イギリスのEUからの離脱、複雑な国際政治が微妙に絡んでいる。諜報機関に巧みに利用されるマスコミ
2016年 06月 28日
■梅雨の雨空。こういう日は気持ちがはずまない。目を離せないイギリスのEUからの離脱問題。かなり複雑微妙な背景があるようだ。田中宇氏のメルマガ配信の分析が克明で、わかりやすい。「アラブの春」のヨーロッパ版ともいえそうで、背後には英米の諜報機関が絡んでいる。往事、地上の4分の1を支配した大英帝国の威光をアングロサクソは守り続けたいのだろう。しかし、独仏など「大陸」国家は『そうは問屋がおろさない』。
■このままだと、独仏に主導権を握られてしまうという危機感から、イギリス当局が国民投票を仕掛けたが、じつは「離脱」にまで行くとは思っていなかった。EUの結束力を弱め弱体化を狙っていたのだが、裏目にでて、イギリスの指導層はかなり慌てている。
■このままだと「アラブの春」のヨーロッパ版になる。そしてアメリカではトランプ大統領実現の可能性が強くなった。
国の内外を問わず、政治絡みではマスメディアは当局の世論操作の道具として使われている。しかし、操作はスマートで洗練されてきているので、多くのジャーナリストはそれに気づかない。