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カテゴリ:東アジア( 44 )

 11月23日(火)
■韓国と北朝鮮の軍事境界線近くにある島を北朝鮮が砲撃し、韓国軍兵士2人が死亡し住民など20人が負傷したという。なにが原因で起きたのか今のところわからないが、気になることである。北は軍事挑発することで、おそらく国内の引き締めを狙ったのではないか。

■金正日政権が末期症状にきていることの現れと解釈すべきだろう。怖いのは軍の暴発である。統制のとれなくなった軍が単独で一か八かの行動にでる可能性も否定しきれない。これに対して韓国と中国がどう対応するか。ちょっと予断を許さない情勢になってきた。世界的な大不況をうけて戦争によって大需要を喚起させようというもくろみも、この世のどこかで密かにすすめられていると考えたほうがいいだろう。

■アメリカがイラン攻撃にいずれ踏み切るという情報もながれている。どこまで信用してよいのかわからないが、あり得ること、と考えておいたほうがいいだろう。平和ぼけした日本を覚醒させるには、外からの「黒船」によるしかない。ウェブも一種の黒船だが、最大の黒船は近隣諸国での軍事衝突である。衝突の火だねが近隣諸国に存在することは誰も否定できない。いやな時代になりそうである。経済的、文化的にはもう十分「いやな時代」になっているが、さらに度がすすむ可能性もでてきた。その火だねのひとつである本日の軍事衝突。成り行きを注視したい。
by katorishu | 2010-11-23 21:29 | 東アジア
 11月9日(火)
■週刊朝日の中国特集に、中国の胡錦涛主席が08年党員むけの秘密会議で、日本をふくめた「列強」をいずれ植民地にすると語ったとか。アヘン戦争以来、欧米列強に侵略され、さらに日本にもやられた「中華帝国」の恨み、恥を、経済大国になった中国が晴らそうというのだそうだ。真偽のほどはわからないが、そんな思いをもっていることは予想できる。

■今の日本の劣化を考えると、そうなる可能性も否定できない。今後、国力はどんどん低下するであろうし、覇気のある人もへり、情けない国になりそうでもあるし。b0028235_22424040.jpgおそらく、経済の頼みの綱である中国に「いいように」かきまわされることになるであろうし、情けないことに、それでも付き従うしか日本の生きる道はなくなるのではないか。そうならないためには、読み書きそろばんをきちんとできる日本人が多数派になり、知力で世界のトップレベルに位置することしかない。「ソフトパワー」の充実である。それによってしか資源大国、人口大国に対抗しようがないと思うのだが。

■中国といえば、最近日本の水源地区の土地を中国が盛んに買い占めているという。当ブログでも以前指摘したことがある。全地球的に水資源が枯渇することが予想されるなか、日本は水資源に恵まれている。そこに目をつけ金力にものをいわせて水源地を購入する中国。それにたいし、手をこまねいている日本を見ていると、ほんとうに10年、20年後に中国の植民地にされることが絵空事でもない、と思えてくる。

■こういう時こそ政治が力を発揮すべきなのだが、現政権のていたらく、迷走ぶりを見ていると、悲観的になる。当ブログ、思いがけない人が読んでいるようで、本日もかつての文学仲間のAさんより「読んでますよ」との連絡があった。個人が自由に意見を発表したり、映像を投降したりできる新しいメディアの出現を、ぼくは肯定的に受け入れ、ここに新しい「表現の場」を設けたいと思っている。単に個人が意見や感想を発表するのであったら、いまでも何百万とあるに違いないブログやツイッターがやっているが、ぼくはビジネスとして成り立つ「舞台」を考えている。関係者と水面下でもっか努力をつづけているのだが‥‥どうなりますか。
by katorishu | 2010-11-09 22:43 | 東アジア
 11月5日(金)
■先のブログの最後にちらっと触れたが、例の尖閣列島での中国漁船が日本の海上保安庁の巡視船に体当たりしてきた件で、このビデオ映像の一部がユーチューブを通してでネットに流れた。当然、本日のトップニュースだ。流出後、5時間ほどでユーチューブにでたのを、ぼくはたまたま見た。中国漁船から衝突したのは明らかで、昔だったら戦争になったに違いない。

■誰がなんのためにユーチューブに投稿したのか、現時点ではわからないが、政府にダメージをあたえると同時に、菅政権のこの問題への対応のまずさへの抗議があると見るのが妥当だろう。政府の危機管理の甘さも指摘されており、すでに菅・仙石政権は半分死んでいるといっていい。今週発売の週刊新潮が報じていたが、仙石官房長官の弁護士としての活動に、かなり後ろ暗い点があるようだ。「人権派弁護士」を称しながら、裏金融の連中とのつきあいもあったようで、今後たたけばほこりがでてくるに違いない。

■長妻代議士を厚生労働大臣の地位からひきずりおろしたのも、この人らしい。長妻氏をひきずりおろして誰が得をするのか。得をする「既得権益」層を利するこうこうで動いたいうことだ。現下の問題は経済問題だが、この面にも、菅・仙石コンビは暗く、有効な手立てをこうじることができない。「雇用、雇用、雇用」と言葉なら誰でもいえる。それをどう実行に移すか、現実を見据えてダイナミックな政策を打ち出す必要があるのに、それをしないか、あるいはできない。

■経済音痴の二人に国の舵取りをまかせていると、とんでもないところまで漂流してしまう。野党はひたすら政府攻撃に終始し、結果として大事な法律が通らない。菅直人政権の成立に力を貸したのはマスメディアだが、こういうテイタラクについて、どう弁解するのだろう。
by katorishu | 2010-11-05 23:05 | 東アジア
 9月28日(火)
■日本の劣化を象徴するようなことばかりが相次ぐ。特捜検事の証拠偽装問題でも、上司の特捜部長が、内部からの訴えを却下したといったニュースが流れて来る。検察幹部は「自己防衛」の心理から、不正を知りながら握りつぶしてしまったということである。それがどれほど重大かつ深刻な事態であることを知っていて、検察の不祥事になるので、もみ消そうとしたのだろう。

■前田主任検事が過去に調べたケース、たとえば小沢一郎氏の政治資金疑惑問題などについても、再検証する必要があるだろう。こういう特捜は、もういらない、とあらためて思う。権力機関のこのような劣化が社会全体の劣化を後押しする。主任検事の功名心にかられた犯罪なのか、あるいは検察という組織の仕組みそのものに問題があるのか、検察内部での調べにまかせるのではなく、第三者の法律専門家によるプロジェクト・チームをつくって徹底的に調べないと、ウミはでてこない。

■尖閣諸島の問題でも、政府中枢のとった措置は感心しない。政府はいまなお地検の独自判断であると強弁しているが、国民の誰もそれが事実であると思っていない。そもそも中国漁船の10数人の乗組員を拘束したあと、なぜ船長一人を逮捕してほかを解放してしまったのか。船と船が衝突した「事故」というのなら、船長だけでなくじっさいに船の舵をとっていた乗組員など、ほかの中国人も逮捕して取り調べる必要があったのに、それをしなかったのは、そもそも逮捕そのものが政治的判断にもとづいたものではなかったのか。

■誰にも見透かされているような「嘘」をいってはいけない。管政権の外交音痴、外交無知がきわだっただけに終わったと思う。対中問題は今後の日本にとってきわめて大事であり、劣化した経済を回復させる手立てとしても中国は重要な柱である。媚びるのではなく、毅然とした態度をとることが必要だが、きわめて戦略的に、ときに優柔不断を思われるくらいに、退いたり押したり、グレーゾーンの塗り込めたり、手練手管を用いて対処していくべきなのだが。そのための人材が、現政権にはいない。「脱小沢」などという姑息なことをするから、こういうことになる。

■この問題でマスコミが「世論調査」をまったくしないことも、妙である。小沢バッシングの「世論」が顕在化するときは、あれほど「世論調査」なるものを頻繁に行い、世論はこうだと誘導したのに。今、世論調査をやったら、きわめて興味深い数字がでるはずである。
by katorishu | 2010-09-28 23:26 | 東アジア
 9月27日(月)
■日中関係がおかしくなっている。尖閣諸島での中国漁船の事件で、いったん日本が逮捕した船長を、中国側の圧力で釈放した。日本固有の領土に対する中国側の不法な要求であるが、国際政治においては、正邪を決めるにあたっては、究極的にはその国の軍事力、外交力、経済力等々、さまざまな要素がからみあったものが決定的役割を果たす。俗にいう「勝てば官軍」なのである。

■国際政治には権謀術数さまざまな策謀、謀略が行き交っていて、相当したたかに、しなやかに、ある種ずるがしこくしなければ不利益をこうむる。市民運動的なナイーブな対応ではバカにされるだけで、利を得ることはできない。現政権は中国の実情を知らなすぎるのではないか。逮捕ではなく強制追放にしていれば、問題ははるかに小さくてすんだ。結果論だが、そもそも政治は結果で評価される。レアアースなどの輸出を停止されると、政府は慌てふためいて、逮捕した船長を釈放したが、その理由を地検の判断に押しつけるという姑息な手段をとった。

■それで中国の軟化を期待したのだが、そうはならなかった。読みが甘かったといわざるを得ない。中国からの地下資源の輸入や、中国への輸出などに頼らないと、すでに成り立たなくなっている日本。そんな現状を直視せず、当初正々堂々と逮捕したと粋がっていたようだが、その措置がどのような結果をおよぼすか、真剣に討議した上での決断であったのかどうか。

■経済困難におちいっている日本は、中国当局に見透かされているといっていいだろう。つまり完全に足下を見られており、危ないなとあらためて思う。昔であったら戦争になっていただろう。今は戦争など論外なので、より悪くない解決をはかって欲しいのだが――。

■日曜、月曜と江ノ島、鎌倉にいってきた。b0028235_23501751.jpg半ば遊びで半ば仕事。鎌倉も安売りの店が目立つ。かつて「鎌倉文化人」などといわれ、著名な文士などがよく足を運び、論断風発していた飲み屋なども淋しくなったようだ。フクちゃんなどの新聞連載漫画で知られる漫画家の横山隆一のお宅がスターバックスになっていた。もっとも、よくあるスタバとちがって、広々とした店で落ち着いており、庭に面したテラスなどもあり、さすが鎌倉と思わせるが。

■15年ほど前、横山隆一宅に取材でお伺いしたこともあり、b0028235_23492869.jpgあのときの風情のある庭や家屋を知っているだけに、ここも昔の風情が消えたかと残念に思った。あのときは元東宝女優であった夫人に話を聞きに言ったのだが、途中から隆一氏も部屋にはいってきて雑談をしたと記憶する。清楚で、じつに品の良い夫人であった。そういう人やものが消えていく。寂しいというより悲しいことである。(下の写真は萩の寺として名高い宝戒寺)
by katorishu | 2010-09-27 23:50 | 東アジア
 9月25日(土)
■マスメディアは今になって尖閣諸島で犯罪を犯した中国人漁船長の突然の釈放について管政権を批判しているが、外交音痴、経済音痴の政権では今後の厳しい情勢に対処できないことは素人でもわかること。民主党選では大いに管氏をもちあげて、小沢バッシングに終始したことを、国民はそう簡単には忘れない。

■いくら「クリーン」といっても、外交と経済が重大局面にある今、こういう素人同然の政治家がトップリーダーになってはだめなのである。アメリカのクリントン国務長官が尖閣諸島は安保条約のカバーする範囲にあるといって意味の発言をしているが、同盟国である日本の主権が侵害される大問題であるのに、管総理とオバマ大統領との会談では一言もこの問題に触れなかったようだ。

■アメリカにとって大事なのは中国であり、日本などATM機の役割を果たして入ればいいのである。新聞によると【日米首脳会談に同席したホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)のベーダー・アジア上級部長は23日の記者会見で、「(尖閣諸島での問題について)米国は仲裁していないし、その役割を果たすつもりもない」と日本側を突き放した。2時間近く行われた米中首脳会談でも、「尖閣諸島は議題にならなかった」(ベーダー氏)という。米側は首脳レベルでは明らかに、日本よりも世界第2の経済大国となった中国への配慮を優先させたといえる】

■そういうことである。日本はアメリカに適当に使われ利用されているだけである。こういうアメリカに、恭順し、へりくだり、おもいやり予算などと称して多額の軍事費を肩代わりしている。そろそろ、こういう偽の「同盟」関係を見直したほうがいい。ところで民主党には中国首脳とのパイプがないので、早く太いパイプを構築すべきなどと大手新聞が主張しているが、なにをいっているのか。中国中枢部と太いパイプをもつ小沢一郎がいるではないか。ほんとうに駄目なマスコミである。外交、経済で素人ぶりをさらけだし、追い詰められる政権を、知将小沢一郎はじっと静観しているに違いない。いずれ、ダーティの陰を宿しつつも余人をもって代え難いこの政治家の出番がくる。

■それはそれとして、日本はアメリカとも中国とも距離をたもちつつ、軍事力ではなく「ソフトパワー」つまり文化・芸術力、および職人的技術力で世界に存在感をしめすの国づくりを、目指す時にきている。そのために何より根本的に変えていく必要のあるのは教育の分野である。読み書きそろばん(数理の力)を子供のころに徹底的にたたきこみ、知的好奇心旺盛で勤勉な、ひところごく当たり前に存在した「日本人」をつくりだすこと。迂遠なようでいて、それが一番の近道である。

■税金も文化の土壌を豊かにすることに思い切ってつぎ込み、この国の基層部分を変えていくようにしないと、日本はほんとうにだめになる。ソフトパワーの涵養という点においては、鳩山首相のほうがはるかに真剣に取り組む姿勢があった。現政権は、およそ文化・芸術とは関係のなさそうな仙石官房長官が裏で仕切っていて、管総理はその手の中で踊っている、とも漏れ聞く。こういう政権を誕生させるためにマスを煽り誘導したマスメディアの罪も深く重い。
by katorishu | 2010-09-25 23:59 | 東アジア
 9月24日(金)
■尖閣諸島をめぐる日中間の不協和音に関して、中国当局はレアアースの日本への輸出を制限すると通告した。中国産に90%依存する日本の関連企業は一種恐慌状態になり、これを受けて政府は中国の意向を入れ拘束していた中国人船長を解放した。建前はあくまで那覇地検のとった措置としているが、事実は政府の意向を反映した政治的決着である。この中国漁船の動きについても、裏の裏がある可能性もある。単なる偶発事故ではなく、なんらかの意図をもった行動であり、それに日本がうまくのせられたということも、頭の片隅においておくべきだろう。

■そんな裏の裏を果たしてどれほど考えた末の日本政府の決断なのか。経済第一主義から考えれば、合理的な措置というのかもしれないが、外交政策としては悪しき前例を残したというべきだろう。これによって、日本固有の領土である尖閣諸島が日中間の「領土問題」になってしまった。これは将来に禍根をのこす。資源大国中国の圧力に屈したというメッセージを世界に送るなど、戦略的、戦術的に巧緻な外交力を発揮すべき事案なのに、管政権はもっとも安易で拙劣な選択をしてしまった。仙石官房長官の「指揮権発動が」があったのではという噂もある。

■管政権の外交センスのなさが、悪くでてしまったなとあらためて思う。外交とは、妥協と譲歩、そして強圧、威圧を混交した、きわめて知恵のいる方策であり、一国の運命を支配しかねない重大事なのだが、管政権のとった処置はあまりにナイーブな反応だ。これでは今後、展開されるはずの凄まじい「外交戦争」で日本は勝ち残れない。

■中国人船長は釈放されるものの、中国が対抗措置として逮捕した4人の日本人、フジタ建設社員はいまだ中国当局に拘束されたままだ。中国人船長を釈放するなら、バーターで拘束された日本人の釈放をさせるべきなのに。レアアース禁輸の措置にあわてふためいた関連企業の意向をうけて、圧力に屈する悪しき外交事例をつくってしまった。

■「小沢政権」であったら、おそらく違う展開になったであろう。場合によっては日中のトップ会談をしてもいいケースである。中国当局も国内での政府批判を封じ込める意図で対日強硬策を打ち出しているのだが、一方で中国経済は日本の技術協力等がなければうまく機能しない。「災いを転じて福ををなす」の絶好のチャンスであったのに、そこまで知恵がまわらなかったのではないか。「外交音痴」「外交無策」では世界のなかで生き残れない。幸か不幸かそういう時代になってしまったのである。
by katorishu | 2010-09-25 02:33 | 東アジア

中国大使に民間人を登用

 6月16日(水)
■中国大使に初めて民間からの起用が決まったという。伊藤忠商事相談役の丹羽宇一郎氏で、これは画期的なことといっていいだろう。従来は「チャイナスクール」という中国語に堪能な中国専門家がつとめてきたが、いろいろと問題があった。丹羽氏が専門家である外務官僚をどれだけ「使いこなすか」によって決まってくるだろう。「使われてしまった」ら、いっそう始末に悪い。そうならないことを願いたいものだ。

■日本にとって中国は良くも悪くも今後ますます重い存在になる「大国」であり、中国なしでは経済が成り立たなくなる。一方で中国は「市場経済」を導入してるにしても、本質は依然として「共産党一党独裁国家」である。言論の自由がきわめて制限されているし、国内での貧富の差も大変なもので、さらに民族問題をかかえている。一方で、世界経済の行方を左右する巨大な大国になりつつある。中国とどう向き合うか、その成否が、日本の未来を左右するといってもいいくらいだ。

■従来の「外務省文化」しか知らない「チャイナスクール」ではない民間人の起用が、どういう効果をもたらすか、まだ未知数だが、まずは期待をかけたいものだ。依然として、この国の運営を実質的に仕切っているのは「官僚」それも霞ヶ関のキャリア官僚である。今国会に提出された公務員法案も廃案になってしまったし、管総理のあまたには、今は選挙のことしなかい、といっていいだろう。

■総理が年中行事のようにころころ変わっては一貫した政策も打ち出せないし、だから官僚が中心になってやらなければ、という論理につながっていく。少なくとも一つの政策が実効性をもつには3年4年の時間が必要である。こんなにも短期間に総理がかわっていくのでは、だいいち世界からも信用されなくなる。現に世界での日本の地位は低下の一途をたどっている。このままずるずると低下、劣化の坂を転がりおちる可能性も強いが、救う方法もある。ひとつは「文化の土壌」を肥やすこと。ひとりひとりの知力、創意力などをあげていくことである。教育が大事なのだが、ここを根本から変えないと駄目だろう。民間の活力ある人材を、教育現場に登用すること。このあたりへの目配りが、この20年ほどいずれの政権にも欠けていたな、あらためて思う。民主政権もこの面への関心が薄いようで気になる。
by katorishu | 2010-06-16 13:35 | 東アジア
 5月23日(日)
■日本の大手企業がぞくぞく中国企業に買収され傘下にはいっている。大手アパレルメーカーのレナウンが中国企業に買収されたと新聞が報じていた。すでに家電量販店のラオックスやゴルフクラブの本間ゴルフなども中国企業の傘下にはいっている。日本の水源地も中国系に買われていると、過日某氏に聞いた。これについて、真偽のほどは明らかではないが。

■銀座のデパートにいくと、最上客は中国人であり、日本人の存在感は薄くなる一方だ。この傾向は加速するにちがいない。少子高齢化やチャレンジ精神に欠けた人の増加を見ると、かなり近い将来、日本国そのものが中国の傘下にはいる可能性もでてきた。もともと日本は中国の風下にあり文化的に低位にあり、「属国」とみなされていた。従ってたんに「元にもどった」という見方も成り立つが。

■中国の傘下にはいるのを嫌悪する人たちは、ますますアメリカ頼みになるであろうし、どちらを選ぶかでいずれ国論が二分されるに違いない。どっちにしても大国の庇護のもとでしか生きられない、情けない国であることにかわりはない。働かない、働けない大量の老人層と、覇気のない少数の若年層という、ゆがんだ年齢構造では、今後日本を襲う危機に、単独で対処することはむずかしそうだ。

■強いものに巻かれる「ことなかれ主義」がはびこり、日本は清朝末期やソ連末期のような国になってく可能性が強い。いずれの国も官僚統制国家で、彼等と彼等のOB等につながる組織や企業が寄生虫、というより吸血鬼のように国の根幹に吸い付いていて「自分益」をはかることに精力を費やし、国力を弱めた。民主党の「仕分け作業」も、どうもパフォーマンスが多く、実効をあげていないようだ。「国の寄生虫退治」であるのなら、「予定」ではだめで「結果」をしめさないと。

■選挙向けのパフォーマンスをやっている時ではないと思うのだが、企業の経営者などに比べ危機感はどうも薄い。一方、野党は民主の荒さがしばかり。こちらも危機をどうやって脱するか、策に乏しい。だからこそ次の参議院選に、スポーツ選手や落ち目のタレントを多数立候補をさせている。この非常事態に、指導層はまったく何を考えているのか。国際的視点から、どう「サバイバル」するかを深く考える人材が政治を司らなければいけないのに。こういう議員が続々と当選するとしたら、世界の物笑いといっていいかもしれず、亡国への傾斜を強めるだけである。

■近い将来、見たくない光景が社会のいたるところに現出する可能性が強くなったといってよいかと思う。ギリシアの経済危機に端を発した経済停滞も深刻で、スペインやポルトガルなど、かつての「帝国」がいまや国家破綻の崖っぷちにある。「世界第2の経済大国」を誇った日本も、かつての帝国と多分同じ歩みをたどりそうだ。歯がゆい思いをしている「心ある人」も多いに違いない。日本の場合はあまりに短い「帝国の繁栄」であったが。

■第二次世界大戦の時、日本軍の占領下、軍政を敷かれたフィリピンの国民の第一の目標は「サバイバル」であった。軍政時のラウレル大統領の特別顧問をつとめた浜本正勝氏に、何度もお話を聞いたことを思い出す。(拙著『マッカーサーが探した男』をご参考に)。当時のフィリピンでは、どうやったら生物学的に「生き残る」かが、人びとの最大の関心になっており、そこからは文化や芸術はうまれなかった。今や日本の多くの企業の目的は「サバイバル」となっている。どうやったら倒産せずに生き残れるか。そういうことで頭がいっぱいになっている経営者や幹部社員、さらには末端の社員も多いにちがいない。

■一方、そんな「企業」から排除された多数の非正規社員や失業層、老齢層、フリーランサーという名の限りなく失業者に近い層。彼等の焦燥、絶望感も深いに違いない。誰がこういう事態をもたらしたのか。根本原因から目をそらして政権交代したばかりの党にすべての責任をおしつけるような論を展開するマスメディアや政治家、評論家たち。「戦後日本」を牽引してきたテレビ新聞等のマスメディアの現場も、かなりひどいことになっているようだ。関係者が集まると、どこそこの××局や××社は3年後、消えてなくなる、といったことが、まことしやかに語られている。

■戦後60数年、日本人の多くは泰平の夢をむさぼってきたといってよい。しかし、所詮それは「夢」であったことを、近い将来思い知ることになるだろう。ぼくもまだもう少し生きるので「サバイバル」のために、ない知恵をしぼろうと思っている。幸い「意欲」と「アイディア」だけは豊富にあるので、それを実効に移す算段を考えたり、関係者に話したりしている。チャレンジ精神旺盛な人は「それは面白いですね」と積極的な姿勢をしめすが、過去の成功体験のしばりから抜け出られない組織や人は、「そんなことやっても」とまず否定からはいる。こういう組織や人は早晩淘汰されていくだろう。大激変期とはそういうものである。
by katorishu | 2010-05-23 21:12 | 東アジア
 5月20日(木)
■仕事の打合せのあと、築地の魚市場のなかにある居酒屋で飲食。魚の運搬車両や倉庫の並ぶ一角に、その一軒だけ営業している、知る人ぞ知る飲食店で、魚介類は新鮮そのもの。堪能した。連れて行ってくださった仕事関係の人は「多分香取さん気にいるのでは」と話していたが、久々に気にいった店で、「新しいステージ」での仕事の話もさらに弾んだ。睡眠不足がつづいていたので、帰宅してすぐ寝入って午前4時ごろ起きて夕刊を開くと、1面トップに「北朝鮮の魚雷と断定」との大見出し。韓国軍の哨戒艦が沈没した原因について最終報告書が発表され、そう断定したとのこと。

■国際軍民合同調査団による調査で、「北朝鮮の魚雷による水中爆発」が原因であり、それ以外の原因は考えられないとしている。かねて、韓国軍内の事故と主張する論調もあり、この最終報告書にたいして北朝鮮は「でっち上げ」であると非難しているようだ。昭和25年の朝鮮戦争のときにも、北は韓国軍が先に攻撃してきたと主張した。日本国内にも、北の言い分を評価する政治家や歴史家も少なからずいた。その後、さまざまな角度からの検証で、金日成の命令で北の機動部隊が38度線をこえてなだれこんできた事実が確定している。

■大韓航空機爆発事件についても、北側の「犯行」であることがはっきりしているのに、北は「でっちあげ」と言い続けた。言論統制が極端にまで行き届いた独裁国家が、未だに存在し続けていることが、不思議である。どの国にも、程度の差はあるものの、国が自分たちに都合の悪いことをおさえようとする動きはあるものだが、北朝鮮の統制は常軌を逸している。

■そんな北朝鮮に「融和的な」国が、かつて北朝鮮軍とともにアメリカ主導の「国連軍」と戦った中国である。過去の経緯、しがらみもあって、北朝鮮を陰に陽に「庇護」しているのだが。だから、軍事予算をもっと増大せよ、アメリカ軍基地は日本に必要不可欠で、減らしてはならない……といった声も聞こえてきそうである。まるで北の金正日は「軍需産業」を喜ばすために、こんな挑発を繰り返しているのかと思いたいくらいである。

■外国を威嚇し、挑発することによってしか生き残れない「ヤクザのような」国。というより、そういうことで権力の座にありつづけるしかない指導者が、これほど長い間独裁をつづけている例は、珍しい。ボーダレス化がすすむなか、こういう政体が継続していること自体、21世紀の「不可思議」な現象の筆頭にあげてもいいくらいだ。
by katorishu | 2010-05-21 05:10 | 東アジア