2009年 01月 11日 ( 1 )

 1月11日(日)
■テレビでは最近、討論番組を比較的多く見る。本日はテレビ朝日のサンデー・プロジェクトをちらっと見たほか、再放送の朝日ニュースターの「パック・イン・ジャーナル」を見た。両番組とも金融崩壊と麻生政権の対応策、それに野党の対応などで、すでに見飽きた気もする。毎度感じるのだが、自公民政権の危機への対策がまるでダメということである。

■恐らく官僚のつくった政策の上にのっているだけなのだろう。アメリカのオバマ政権が閣僚に、その道のプロ中のプロの知力も気力もある人材をあてているのと対象的だ。オバマ新大統領の前途には困難がまちうけているが、いずれ乗り切るだろう。一方、日本はアメリカほど傷ついていないはずなのに、無策がつづく結果、傷を深くしてしまうかもしれない。

■政治や経済のことを考えると精神に悪い影響をあたえるので、途中でテレビを切って外に出た。日の光をあびて、ただ歩くだけで、なんとなく身内に力が芽生えてくる。自然の陽光や空気に勝るものはない。田舎とちがって都内は緑が極端に少ないが、それでも部屋の中にいるのとはちがう。

■地を足で踏みしめて歩くことが大事なのだと思う。あいにくコンクリートの道しかないが。喫茶店で数時間、小説の原稿書きをしたあと、20分ほどあるいて近所の喫茶店にもどり、時間差をおき比較的若い男女二人と会う。彼らの書いたものにたいし、ぼくが講評をした。ものを書く心構えや、素材のみつけかた、そのほか、各1時間づつ2時間を費やした。自分流のボランティアである。

■なにか目的、志をもって一所懸命頑張っている人には、なにか助言をしてやりたくなる。そういうことをする大人が少ないので、時間の許す範囲でだが、ささやかながらときどき実行している。お説教めいことは、いっさいいわない。取材の仕方や素材の見つけ方ほか、こうするといい、こうすればもっと面白くなる……等々、実践的アドバイスである。

■本日対した女性の作家志望者は、近所で買ったという饅頭をもってきてくれた。饅頭は好物なので、それだけで嬉しくなる。食べながらアドバイス。こういうところから、一人や二人「プロ」といえる作家が育っていってほしいものだが、あとは当人次第である。

■私見だが、これからまた小説が復権してくると予言しておく。小説は言葉だけで書くので抽象度が高い。浮ついた時代が去り、今後心が重視される時代になると思うので。さらに小学生の読書量が増えていることも、朗報である。漫画しか読まない指導者には、一刻も早く退陣して欲しい。それがとりあえずの「国益」である。
by katorishu | 2009-01-11 21:35 | 文化一般