日本で東京ドームの18倍もの領土の拡大が続いている。これは朗報というべき。
2014年 06月 23日
■四季折々の自然があり、世界でも比較的住みやすい日本だが、テレビでも新聞でも週刊誌でも、良いニュースは少なく悪いニュースが続く。そんな中、これは朗報と思えるグッドニュースも時々あって救われる。一ヶ月ほど前の読売新聞に、噴火をつづける西之島の面積が拡大をつづけているとのニュースが載った。
■海上保安庁によると、小笠原諸島(東京)の西之島付近で起きた噴火の後、陸地の面積が拡大を続けていて、その面積が東京ドームの約18倍にあたる86万平方メートルになったという。2013年の11月下旬の発見から半年余りで、これだけ領土が拡大したのである。噴火活動は活発で、今後も島の拡大が続くとみられている。
■5月21日に航空機から観測した結果、昨年11月20日の発見直後に東西約100メートル、南北約200メートルだった陸地は、東西約1300メートル、南北約1050メートルとなった。現時点では、周辺の排他的経済水域(EEZ)も、42平方キロ・メートルほど広がるとみられている、そうだ。
■地震や噴火というとマイナスの要素が強調され、それは正しいのだが、人口の割りに狭い日本の領土が拡大しているのは悪いことではない。自然は人間社会に猛威、脅威をふるうばかりでなく、長いスパンで見てみると、ずいぶんと「益」をもたらしている。この島に人が住めるようになるには、長い年月がかかるに違いないが、軍事力で領土を拡大するのではなく、自然の「恵み」で拡大するなど、イキである。
■噴火に伴うマイナスの要因があるにしても、天に感謝をし、神社等は地鎮祭でも行ったらいい。この周辺に豊かな「地下資源」が埋蔵されている可能性だってある。将来の日本人へのビッグ・プレゼントにもなる。ここがハワイのようなリゾート地になるかもしれない――などと想像するのは楽しい。想像と創造こそ、人間のもつ特権である。