感動作と言われるミュージカル映画の定番『レ・ミゼラブル』を見た。
2012年 12月 30日
◼先日「評判の」ハリウッド映画『レ・ミゼラブル』を有楽町で見た。 ヴィクトル・ユーゴーの小説を基に、世界各国でロングラン上演されてきたミュージカルの映画化である。『英国王のスピーチ』でオスカーを受賞したトム・フーパーが監督。
◼パンを盗み19年も投獄されたジャン・バルジャンの波乱に満ちた生涯を描いたものだ。原作を昔読んだ気がするが、詳細はおぼえていない。こんな展開だったかなと思いつつ見た。エンターテイメントの骨法にのっとった展開で、最後まで引っ張って行く「腕力」は、さすがハリウッドである。
◼ミュージカルでは『オペラ座の怪人』がナンバーワンとおもっているので、どうしても比べてしまう。率直にいって『オペラ座』を超えるものではなかった。大音響の設備をもつ映画館で見たのでそれなりにたのしめたが。近頃珍しくほぼ満席。あらためて、音楽、それも歌の持つ強さに感嘆する。
◼以前一度、ミュージカルの作・演出を試みたことがある。予算が少なく二期会のオペラ歌手に「お友達ギャラ」ででてもらったり苦心惨憺して幕をあけた。公演は埼玉芸術劇場で一日きり。この時、音楽それも歌唱のもつ力を実感した。『レ・ミゼラブル』をみて、もう一度ミュージカルに挑戦して見たい意欲にかられたが、相当の自腹を切らなければならないので、ま無理でしょう。
今年も残り少なくなりました。風邪など引きませんように。