『浅草・筑波の喜久次郎』(浅草六区をつくった男たち・松平健主演)12月3日、公開。TOHOシネマズ新宿他で
2016年 11月 30日
11月30日
【『君の名は。』大ヒットの余波】
★僕がシナリオを担当した映画『浅草・筑波の喜久次郎』(松平健主演、北島三郎、星由里子、秋吉久美子ほか出演)が12月3日より「TOHOシネマズ新宿」ほかで公開開始。全国40館ちかくでの公開ときいていたが、『君の名は』のスーパーヒットのおかげで、上映延長があいつぎ、多くの作品が上映されなくなる。
★『浅草筑波の……』も、当初40館近くで封切りと聞いていたが、結局10館程度に。東京では元コマ劇場跡の上記の映画館1館きり。
危惧していたことだが、やはりという思いだ。
★スーパーヒットのかげで「泣く」作品も数多い。小説などだとスーパーヒットしても、他の作品が排除されることなほとんどないが。映画だと上映館が限られているので、もろに余波をうけ、赤字になってつぶれる製作会社もでかねない。ヒットする映画をつくればいい、という意見もあるが、大ヒットしなくとも、いい映画は沢山ある。
...★『浅草筑波の……』は浅草六区をつくった男達の物語で、明治が舞台。
明治物は大変お金がかかるのが常識。制作費が3億以上は必要と思ったところ1億以内とのこと。その額ではとても無理と思ったが、「設計者」としては、その範囲で四苦八苦して「現代」をメインにしてシナリオを書きました。
★脚本家である僕の「苦悩のあと」を見て頂くのも一興かと思いますラストはミュージカル風にしめ、長沼誠監督の努力もあって、エンタメ作品としてそれなりのレベルに仕上がったと思いますが。