2010年 07月 06日 ( 1 )

 7月6日(火)
■管内閣への支持率がこのところ急減しているようだ。消費税増税による「財政再建」をぶちあげ、それで世論の支持が失われると、慌てて論点を曖昧にごまかす。背後に財務官僚の「シナリオ」があって、それにのっとって動いているようにしか見えない。官僚主導の「前時代的な」政治風土を根本から変えてくれるのでは、という期待感もあって、国民は政権交代を実現させたのだが。

■霞ヶ関の官僚や既得権益層にとって、もっとも怖い存在は小沢一郎前幹事長であったが、検察やマスコミと連動して「希代の悪役」に仕立て上げ、「見事」、背景に押しやってしまった。世の中を大きく変えようとするとき、旧支配層、既得権益層にとって「怖くない」指導者ほど「ありがたい」存在はない。週刊ポストが、マスメディアとは別の観点から、税金の使われ方を特集しているが、興味深い。「財政が厳しいから増税やむなし」は大嘘で、消費税5%分の12兆円の「特別会計予算」が毎年「役人の隠し金庫」に消えている、としている。

■大新聞やテレビは、こういう情報をまったく伝えない。多分、参議院選挙後、消費税増税に反対の小沢一郎氏と管直人首相の対立は深まるだろう。小沢氏が「管おろし」を仕掛ける可能性も強く、その場合、党内基盤の弱い管首相は補完勢力として自民党を念頭においているようだ。自民党と同じ10%の消費税を公約することで、選挙後に自民党に「消費税大連立」をもちかけ、主導権を握ろうとするはずと指摘する政治ジャーナリストもいる。

■管執行部が消費税をぶちあげたのは、民主党のネックになっていた普天間問題と政治とカネの問題を国民の目からそらす意味があったのだが、この読みは崩れつつある。国民は「バカであるが、同時にそれほどバカではない」。こんなに景気が低迷しているとき、増税に踏み切ったら(その路線にふみきると決めただけで)消費はさらに低迷し、中小零細の企業はバタバタつぶれる。そんな中、中国が日本の国債の購入を増やすことに踏み切った。アメリカはすでに日本などあまり眼中になく、中国、インドなどに向いている。世界の中で日本の存在感は急速に薄れてきているのである。

■ワールドカップで日本チームがベスト16にはいっただけなのに、まるで優勝でもしたかのように大騒ぎしている日本。ベスト4や8に入れなかったという「悔しさ」もないし、強い反省もない。これは現代日本を象徴する出来事であり、国力もそんな程度になりつつあることを、図らずも示している。マスメディアがこういう「微温的な」空気の醸成に加担している、というしかない。本日は創作テレビドラマ大賞の件でNHKのドラマ部と協議予定。「微温的な空気を吹き飛ばす」斬新で力のこもった脚本家が新たに5名ほど登場し、そういう有為の人を抜擢する度量や器量が制作サイドにあれば、ドラマの状況もかわるのだが……。このままではテレビドラマの斜陽化がすすみ、やがて「過去形」で語られることになりかねない。
by katorishu | 2010-07-06 09:27 | 政治