三軒茶屋シネマ
2005年 03月 20日
原稿の執筆に追われる日々だが、忙中閑ありで、三軒茶屋まで足をのばしたついでに、三軒茶屋シネマで、韓国映画を見た。
(写真は三軒茶屋の一角にある古家) 『「誰にでも秘密がある』で、「 韓流2大スター」である「冬のソナタ」のチェ・ジウと「美しき日々」のイ・ビョンホンが共演したラブコメディである。
美しい3人姉妹とイ・ビョンホン演じるスヒョンの入り乱れた恋愛関係を、コミカルに都会的な感性あふれた手法で描いていく。監督はチャン・ヒョンス。
見終わって、よくできたラブコメディだと思った。韓国映画の成熟度をしめす作品で、素直に笑って楽しめた。
イギリス映画であったか(タイトルは忘れた)あるラブコメディからとったと思われるストーリー展開だが、韓国映画もずいぶんと洗練されたものと感嘆した。
脚本の構成が緻密で、随所にバルザックの明言をはさんだりして、人間存在のおかしみを、よくあぶり出していた。
終わって喫茶店にはいって執筆。テクノストレスなのか、目はしょぼしゅぼで、右の腕と肩が痛い。 50肩というより「60肩」なのだろう。
気持ちを若くもっていても、寄る年波には勝てないようだ。
あと、どれくらいの「持ち時間」が残されているのかわからないが、「これだ」という作品を残して、この世からオサラバしたいもの。そのために、ない知恵を絞っているのだが、言うは易く書くは難しで、会心の作などというものは、そうそう書けるものではない。
それでも、なんとか一歩でも二歩でも近づけようと、日々努力をする。そんなことに無縁の人から見たら、なんでそんなアホなことに情熱を注ぐのかと言われるかもしれないが、「書く」ということを奪われたら、恐らくぼくはもぬけの殻である。