コラム


by katorishu
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記録的な雨、天は怒っている、と解釈すべき 

 8月29日(金)
■本日も東京地方は雷と稲妻が走った。昨日も深夜から朝方にかけ、大砲のような雷鳴がしばらくの間、とどろいた。昔の人であったら、「天が怒っている」と解釈したに違いない。そういう自然への畏敬の念を現代人は忘れてしまっている。

■自然を征服できるとして地上のほかの生き物の相当部分を絶滅に追い込んでしまった人類。とくに先進国の人々の罪は重いというべきだろう。便利さ快適さという美名のもとに地球環境を劣化させ、おおくの生き物を絶滅に追い込んだことのツケは必ず人間にかえってくる。そのツケを深刻に払わされるのは今生きている人間ではなく、これから誕生してくる未来の人間である。

■よく財政赤字のツケを子供たちに払わされるな、とエコノミストがのたまっているが、環境破壊がもたらすツケは、そんな生易しいものではない。その前に食糧危機が発生するであろうし、地獄図が展開する。すでに地下資源をめぐって「資源戦争」が勃発している。石油依存の文明をすこしづつでも転換していく必要があるだろう。
 首都を襲った雷鳴、稲妻を「天の怒り」ととらえる。そういう感覚を忘れてはいけないのだと思う。

■しかし、現況を嘆いていてばかりもいられない。しばし「現実」から時には目をそらしてフィクションの世界に遊ぶ余裕をもちたいもの。時間のないときに限って見たい映画があいついで上映される。「コッポラの胡蝶の夢」「「ラストゲーム・最後の早慶戦」「わが教え子ヒトラー」等々。
 作り手の熱意、訴えたいという気持ちが伝わってくる作品が、最近すくないので、期待している。前宣伝と違う作品も多いので、見たあとでないと、なんともいえないが。
by katorishu | 2008-08-29 21:50 | 社会問題