コラム


by katorishu
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

クーラーのききすぎは害悪

  6月20日(金)
■梅雨の鬱陶しい日がつづく。東京の気温は低く、半袖では寒い。喫茶店などに入る機会が多いのだが、クーラーで冷やしすぎの店が多く、「ありがた迷惑」である。以前と違って店員はほとんどがアルバイトで、マニュアルにしたがってクーラーのスイッチをいれるのだろう。その日、暑いか涼しいかなどはどうでもよく、また昼間暑くても夜は冷えたりするのに、同じ温度のままにしてあるに違いない。

■クーラーの冷やしすぎで体調をこわす人も多いのではないか。そのせいか偏頭痛がする。区役所や図書館などはエネルギー消費の削減策にしたがい、冷えすぎのところはあまりないが、サービス業者のクーラーの冷やしすぎは、迷惑といってもよい。地球環境の劣化が深刻な問題となっているなか、クーラーの冷やしすぎは、はっきりいって「害悪」である。天然資源を無駄にしないためにも、店の人はもうすこし気配りをして欲しいものだ。

■何度もこのブログで記しているが、電車のクーラーも効きすぎで大迷惑する。ちょっと長い時間乗っていると冷え切って風邪をひいてしまう。これもマニュアルにしたがって満員の車内にあわせてスイッチをそのままにしているのではないか。社内の混み具合などを見計らって温度調整することこそ、本当のサービスである。

■マニュアル通りにいかないことが世の中には数多くあり、だからこそ面白いのである。スケジュール通りにすべてが進行する人生など、生きるにあたいしない。未知数の可能性があるからこそ、人はその人なりの努力をするし、面白くもなる。遺伝子の研究がさらに進化し、あなたの未来はこうこうですよと、断定されてしまったら、鬱陶しいだけだ。どんなに幸福の絶頂にある人でも明日は奈落の底に落ちるかもしれないし、逆に死にたいくらい絶望のどん底にいる人でも明日は希望の光がさしてくるかもしれない。

■可能性は少なくとも、「あり得る」ということが希望につながるのである。マニュアルを評価しつつもマニュアル過剰になっている社会システムを、変えていかなければいけない時期にきていると思う。

■本日、久々に大井町にいく。この町にいくと必ず行くブックオフなどがはいっていたビルが現在閉鎖になっていて、楽しみがひとつ減る。2,30年前の面影が残っている街で、こぎれいさはないものの、まだ人の温もりの残っている街で、親しみがわく。先日、大阪から東京に遊びにきた人が「大阪の街に似ている」といっていた。暇とお金があれば、迷路のような路地の両側に連なる飲み屋のひとつにでもはいって一杯やるのだが、あいにく時間も金もないので、素通りして眺めるだけだ。
by katorishu | 2008-06-20 22:58 | 社会問題