オプチミストでないと生きられない
2008年 09月 26日
■月に1度の日本放送作家協会理事会。社団法人であり、この種の文化団体には「天下り」も多いようだが、わが日本放送作家協会は1000人あまりの会員が払う月1000円の資金で成り立っている。数ある社団法人のなかで、予算規模はもっとも小さい組織ではないのか。従って理事といっても、無休のボランティアで、交通費として1000円がでる程度。
■麻生内閣が発足したが、中山成彬国土交通相が成田空港建設反対派住民を「ゴネ得」と批判したとか。信念でいったことなら、その発言を貫けばいいのに、すぐ撤回する。こういう人が国の政策を指導する閣僚とは。日本の劣化の象徴である。夫人は拉致問題担当大臣をやっていたが。
■駅で雑誌「サピオ」をかい、斜め読みしたが、やはりもっとも気になるのは、世界経済の動向である。大変な惨事をもたらす大恐慌になる可能性は依然として高い。刻々と迫っている危機を前に、政治の指導層にどれほどの危機感があるのか。サピオに限らず、経済誌なども、警鐘を鳴らしているのだが、政官とも指導層は、心ある一部の人士をのぞいて、どうも鈍感である。
■特に具体的な根拠はないが、「予想」をひとつ。10月半ばの世論調査で麻生政権への支持率は30%前後となり、11月はじめにも予定される総選挙で、民主党は単独過半数を獲得するのではないか。
主に、麻生内閣の閣僚の「敵失」や自民党内のきしみなどから、そうなりそうだ。アメリカがオバマ大統領になり、日米ともに民主党政権になれば、何かがかわる。新しい風で、よどんだ空気を変えてほしい。
■ただ、ここまで傷んでしまった世界、そして日本である。さらに、なにもかもが悪化することも考えられる。嫌な時代が、確実に近づいてきているようだ。こういう時代、オプチミストでないと生きられない。過日も記したが、楽観的になると脳の活動が良くなるらしい。茂木健一郎氏が断言しているのだから、そうなのだろう。オプチミストでなくとも、生きられる社会にしなければいけないのだが。