コラム


by katorishu
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日本の新聞雑誌類撤去を指示する中国当局、未だ「後進国」の証拠

  10月3日(水)
■尖閣問題で硬化した中国当局が税関で日本の新聞雑誌類を没収しているという。多くの書店では既に日本の書籍類が撤去された。書店が自主的に撤去したのではなく当局の指令だろう。相変わらずの国である。中国内でマンガの電子書籍販売を展開している企業の関係者からも悲観的な声が聞こえてくる。「ショックです」と過日、直接関係者の声を聞いた。

■戦前の「鬼畜米英」ではないが、当局者は何か有効な措置を講じたとして自己満足しているのかもしれない。しかし、長い目で見たら国家的損失であり、中国がいまだ「後進国」であることを端的に示す格好の材料になっている。

■中国内のインターネットでは「日本に致命的な一撃を」などという勇ましい声が踊っているらしい。一方で、「他国の文化に敬意を持つことは、自分たちの文化に自信を持つということだ。日本の書籍撤去は、悲しく滑稽だ」という意見も(東京新聞)もあり、ややホッとする。
政治的には軋轢があっても文化の根っ子での交流は大変大事なことで、続けていかないと。その観点を欠いた政治家、指導者は、今の時代、害悪以外の何物も、もたらさない。
by katorishu | 2012-10-03 08:48 | 東アジア