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映画アダン

 5月30日(火)
 富士フイルムのホールで、映画「アダン」の「研究試写会」。主にカメラなど専門スタッフ向けの試写会で、この映画の撮影を担当した知り合いの堀田氏がらみで出席した。
 世に入れられず亡くなった画家、田中一村の行き方を、彼の生まれ育った栃木と、移住した奄美大島を舞台に描いたもの。主演の榎木孝明が好演していた。
 この映画評は、いずれ書く予定。
 制作の裏話なども聞く。公開は来春とか。
by katorishu | 2005-05-31 15:31

産経の「スクープ」

 5月29日(日)。
 日曜日は正午から恒例の24時間、ハンスト。
 そんなことをやっても自己満足で何もならないという人がいるかもしれない。自己満足で結構、と思うことにしている。
 所詮、人は自己満足か、それに近いことしか出来ないのではないか。
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 フィリピンで80歳を越える元日本兵が発見された、というニュースには驚いた。その後、仲介者と称する日本人について、いろいろな憶測が流れ、ガセネタではないのか、という報道もされている。
 ガセネタだとすると、これをスクープした産経新聞は、とんだお笑いぐさを演じたことになる。
 産経といえば「タカ派」で「右系」の新聞と見られているが、それだけかなという思いが、ぼくにはある。この春の人事異動で、ぼくの旧友の千野境子女史が、論説委員長に就任したとの挨拶状を頂いた。
 有能なジャーナリストに与えられるボーン・上田賞なども受賞した彼女は、どちらかといえば、リベラルな文化人とぼくなど理解しているが、そんな彼女を論説委員長にする新聞である。ぼくは、ちょっと産経新聞を見直した。
 千野さんは硬派なコラムを書く評論家の左高信氏などとも友人のはずで、フルブライトでアメリカ留学などをしたほか、マニラ特派員など海外での生活も長く、柔軟な考え方の人だ。

 余計なことかもしれないが、千野さんはフェリス女学院から早稲田の露文をへて産経入りした逸材で、その後、大手新聞で初めて外信部長に就任した。さらに論説委員となり、こんど論説委員長に。ぼくの著書なども、新聞のエッセーで紹介してくれた。
 昔、一緒に同人雑誌をやったり、その後もよく新宿あたりで飲んだりしたので、千野さんの人柄や考え方なども、よくわかっている(つもりである)。
  ここ何年かは、お互い本が出た際、送り合う程度で、会うことも少ないが、あの千野さんが新聞の社説の責任者で社論を左右する論説委員長に……ということに、時代の変遷を感じた。
 今後、産経の紙面に彼女の良い影響が出ることを期待したい。
by katorishu | 2005-05-30 02:22

沖縄料理屋で映画談義

 5月27(金)
 六本木の放送作家協会で「放送を考える委員会」の集まり。
 その後、渋谷にでて、作品の想を練る。
 夕方、渋谷の沖縄料理店で、カミサンと画家の福山小夜さんと会食。福山さんは渋谷で個展を開いている。
 ぼくは見られなかったが、フランスの一種のサーカスの馬をテーマにした作品展であるという。 東京での生活をたたみ沖縄に移住した文筆業の人の話を聞く。その他、映画の話で盛り上がる。韓国映画と中国映画が中心。
「香取さんも映画を撮るといい」といわれ、
「そうか。小林政弘氏も撮ったことだし」とアルコールの力もあって、気軽に無責任に話す。
「低予算の短編映画」をつくってみたいと思ったことは事実。ただし、出資者がいればだが。いずれ、シナリオだけでも書いてみよう。

 岩村忍の「中近東とインド」を面白く読み進む。歴史とは「戦争の歴史」であると、あらためて実感する。イスラムの興隆と、オスマントルコやインドとの関わりなどが、よくわかる。
 イランの王朝では、王の後継者は自己の権力維持のため、血をわけた兄弟を全員殺すのが「慣習」になっていたという。権力者と人間の欲望ということを、根源的に考えさせてくれる。
 
by katorishu | 2005-05-28 19:09

本の打ち合わせ

 5月26日(木)。
 午後起床。快晴の天気の日は、朝早く起きたいものだが、朝寝坊は相変わらず。
 飯田橋の某出版社に企画の「売り込み」。知り合いの編集者が編集をはずれたので、別の編集者を紹介してくれた。その編集者と一時間ちょっと雑談。以前なら通った企画がなかなか通らなくなっているとのこと。出版不況も相変わらずで、明るい材料は少ないようだ。
 夕方近く、別の場所で、ノンフィクションの編集者と打ち合わせ。「子役という仕事」は7月初めに出る予定とのこと。
 本にしたい企画はいくつもあるのだが、地味すぎるとか、売れないのでは……ということで、なかなか企画が通らない。こちらの知名度不足や力量不足もあるのだが。
 ドラマ企画の想を練るが、頭脳が疲れているためか、考えがまとまらない。
 週刊誌を拾い読みするが、面白い記事はない。テレビも面白い番組がなく、結局、読書ということになる。坂口安吾の短編など、面白く読み進むうち、一日は終わり。
by katorishu | 2005-05-27 00:31
 5月25日(水)
 14時、六本木で行われた放送作家協会の第44回総会に。その前に同じ場所で、脚本家連盟の総代会が行われた。ぼくは途中から出席したが、こちらは怒号が飛び交ったりの激しさ。
 総会が終わって懇親会。頭の20分ほどだけ出て、辞去する。
 18時より、汐留の共同通信社の食堂で行われた「台湾問題研究会」に出る。龍谷大学教授の坂井氏、共同通信編集委員の岡田氏、ノンフィクション作家の有田芳生氏ほかビジネス関係者など10人ほどが出席。
 台中関係で色々動きがあり、中国の反日運動などもあったので、話題は盛りだくさん。途中からアルコールもはいって歓談が続く。台湾や中国に対する考えや見方は、それぞれ違っており、それはそれで面白い。
 有志の集まる勉強会だが、これで四回目。今回、会の柱となっている「非米同盟」などの著者、田中字氏は欠席。
 帰って、仕事。「子役という仕事」の原稿の推敲作業など。一段落つくと、もう午前二時である。総会の報告文を書くことになっているが、もうその気力はない。
 白ワインを飲みつつ、レンタルビデオ屋で借りた「水滸伝」のDVDを見る。
by katorishu | 2005-05-26 02:42

鶴八鶴次郎の詠み芝居

5月24日(火)
 穏やかな天気であったが、夕方から突然の雨。
 夕方、赤坂のシアターVアカサカに「鶴八鶴次郎」の「詠み芝居」を見に行く。川口松太郎の原作で、演劇倶楽部『座』の第15回公演。知り合いの俳優の内山森彦氏が出ていることもあって見に行った。体調を壊した湯浅実のかわって、急遽、内山氏が出演したのである。
 原作に忠実に、地の文を朗読し、台詞を『芝居』と同じように演ずる「詠み芝居」で、とっても面白かった。鶴八はこの劇団の看板女優と思われる金子あい。鶴次郎は主宰者で構成演出も担当の壌晴彦。二人とも、声が通り、心地よく聞くことができた。
 人情もので、構図は単純であるが、芸道に生きる男女の愛の形がくっきりと描かれ、感動した。芝居の役者は、声であることを、改めて実感する。
 詳しくはいずれ「映画・演劇」の欄に書くつもりである。
 帰って食事後、ずっと朝方まで仕事。
by katorishu | 2005-05-25 06:05

いろいろな試み

 5月23日(月) 
 14時、新宿モリノスで、「ガンジーの会」の世話人会。末延代表はじめ、計4人出席。
 1時間半ほどで終わり、帰路、立大教授で仏教の唯識の権威である横山氏に誘われ、飲み屋で2時間ほど歓談。もっとも、ぼくは後で執筆の仕事があるので、ビールをグラスに2杯ほど。
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 横山氏が主宰している「哲学カフェ」の話や日本の直面している問題、文化、社会、政治にわたって意見交換。さらに出版社やインターネット・テレビの設立の可能性などについて話す。
 後に続く世代に、「文化力」とでもいったものを、伝えていきたいし、いろいろと発信したい情報もある。横山氏のような違う分野の人と話していると、なるほど……と思えることがある。
 帰路、自宅近くのコーヒー店で3時間ほど推敲の作業。
 帰宅して食事をとると、一日は終わってしまう。早めに床につくがなかなか眠気がささず、ドストエフスキーの本を読み、結局、起きてパソコンに向かう。
 子供のころからの不眠は相変わらずだ。アルツハイマー関連の本を拾い読み。母親がこの病気にかかったので、遺伝因子があるのではないか、と気になるところだが、執筆作業を続けている限り、脳のほうに問題はないと思いたい。
by katorishu | 2005-05-24 02:53
 5月22日(日)
 テレビを見ていたら、今年度のカンヌ映画祭で、51歳の日本人「新人監督」の作品がコンペティション部門の最終審査に残ったとのこと。日本から出品された中で唯1作残ったもので、小林政弘監督の「バッシング」。小林氏とは10数年前からに知り合いだ。
 彼がまだテレビドラマの脚本を書いていたころで、何度も歓談したが、控えめな書生風の人だった。その後、彼が自分で監督して作品を作ると聞いたとき、大丈夫かなと思ったことを覚えている。
 しかし、彼はなかなか粘り強く、自費で何本も低予算の映画をつくりつづけた。すでに3本ほどがカンヌ映画祭の「ある視点」部門に出されている。
 今回はコンペティション部門という晴れ舞台に登場した。受賞は逃したものの、全国的な知名度ができたので、今後は少しは映画を作りやすくなるのではないか。
 これまでの作は、資金を出すひともなく、配給館も決まらず「自主上映」のようなものだった。最初の作品の予算は500万円、2作目が800万円ほどで作ったと聞いている。
「バッシング」はイラクでの拉致事件に巻き込まれた日本人女性をモデルにしたもので、低予算であったが、カンヌ映画祭の審査員からは評価され、最後の23作に残り、小林氏はカンヌ映画祭に招かれ赤絨毯をふんだ。
 照れくさそうにインタビューを受ける彼のシャイな表情はいいと思った。『神楽坂・映画通り』という自伝的な小説を以前、贈ってもらった。郵便配達をしながら、なんとか映画監督になろうと、悪戦苦闘する彼の半生が恋愛模様をからめて描かれ、面白く読んだことを覚えている。
 地味ながら着々と地歩を築いている人間が、まだいろいろな所にいるということは、心強い。
by katorishu | 2005-05-23 00:05
 5月21(土)
 午後、高田馬場でシナリオ塾の講義、3時間。生徒7人。まだシナリオを書き始めたばかりの人たちで、どんな潜在力をもっているかわからない。心構えなどを中心にシナリオおよび、創作の意味などについて話す。
b0028235_11570.jpgそのあと、自宅近くのコーヒー店で仕事。瞬く間に時間がすぎる。
 近々、大地震が東京を襲うのではないかと思ったりする。資料やデジタル情報類を、どこかに避難させておいたほうがいいのでは……と思いつつそのままになっているのだが。
 天災は忘れたころにやってくる、という格言をもう一度かみしめたい。関東大震災が、日本の曲がり角になったように、今度やってくるはずの大地震が、恐らく日本を大きく変えるきっかけになるだろう。良いほうにか、悪いほうにか、わからないが、変わらざるを得ないだろう。
 表面から見ているとわからないが、水面下であらゆることが「にっちもさっちも」いかない状態になっている。

 
by katorishu | 2005-05-22 01:01

無題

 5月20日(金)
 日本放送作家協会の理事会に出席。 
 協会主催の企画事業ほか、放送を考える委員会などの活動報告や今後の活動について、2時間ほど。
 ガンジー通信にのせるメルマガ原稿を書くと、もう夜になっている。「ドストエフスキー」(江川卓著、岩波新書)を90ページほど面白く読む。「開戦前夜」はほぼ寝床で読了。
 考えてみるとテレビはほどんご見ない。ニュースを30分ほど。ほかに特に見たい番組もない。見始めると、かなりくだらない番組でも見続けてしまい、時間の浪費となる。
 ほかにやるべきこともない人にとっては、格好の時間つぶしのツールだが、テレビばかり見ていると、確実に脳軟化を起こすか、それと同等の頭になる。
 昔、大宅壮一はテレビが「一億総白痴化」をもたらすといった。有名な言葉だが、かなりの程度当たっていると思う。 
by katorishu | 2005-05-21 00:37