小保方さん記者会見では終わらないSTAP細胞事件
2014年 04月 10日
■昨日はSTAP細胞の件で小保方晴子さんの「不服申し立て」記者会見をライブで2時間半つづけて見てしまった。この件での理化学研究所の姿勢は大人げないというか、焦りがですぎて、不愉快でさえあった。STAP細胞の論文は杜撰であるとして、くさい物に蓋をする姿勢をとり、30歳の力の弱い個人一人にひたすら責任を押しつけ、トカゲの尻尾きりをやっていた。
■小保方さんの記者会見で、白黒がはっきりついたわけではないが、理研側の調査報告が自己保身のための、その場しのぎの安易な調査であっったことが見えてきた。一方、小保方さんが少なくもSTAP細胞を創り出したと信じていることは、はっきりした。これが彼女の「思い込み」なのか、それとも真実なのか。今後その「証明」が必要になってくる。この件に関しては、小保方さんはいっそアメリカのハーバード大学のチャールズ・バカンティ教授の下で、STAP細胞の研究をつづけ実証していったほうがいいのではないか。バカンティ教授はネイチャー誌に出した小保方論文を撤回する必要はないといっているし、多額の税金をとろうと焦る理研とは利害関係もあまりないはず。
■この件、小保方さんの「思い込み」で終わる可能性もあるが、記者会見であれだけはっきりと「STAP細胞はあります。私は200ほどこの目で見てます」と公言したのである。嘘をいっているとは思えない。今後、じっさいに小保方製のSTAP細胞の存在が確認された場合、日本の科学者は世界に大恥をさらすことになる。今、やるべきことは、「出来る」と断言した小保方さん自身に、STAP細胞を作ってもらうことだ。試みの場としてはアメリカのハーバード大学が適当ではないのか。
■「世紀の発見」で理化学への若い人の関心が高まったときである。そこに水をかけるような今度の事件は嘆かわしい。早く決着して有為の若い研究者が続々育つ環境・土壌がもっと豊になるよう政治家等は最大限の努力をしてほしい。この一件、どうも背後に細胞再生関連産業や官僚、研究村の利害が複雑にからみあっている気がしてならない。この際なので、徹底的に膿をだして欲しい。まだまだ「とんでもない」事実が浮かびあがる可能性もあり、この問題から目を離せない。