コラム


by katorishu
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理研の再生科学綜合研究センター解体に大賛成。海外に逃げていく「人材」などほっとけばよい。

6月13日(金)
■小保方問題で小保方氏がユニット・リーダーとして所属していた理研の発生再生科学綜合研究センターが解体される予定だ。理研改革委員会が提言したばかりで、押し返しがあるかもしれないが、これだけ世間を騒がせたのだし妥当な線だろう。

■当初は理研側は小保方氏一人に責任をおしつけ「とかげの尻尾切り」で事をすませようとしたが、調査委員側にも「データ偽造」とみられることが相次ぎ、さらに火に油をそそぐ結果となった。小保方氏もネイチャー論文の撤回を表明している。あとはSTAP細胞が本当にあるのかないのか、小保方氏もまじえて厳密な科学的な実証研究の結果をまつばかりだ。




■発生再生科学綜合研究センターの廃止について理研内部に動揺がひろがっており、「優秀な人材が日本から逃げてしまう」という声もある。しかし、心配はいらない。優秀な人材は、あとからあとから生まれてくるものだ。システムをきっちり整え、広く人材を世に問えば、「既得権」にあぐらをかいていた「優秀な人材」に勝るとも劣らない人材がでてくるものである。芸術やスポーツの世界でも同じ事。人類には10万人に1人くらい天才がいるものだ。ただ、多くの場合、彼等は「場」をあたえられないので、力を発揮できないだけだ。

■「海外へ逃げていく人材がいたら、どうぞ出て行ってください」といってやればいい。いわゆる富裕層や企業にしても同じ事。海外に逃げていくような「愛国心」にかけるような人はある意味、国内で影響力を行使すること自体がマイナスである。日本は問題のある国であるにしても、まだそれほどヤワな国ではない。センター解体によって新しい何かが生まれると予言しておく。
by katorishu | 2014-06-13 09:25 | 文化一般