残念なSTAP細胞の論文とりさげ「事件」
2014年 03月 10日
■STAP細胞の共同研究者である山梨大学の若山教授が、小保方さんの研究論文はとりさげたほうがいいと語る。論文の発表後、疑念がもちあがり、盗用の疑いもでている。ものすごい発見であるとマスコミで喧伝され、日本の誇りとされ世界にも流れただけに、反作用も大きい。イギリスの科学雑誌「ネイチャー」も声明を発表し、調査をするという。小保方さんは良い人のようだが、今回の件で相当落ち込んでいるにちがいない。大きく持ち上げたマスコミが、今度はおとしめる報道をするのだろう。罪つくりなことである。
■最近、気候変動の研究などでも、二酸化炭素が温暖化の原因であることについて、イギリスの気象学者がデータを捏造した事例も報告されている。科学者による研究のいかがわしさ、インチキさが、いろいろと暴露されており、専門家のいうことを、あまり単純に信じないほうがいい。そもそも人間のやることである。間違い、誤りがあるのは不思議ではない。
■このことから得られる教訓は「専門家」「プロ」と称する人のいうことを、あまり単純に信じないほうがいいということだ。経済などの専門家のいうことも、未来予測について当たったためしがない。素人の「生活実感」のほうが真実を言い当てているケースも多い。
それにしても、STAP細胞の「成果」は最近では数少ない明るいニュースであったのに、残念なことである。