コラム


by katorishu
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ザトペックという長距離選手がいた

8月19日(火)
■昨日、飲み過ぎて二日酔い。5,6時間、歓談し、それなりにおもしろかったが、つい年を忘れて深酒してしまった。タバコの害がいわれるが、酒も飲み続けると、相当からだに負担がかかる。知り合いで長年酒を毎日飲み続けた人の相当数が、体をこわしたり、早死にしたりしている。

■べんべんと長く生きても仕方がないが、いろいろとやり残していることが多く、病気にもなれない。本日、大崎駅で某編集者との打ち合わせで、著作権について雑談。現行の著作権はインターネットを想定していなかったので、いろいろと問題も多い。一方で、ノンフィクションなどを書くときの「プライバシー」も、厄介である。

■ノンフィクションの原稿の改訂作業をやっていて、ここまで記すと「遺族」から文句をいってくるかなと思ったりして、気が重くなった。かといって、そういう要素をはずしてしまえば、おもしろさは半減し、ことの真相に迫れなくなる。

■そのほか諸々。二日酔いで弱った脳ではこなせないほど、作業が山積。パソコンでいえば、脳機能はウインドウ98の性能なので、ふーふーいっている。東京オリンピックであったか、前後の大会であったかチェコの長距離選手にザトペックという人がいた。陸上の長距離でいくつも金メダルをとった選手だが、走るとき、さも苦しそうに息を弾ませ、ときに舌を出したりして、体をゆらせて走る。最後まで走れるのかと心配になるが、走り終わるとトップで、金メダルをとるのである。

■「人間機関車」とよばれ話題になったものだ。「見た目」ではなく、実質的なやり方が、当人の個性となり、記録も残す。この生き方は参考になるかもしれない。一方、北京オリンピックでは、ザトペックのような選手が少なくなった、というより皆無である。
 がむしゃらに、時に向こう見ずに、突っ走る。今の日本にかけているのは、それかもしれない。それと、言葉の本当の意味の、文化芸術の「パトロン」。これがいない。l
by katorishu | 2008-08-19 20:45 | 文化一般