IT関係者と情報交換
2008年 01月 22日
■大手電機会社をやめて一人でIT関係の会社をつくったSさんと昼間渋谷で情報交換した。年賀状に手書きで現況をいろいろ書いてあったので、会いましょうということになった。Sさんはストリート・ダンスに興味をもち、自らも巧みに踊るほか、ストリート・ダンス会場を自らカメラで撮影し、編集して「作品」として仕上げ、販売もしている。文系のぼくなどの持っていない知識やスキルがあるので、ためになる。
■最近、Sさんは高性能のハイビジョンカメラを買い、パソコンや編集機器も「地方の放送局」のものに劣らないものを備えたということで、連日、東京と地方を往復し、若者の熱気であふれるストリート・ダンスの開場をビデオにおさめている。
■最新のカメラと編集機器でつくっただけあって、映像の配置具合やカット、ズームほかに見せ所があり、以前にいただいたDVDにくらべると格段の進歩である。Sさんは電子機器を駆使して作曲したCDもつくっており、2枚いただいた。著作権フリーでつかってもよいそうだが、中にいくつかボーカルのはいったものがあった。高いレベルの女性ボーカルで、これはプロなのか、アマチュアなのか。近々、Sさんの取材現場でもある渋谷の某所のストリート・ダンス大会を見学にいくつもり。「すごい埃と煙草の煙もうもうですからマスクをかけてきたほうがいいですよ」とのこと。一説に首都圏だけで10万人のストリート・ダンサーないし志望者がいるといわれる。かれらの情熱の現場をこの眼でみて体で感じてみたい。
■Sさんが最近買ったパソコンはいわゆる大手メーカーのものではなく、秋葉原の電気街で売っている小さなパソコン店の製品だという。2テラバイトの容量があるというから、相当なもので動画も自在に使いこなせる。それに比べ、すでに買ってから4年ほどが経過するこのデル製のパソコン、立ち上げに時間はかかるし、最近とくに動きが鈍くなり、いつ故障するかわからない状態になっている。
■一度、ハードディスクが壊れ、自分で中を開き、送られてきたハードディスクをはめこむだけで四苦八苦した。時代はデジタルへ……と傾斜しており、この流れはとどめようがないのだが、
この流れが果たして良いことなのかどうか。
小林秀雄賞を受賞した茂木健一郎「脳と仮想」を面白く読み進む。以前から、茂木氏の著書は4,5冊読んでいるが、明晰な論理展開と該博な知識の持ち主で、極論すれば、「すべては脳のなせるわざ」という単純といえば単純な論理を、鋭く深く追求する。理系文系の領域を自在に行き来して論を展開する手さばきは圧巻で、なるほど、そういう見方があるな、とあらためて感嘆する。世の中には、ほんとに頭の良い人がいるものである。