届く言葉15
2005年 05月 07日
5月6日(金)。
「素質というのは、やってみないとわかりません。アクション俳優の場合ですが、ほかにも通じることだと思います。(子供でも大人でも)ぼくが一番大事にしているのは姿勢です。取り組む姿勢ですね。遅刻して、あいすみませんという子で優秀な子はいません。本当にいないです、不思議なものですね。先に人より早くきて、なにかやっている子がいるが、優秀な子はそういう子ですね。それから優秀な子は目がキラキラしてます。一番ダメな子は目線をはずす子です。じっと見ていると、すぐわかる。何分かたつと目線をはずす子がいますが、心になにかをもっていないと、目が踊るって、われわれの世界ではいいますけど、そういう子はのびませんね。武道でも格闘技でもそうです。ところが今の子はそういう目が踊る子が多いんです」
元アクションスターで自らアクションクラブを主宰している倉田保昭氏の言葉。
浦安のキッズアクション教室で。2004年12月に取材。
「目が踊る」。なるほどと思った。
自信がなければ、そういうことになるのだろう。引っ込み思案で、シャイな子供でも、密かな自信があれば、目は踊らない。考えてみると、ぼく自身、あまり自分に自信がもてなかった時期、視線をはずす癖があった。目が踊っていることを、他人にさとられるのが嫌であったのかもしれない。今もあまり自信はないのだが、まずは心を開いて相手と向き合う。
そこからしか対人コミュニュケーションがはじまらない。それが苦手な人が増えてきているようだ。だから、すぐに「切れる」か無関心になる。