コラム


by katorishu
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アメリカの「黒人暴動」は「現在のローマ帝国」アメリカの没落の引き金になる可能性。

 11月27日(木)
■白人警官が黒人青年を射殺した事件で大審院が不起訴にしたことから、全米に抗議のデモがひろがっている。移民国家アメリカにとって、核心をつく問題をはらんでいる。
2010年のアメリカの国勢調査によると――
【全米人口3億870万人(単一人種計2億9970万人=97.1%、複数人種900万人=2.9%)、白人2億2360万人=72.4%、アフリカ系黒人3890万人=12.6%、アメリカ・インディアンアラスカ先住民290万人=0.9%、アジアン1470万人=4.8%、太平洋先住民50万人=0.2%、その他の人種1910万人=6.2%)、「非白人の割合は、27.6%」とのこと。

■非白人の割合は27.6%だが、出生率を考えれば、今後この層が急増していくにちがいに。優位をたもっていた白人系が6割をきるようになれば、一人が1票の権利をもつ民主主義体制だと、アメリカ国内は劇的にかわる可能性がある。
 ローマ帝国は内部的要因によって滅んだが、現代の「ローマ帝国」も似たような原因で滅ぶ、というより違う国に変質していく可能性が強い。





■板垣英憲氏によればアメリカは今や「戦争しなくては生きて行けない病的国家」となり、「第3次世界大戦」まで策動し続けている。しかも、米国内では、貧富の格差が拡大し、とくに黒人やヒスパニックの貧困ぶりは、深刻化している。
 新天地をもとめてアメリカにわたったピューリタンの精神はどこにいったのやら、現在のアメリカは「金融帝国」国家と化し、貧富の格差は増大し、建国初期のころのピューリタンの精神は見る影もない。
 
■日本は同じ轍を踏まないよう、そろそろ独自路線を模索する必要がある。「自分益より他人益をまず第一に考える」という事前精神(モラル)を保持して日本の近代資本主義の基盤をつくった渋沢栄一を今こそ、あらためて検証して政策にいかす時だ。

★「渋沢栄一の経営教室Sクラス」(日本経済新聞出版社)は、その入門書を兼ねたエンターテインメント小説。ご一読願えれば幸いです。
アメリカの「黒人暴動」は「現在のローマ帝国」アメリカの没落の引き金になる可能性。_b0028235_9252773.jpg

by katorishu | 2014-11-27 09:26 | 政治