キーラ・ナイトレイ主演の「はじまりのうた」(ジョン・カーニー監督)の試写を見た
2014年 11月 11日
■久々にマスコミ試写を見た。「パイレーツオブカビリアン」や「プライドと偏見」等で脚光をあびたキーラ・ナイトレイ主演の「はじまりのうた」(ジョン・カーニー監督)。
イギリスからやってきたシンガーソングライターのグレタと酒に酔い潰れて荒んだ暮らしをしている音楽プロデューサーが出会い、ニューヨークの街角を録音スタジオにして心を打つ音楽を作り上げていく。二人の独特のキャラクターがたっていて引き込まれた。
■なによりキーラ・ナイトレイの淡々と歌う、透き通った声がいい。
このところ心身共に悪い状態にあるので、癒やされた。音楽ほど癒やしに通じるものはない。へたな薬より上といいたいくらいだ。
■ジョン・カーニー監督は「ONCEダブリンの街角で」でアカデミー賞を受賞した。ロックバンドを組んでいたことがあり音楽通。
音楽を創ることを通して、恋愛、家族、仕事、夢等々を織り込んだ心温まる作品。
音楽のもつ力は相当なもの。深みでは、活字にかなわないが、皮膚に直接訴える力はすごい。
以前、(大胆にも埼玉芸術劇場で)ミュージカルを作・演出したとき、あらためて音楽のもたらす癒やしの効果を実感した。
■この作、全米公開時は5館の上映であったが、口コミで1300館まで広がった。音楽好きには応えられない魅力作。来年2月7日、日本公開。東京ではシネクイントと新宿ピカデリーで。
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