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ボランティア活動の限界

 9月9日(金)
 渋谷で来年上演を予定しているミュージカルの打ち合わせ。まず「上演実行委員会」をつくって、経理などを透明化し、プロの参加者にはそれ相応の謝礼をだす。
 そのための資金集めが肝心である。

 ボランティア活動に頼りすぎるのは問題であることを、最近実感している。アマチュアのイベントならそれでいいが、プロが参加するとなると、ボランティア活動では壁にぶつかるし、参加者の間で感情の齟齬もきたす。
 より高いものを目指すには、プロ意識の横溢した人間が中核をしめないといけない。プロには相応の対価を払うことが必要である。プロはそれを職業にしているのだから。
 もちろん、ボランティアの人たちの協力をあおぐことは、とても大事なことであるが。その限界をよく知って実践に移すべきだろう。

 金銭的、時間的に余裕があり、実践力、能力面でも優れた人となると、残念ながら今の日本には極めて限られた人しかいない。
 ボランティアで「無償」でやっているんだからと、気まぐれに行動されては、事はスムースに進まず、いろんなところで破綻をきたし、後々、しこりを残す。
 今後日本社会がもっと成熟し、高い水準のボランティア活動者が輩出すれば、この限りではないが。

■それにしても、芸能方面に限らず、「人気」ではなく「実力」を兼ね備えた本当意味での「プロ」が、今の日本には少なすぎる。もちろん、自分自身もふくめてだが、たとえプロとしての力があっても、絶えず精進し自己研鑽につとめないと、「プロとしての力」はすり減っていく。
 しかし、いったん「プロ」として認められ、メディア等で人気を得てしまうと、力の減摩に本人もまわりのとりまきも気づかない。

 そういう人間が幅をきかせている分野が、今の日本の随所にある。
 政治家もそうである。人気取りの「政治屋」「目立ちたがり屋」が多く、「ステーツマン」という言葉に値する見識と政治哲学、指導力を兼ね備えた政治家となると、微々たるものだ。
 逆にそういう見識をもった人間が選挙に出ても、落選してしまう。
 まだまだ日本人が「市民」として成熟していない証拠である。

 
by katorishu | 2005-09-10 22:13