何とかならないのかクーラーの冷やしすぎ
2008年 05月 23日
■暑くなると不愉快なことがある。クーラーの冷やしすぎである。役所関連の建物は「お達し」があるのか、比較的冷気も穏やかだが、喫茶店や食堂、映画館など「サービス関連」の室内のクーラーは冷やしすぎである。暑い外から室内にはいってクーラーが効いていると、その瞬間は心地よいかもしれないが、1時間以上いると寒気が身にしみる。
■暑くなればなるほど防寒具をもって出なければいかないとは、本末転倒である。数日前から風邪をひいている。咳と鼻水で脳機能が悪くなり、仕事にさしつかえる。
風邪の一因はクーラー効きすぎの部屋にいたことである。エネルギー消費を抑えなければいけない時代なのに、相変わらず東京の建物は冷やしすぎで、「サービス過剰」というより「ありがた迷惑」である。
■最近は脂肪の層の厚い人が多いせいか、それとも鈍感な人がふえているのかどうか、クーラーでがんがん冷えていないと、不機嫌な人がいる。客であった場合、店はそういう人の声を聞いてしまう。一方、例えば喫茶店などで、部屋の温度を店の従業員の「体感」にあわせているケースが多い。自分たちは忙しく立ち働いており、熱源の近くにいるので、少々暑いのかもしれない。が、お客は、じっと座っている。
■もしかして、長居する客を早く追い出すための作戦と思うこともあるが、観察していると、どうも従業員の怠惰のせいと思えてしまう。昼の暑い盛りにクーラーの温度設定をおこなったまま、夜になってもかえないので、当然、室内は寒くなる。
■電車の中も同様である。満員電車のときに温度設定をしたままなので、すいているときは寒気が身にしみる。幸か不幸かほとんど満員電車に乗らないので、「被害」をうけやすい。温度調節にかかわる人は、もっと細やかな心配りをして欲しいものだ。
■放送作家協会の理事会にでる。旧理事での理事会はこれが最後。終わって近くのレストランの外の喫茶コーナーでお茶を飲み、構成作家のY氏と現代の世相やテレビ業界などについて雑談。外なのでクーラーの被害にあわずにすんだ。世間が「放送作家」に抱いている「目立ちたがり屋」といったイメージとはまるで違って、落ち着いて控えめな紳士のY氏。落語の世界を現在に復権させることも、必要なのではということで意見が一致する。与太郎など「余計者」に存在価値を認めることで、効率化最優先のシステムにブレーキをかけたいものだ。