訃報
2005年 07月 21日
NHKのS氏からの電話で、共通の友人であったマネージャーのI氏の訃報を知る。2ヶ月ほどまえ、もう一人のシナリオライターのO氏もまじえ3人で横浜の病院を見舞ったときは、元気とはいえないまでも、時間はかかるにしても回復の可能性もなきにしもあらず……といった様子であったのだが。
家族親族だけの「密葬」にするとのこと。いうべき言葉もない。
もう25年以上前、I氏が今は売れっ子俳優になっている村上弘明を連れてきたときのことを思い出す。S氏もまじえて新宿の焼酎屋「千草」で軽く飲食をした。村上弘明はまだ大学を卒業する前後で、デビューする前であった。初々しい青年で、笑顔がよく、声の質もよく、将来伸びるのでは……と思い、事実そんな印象を語った記憶がある。
その後、彼はテレビドラマで主演クラスにそだっていった。I氏は村上弘明を大事にし、とくに時代劇役者として、共にいい仕事をすることができたのではないか。京都での撮影が多く、マネージャーとして東京と京都を往復することが多かった。その間、いろいろなつきあいがあったのだろう、酒を少々飲み過ぎて問題……といった話が漏れ聞こえてきた。
胃から吐血したり……酒とストレスが健康を害する原因になったに「ちがいない。村上弘明のほか、堤真一なども彼が「育てた」といってもいいかと思う。
学生のころから、芸能の世界に触れ、マネージャーや制作会社とかかわってきた、昔のタイプのマネージャーであった。どうしても「人脈」で仕事をすることが多く、いきおい酒席でのつきあいが多くなる。それだけが原因ではないだろうが、50代後半。短い人生だった……。
訃報に接して言うべき言葉もない。
★一方「チバリヨ」は、役者部分と声楽家で、役者とからむ主演の二人の「抜き稽古」。
みんな目に見えてよくなってきている。
全体を通した稽古があと5日ぐらいあれば、完璧なのだが……あとは、みなさんの気力で頑張ってもらうしかない。