ハリウッド映画の脚本料は夢のまた夢
2008年 03月 02日
■恐ろしい早さで時間が過ぎていくようだ。予定していたことの5分の1程度しか出来ない。脚本アーカイブズの「報告書」の原稿を書いていて気づいたのだが、ハリウッド映画の脚本料は総予算の5%だという。例えば20億円の予算の映画であったら脚本料は1億円。日本では20億円の予算の映画は滅多につくられないが、恐らく脚本家のギャラは1000万ほどではないのか。5億円の映画でも、5%なら2500万か。
■日本でもスタークラスの役者の出演料は、5億予算の映画だと5000万から7000万もらう。一方、苦労の多い脚本家は……その1割程度ではないのか。テレビはさらに低く、ラジオとなるとさらに半分以下で、舞台となると(商業演劇をのぞいて)サラリーマンの一ヶ月の給料の半分ほどか。アメリカ並みの脚本料がはいれば、数ヶ月、地中海辺りにバカンスにでもいき、英気を養えるのに。相変わらず「貧乏暇なし」が続く。忙しくしていることがキライではないのだが。
■NHKのFMシアターのラジオドラマ、「理学療法士」のパート2の脚本をそろそろ書き始める。今回はミュージカル女優がゲスト主役で、自分が運転していた車が交通事故にあい、恋人を死なせて、本人は脚を骨折。リハビリ病院に入院したものの、精神的ショックで歌えなくなる。それを理学療法士の晴美が彼女らしい努力の果てに「蘇らせる」というストーリー。乞うご期待。