笹公人の新著「念力短歌トレーニング」
2008年 04月 15日
■知人の歌人、笹公人さんが、また新著をだした。『笹公人の念力短歌トレーニング』(扶桑社刊)である。笹流の短歌の作り方といったもので、短歌を作るための入門書である。また短歌投稿Blog「笹短歌ドットコム」(http://www.sasatanka.com/)に寄せられた投稿作品の中から厳選した歌が収録されている。
■笹流の理想の短歌の基準は、以下の3点であるという。
①ハッとするような発見があるか
②説明しがたい凄みがあるか
③考えさせる深い何かがあるか
■例として笹流短歌の「模範」を一首あげると――
熱帯の夜の舗道に鯛が降りじゅうと焼ければ猫あつまるか
■気軽に楽しく読めて、短歌作りの要諦をおさえている本と、見受けられる。ぼくは俳句や川柳は実際に作り、脚本にも登場人物の「感慨」をしばしば俳句や川柳の5・7・5の文字にして使うことがある。が、短歌はじつは一首もつくったことがない。
なんとなく、敷居が高い気がするのである。笹さんから送っていただいたこの本で、暇なおりちょっと勉強してみようと思う。定価は税込みで1365円。本屋でお手とってみてくだされば幸いです。