コラム


by katorishu
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猪瀬氏が伏魔殿・都庁の「病弊」について語っている。

7月16日(土)
■都知事選がはじまった。積極的に投票したい候補者がいない。といって棄権はしたくないので、「泡沫候補」の中から選ぼうかどうか迷っている。「マック赤坂なんて面白い」というと、アイツおかしいんじゃないかといわれそうですが、面白いことは面白い。ところで、猪瀬元都知事が「伏魔殿・都庁」について発言をし話題になっている。都議会の某ドン氏が10年以上も「実権」を握っていて、某氏の意向で重要なことが決まっていくらしい。これはもう都庁に巣くう「病弊」といってもよい。ここを切り崩さないと、どうしようもない。猪瀬氏はそんな「伏魔殿」の都庁に、手をつっこんで改革しようとして、煙たがられた。かわりに「札束」に手をつっこんで自滅してしまったが。

■猪瀬氏の著書は5,6冊読んでいる。よく調べてあり、分析も的確。ノンフィクション作家として才能のある人だ。特に日本の官僚システム、既得権について、かなり突っ込んだ取材をし、問題点をあぶりだしている。彼が副知事のときアーカイブ関係者と共に二度ほど副知事室で会ったことがある。傲慢とか威張るとかいわれていたが、そんなことはなく謙虚で、率直、問題の本質への理解力に富んだ人という印象だった。
猪瀬氏くらいの「知識」「取材力」「実行力」「胆力」がないと、長年にわたって堅固に出来上がっている伏魔殿を壊すことは難しいのではないか。それにしても5000万。なぜ手をつっこんでしまったのか。金の魅力は相当なものなんでしょうね。そういうことに縁のない僕など、あれこれ想像するばかりですが。
猪瀬氏には「都庁、解体と再生のすすめ」とでもいった本を書いて欲しい。
by katorishu | 2016-07-16 14:54 | 文化一般