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「文芸復興をやろう」という作家、宮内勝典氏にエールを送りたい

 7月6日(日)
■日本経済新聞出版社から本を出すので持ち上げているワケではないが、この新聞、文化欄がかなり充実していb0028235_1363648.jpgる。本日は作家、宮内勝典氏の「文芸復興をやろう」という試みについて。文芸書が売れない今、文芸復興などというと、シーラカンスのようと言われるらしい。

■宮内氏は言う。私たちはいま 中世的な一神教の世界、カネがすべてという価値体系に封じ込められていて、消費によってストレスを発散するぐらいの楽しみしかなく、息詰まるような社会に生きている。そこには生の喜びがない。「生の喜びを回復させるには、どうしても文化の活性化が欠かせない。新しいルネサンスが必要なのだ」




■その通りである。硬骨の作家が未だ書き続けていることに救いがある。ひところ早稲田大の二文で非常勤講師をしていたとき週一回、講師控え室で宮内氏と顔を合わせた。存在感のある作家と思った。宮内氏の講義は学生に大人気であったと聞いている。氏の新作を読みたいものだ。そして「言語によって紡ぎ出される」文学が、もっと読まれる社会になることを期待したい。

■想像力を駆使して味わう文学は深みがあって面白く、独得の世界を提供してくれる。もっとも作品は、玉石混淆で、玉はすくないが。しかし、一定数は玉が生まれている。悲しいのは、「売れない」として「玉」なのに出版社が出さないことだ。目利きの編集者も激減している。結局は、受け手の文化レベルの問題、といってしまっては身も蓋もないが。
by katorishu | 2014-07-06 13:07 | 社会問題