劇団ギルド第35回記念公演・60~18ロクレイ・イチハチを見た
2015年 10月 30日
■昨日、高谷信之氏が主宰する劇団ギルドの第35回記念公演を見た。
下落合から2分のTACCS1179で。
この劇団の芝居、35回のうち、30回近くは見ているのではないか。高谷さんの「演劇人」として
今回は自身の「体験」が土台になっている――
■主人公は父親の失業等で極貧に陥ってしまった高谷さん本人とみられる若者。「高谷青年」が早稲田に入り演劇に情熱をもやす若さ故の迷い悩み、恋愛等を、60年安保闘争、全共闘運動等を背景に浮き彫りにする。
ノンポリの高谷青年には、政治青年らから批判、攻撃にさらされる。女性関係でも深く傷つき、いろいろなものを失うものの、失うことなく続くのが「演劇への情熱」だ。集団就職で東北から上京し、最後は火をかぶって死んでしまう青年を対比して描く。
出演者は全員が若者ないし、若者に比較的近い人たちで、タップダンス等もあって活気がある。
高谷さんの演劇へかける情熱、自身の「青春」の意味をあらためて問い詰め、興味深い舞台にしあがった……と思う。
テルミンという静電気を使った「最古の電子楽器」の演奏も興味深い。
■終わって劇団員や関係者と近くの飲み屋で歓談。小劇場の良いところは、その後の歓談で、久しぶりに会う友人、知人がいたり、若い出演者と意見交換したり……大いに癒やされた。
■昨日29日が初日で11月1日まで公演。
問い合わせはGプロジェクト、劇団ギルド
TEL・FAX 042-37-2213