格好の作品である。以前、ニューズウイークにヤマザキミリのインタビューがのっていて、なかなか芯のある女性と思い、この作品、映画化されたら見てみようと思っていた。期待にたがわず、笑いとともに諷刺もあり、しばし非日常の世界に遊べた。強い感動を呼ぶ類の作品ではないが、日常に疲れた人には、癒しになるのではないか。品川プリンスシネマは珍しくほぼ満席。笑いが劇場内にあふれていた。ぼくの採点では5点満点の4弱といったところ。