西島秀俊主演、キム・ソンス脚本・監督の映画『ゲノム・ハザード』を見た。かなり怖い映画
2013年 12月 11日
■西島秀俊主演の映画『ゲノムハザード』(キム・ソンス脚本・監督)をマスコミ試写で見た。脳と記憶をテーマにしているので案内がきたときから是非見ようと思っていた。アクションものの心理サスペンスのジャンルにはいるのだろう。ハリウッドの定番のつくりで、この監督、導入部の描写は巧みで、観客をひきこむテクニックはなかなかと思った。
■司城志朗原作の第15回サントリー・ミステリー大賞の同名小説が原作。10数年前の作なので、映画化作品とは違うところも多いようだ。原作を読んだキム・ソンス監督がぜひ映画化をと製作会社にもちこんで実現したもの。サブタイトルに「ある天才学者の5日間」とあるように、主人公は遺伝子ウイルスに記憶を保存し、その記憶を他人に「上書きする」という研究に成功した韓国人「天才科学者」。ただ、全編にわたって登場するのは記憶を上書きされた日本人デザイナーで、この役を西島秀俊がうまく演じている。一人の人間の脳に二人の記憶が植え付けられて、当人は混乱し、狼狽する。
■韓国の謎の女性記者キム・ヒジョンが準主役で登場し、記憶を上書きされた日本人を助けつつ取材をする。ソウルからやってきた何やら怪しい一団が日本人デザイナーを連れ去ろうとして数々のアクション場面が挿入される。怖さと緊張感があり、サスペンス映画としてはまずまず成功していると思ったが・・・・としておこう。ホラー系が好きな人には面白いのでは?来年1月24日より公開。