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 5月29日(火)
■「週間ダイヤモンド」の6月2日号が、「テレビ局崩壊」という特集を掲載している。大阪の地下鉄内のつり革広告を見て、さっそく買った。インターネットの急速な普及と、2011年から始まる「デジタル化」などがテレビ局におよぼす影響を中心にいろいろな角度から検証していて、興味深い。

■率直にいって11年から、」アナログを廃止しすべてのテレビ放送をデジタル化することは「不可能」に近いと同誌は指摘する。現在2000万台以上あるとされるアナログテレビ受像器を、11年までにすべてデジタル化することは、物理的にむずかしい。また現在のテレビでいいと思っている人の理解も得がたいという。
 デジタル化によって大量に廃棄されるアナログテレビが環境問題におよぼす影響も見過ごせない。

■アナログでデジタル放送を受信するには、チューナーだけ買えばよいという意見があるが、じつは複数のテレビで受信する場合、ブースターが必要になり、コストは数万円になる。低所得層には痛い出費であり、とても「国民的合意」は得られない。
 当初から、数々の問題をかかえながら、家電業界の「ビジネスチャンス」という思惑も交差し、総務省主導でデジタル化に「見切り発車」をしてしまったのだが、問題は山積である。

■特集では、国によって手厚く保護されている既存のテレビ局の「もうけのカラクリ」などを紹介すると同時に、これは「放送免許」に守られた「歪んだビジネスモデル」だと厳しく指摘。さらにテレビ局が番組の「制作能力」を失い、「電波発射台」となりつつあると現状を分析。インターネットの登場によって、「電波発射台」の独占状況が破られつつあると指摘する。

■テレビ局関係者の中には、これまでのテレビの「実績」を強調し、将来的にはインターネットはテレビの脅威になるかもしれないが、自分たちの「優位」は当分揺らがないと思っている人も多いようだ。
 5年10年先のことはわからないにしても、日本のテレビが「手本」としてきたアメリカの放送業界では、インターネットの急速な普及を考慮して、新たな「再編」にむけて動きが急になってきている。一方、日本のテレビ局について、同誌は「これまで内部にためこんだ豊富な資金は豪華な本社の建設に使うばかりで、新たな時代に向けての有効な投資に振り向けてこなかった。視聴者のメリットに結びつくような新興勢力との大規模な提携についても一つも実現していない」と指摘する。

■今の社会、ものを作るより人やものを「仲介」する組織等が膨大な利益をあげるシステムが優勢になっているが、こういう状態が「正常」であるとは思えない。正常ではないものは、いずれ崩れるのが歴史の教えるところである。
 自ら汗を流して番組をつくる努力をしない既存のテレビは、今後、「構造不況業種」になる、と別の雑誌も特集している。

■じっさい、心ある放送関係者は現在のテレビに強い危機意識をもっている。一方、「恵まれた環境」にあることで、怖ろしく楽観的な業界人も多い。テレビ業界に限らず、「恵まれた環境」にある人間は、おうおうにして「時代の変化」に気づかない。気づこうとしないし、気づきたくないのかもしれない。しかし、時代は確実にかわる。それも急速にかわる。
by katorishu | 2007-05-30 02:43
 5月28日(月)
■松岡大臣が自殺した。最初に知ったのは携帯を開くと流れるようになっている朝日新聞の一行ニュースによってだった。戦後、閣僚の自殺は初めてであるという。自ら命を絶つことによって、すべてを水に流すという「伝統」があるが、公人中の公人である大臣が、数々の疑惑について「説明責任」をまったく果たさずに逝ってしまったことは、やはり公人として「責任放棄」であるというしかない。

■作家などが創作に行き詰まったりして自ら命を絶つことと同列に考えることはできない。松岡大臣は就任時から、数々の「疑惑」が噂されていた。松岡氏を任命したことは「安部内閣の命取りになる」といった意見が、当初からあった。
 案の定、今年にはいってから、松岡大臣の「疑惑」に触れた報道がない日はないといっていいくらい、問題がくすぶりつづけた。先週には、農林水産省の天下り役人のからんだ緑資源機構の「官製談合」で逮捕者が出た。松岡大臣の地元でも関係者への捜索が行われた。

■国民の大半が疑惑をもっている大臣について、なおも擁護しつづける安倍首相。この問題は先に発覚した社会保険庁の5000万人の「記録消失」問題とともに、政権を直撃するだろう。参議院への影響も必至で、与党大敗の可能性が強くなった。
 同じ党が長年にわたって政権を握りつづけると、必ず腐敗が発生する。腐敗を浄化するには政権交代がぜひとも必要である。権力の「蜜」をすいつづける一定層を、蜜から引き離すことが今ほど必要なときはない。

■人間が自ら死を選ばざるを得ないことは、大変悲しいことで、その人個人や遺族にとっては哀しみの極みである。しかし、公人中の公人としては、やはり「責任放棄」というしかない。疑惑の数々がいわれ、説明責任を果たせない閣僚をあくまで弁護しつづけた安倍首相は責任をまぬがれないだろう。
 テレビのニュースで、石原都知事は松岡大臣の自殺を評して「侍の死であった」と語っていたが、侍であったらまず大臣を自ら辞して真相を語るべきであった。そのあと、自ら「切腹」するのであったら、侍の死といってもいいが。石原氏と同じ選挙区のライバル代議士であった新井将敬死が自殺したときは、何も言わなかったはずである。

■そもそも自殺を賛美することは感心しない。病弱で苦痛の日々がつづき、生きていても仕方がないと思い詰めた上で、自らの生き方に断をくだすケースはまだ同情できるが。
 今後、思いがけない「真相」がでてくる可能性もある。
 それにしても、つい先日、カミサンと「政治家というのはしぶといな。あれだけマスコミや国会でたたかれても平気なんだから」などと相変わらず国会でノラリクリ同じ答弁を繰り返す松岡大臣について話していた。それだけに、衝撃的なニュースだった。
 これによって政治とカネの問題が浄化されるといいのだが、悲しいことに、またぞろ一部政治家は同じ愚を繰り返すにちがいない。一部権力をもった官僚も同様である。
 彼らを支え、彼らの作るシステムから「おこぼれ」をちょうだいする一部「有権者」も問題である。彼らがいる限り、汚職は絶えないl。
by katorishu | 2007-05-29 00:44
 5月26日(土)
■創作テレビドラマ大賞公開講座に出席。「ハケンの品格」の脚本家、中園ミホさんの「聞き役」として。後半部は、同業の脚本家、津川泉、森治美氏、さらに去年の受賞者、坂口理子氏、NHKのプロデューサーなどもまじえ「脚本家への道」というシンポジウム。
 中園さんが極めて率直に、脚本家になった経緯や、「ハケンの品格」執筆の舞台裏などを話した。なかなか興味深い話で、120人ほどの受講者は大変参考になったはずである。100人ほどのキャンセル待ちがでる盛況であったとのこと。

■「作家性」が減り、脚本家、軽視のドラマ作りが「常態」になってしまっている。一方で、有名タレント主導のドラマつくりがつづく。それと、漫画の原作ドラマのオンパレード。すべて「数字」が決めていく。ある意味で「正しい」のだろうが、それしか物差しがないいのは、問題である。
 そのほか、いろいろと問題点が指摘された。もちろん、夢のある話も。
 次号発売の「月刊ドラマ」誌にこの模様が掲載されます。興味のおありの方は、読んでみてください。

■明日から所用で関西方面に。
 携帯パソコンが壊れたままなので、このブログ、書くとしたらインターネット・カフェで書くことになるが、関西の「インターネット・カフェ難民」を取材するのも、一興かもしれない。
 テレビのニュースで社会保険庁の年金問題についての国会審議を見た。久しぶりに民主党が勢いづき、安倍首相や柳沢大臣などは、しどろもどろになったり、怒ったり。

■この問題、7月の参議院選に確実に影響するだろう。「民主主義」社会であるのなら、税金で食べている官庁、これを指導すべき政府に対して、こういう「不始末」が明らかになった以上、国民はもっと怒り責任を追及しなくてはいけないのだと思う。一過性ではなく、持続して税金の使い道に目を光らせる必要がある。松岡大臣が、まだ居座りそれを相変わらず擁護している首相。まったく「美しくない」光景である。
by katorishu | 2007-05-27 03:26
 5月25日(金)
■社会保険庁が保管する年金納付記録に、対象者のわからない件が5000万件にのぼっていると報道されたが、驚きあきれるばかりである。
 結構な月給をもらいながら「幽霊」を大量生産していたようなものである。その罪は重いはずだが、誰も罰せられない「無責任主義」がまかりとおっている。
 政府は全部調べるようなことをいっているが、数が多すぎて細かく調べられるはずもない。領収書などの「記録」が残っていない人は、恐らく救済されない。

■安倍首相の答弁を見ていると、ごく一部のひとを「救った」というカタチだけつけて、終わりにしたいというのがホンネだろう。選挙も近づいているし、ポーズだけはとっておくのだろう。ポーズで終わらせないために、現実に政府がどういう処置をとるか、国民はしっかり監視しないといけない。
 1997年、国民一人一人に新たな基礎年金番号を割り振ったが、そのさい、国民年金と厚生年金の加入者それぞれに年金番号が付与されていた。ところが、転職や転居、結婚で姓が変わったなどで複数の記録を統合する場合、完全に把握しきれない上、加入者本人や勤め先の記入ミス、自治体の処理の誤り……等々で、こういう「国家の恥」を天下にさらしてしまった。

■加入者の納付実績を記した名簿を廃棄してしまった市町村も相当数にのぼっているようだ。これは「公務員」の立派な「犯罪」ないし、それに準じるものだ。
 怠慢な処理をした「公務員」の多くはすでに退職して、自分たちは結構な退職金と結構な年金をもらって、それなりに「優雅な老後」とやらを過ごしているのではないか。
 すべてとはいわないまでも、例の「官製談合」などで税金を「吸い取っている」寄生虫のような連中と同じように罪深いことである。

■国民から吸い取っているオカネである、という自覚がほとんどないから、こういうことになる。この件で、関係した公務員はまるで責任をとっていないし、今後もとる人はいないだろう。
 昨日、逮捕された林野庁の天下り役人などの件と同様、「役人天国・ニッポン」を象徴する出来事である。もちろん、ぼくにも公務員の知り合いがいて、ひとりひとりは「良い人」が多いのだが、システムの中で長年生きていると、惰性や慣れといったもので、神経が麻痺し、「ことなかれ主義」におちいってしまう。

■財政悪化を政府は参議院選挙後、消費税の増税で補おうとしているようだ。その前に公務員の無駄遣いを根本的にあらためるのが先ではないか。今回のような「怠慢」に対しても、ちゃんと責任をとらせるシステムをつくるべきだろう。
 そういえば社会保険庁の役人がからんだ「グリーンピア」建設という膨大な年金の無駄遣いについて、その後、責任の追及はほとんどされていない。あれは日本の恥であり、「役人天国」「官僚汚職大国」中国の前近代性を笑えなくなる。
 過去を簡単に「忘れやすい」国民性は、そろそろあらためたほうがいい。
by katorishu | 2007-05-26 01:41
 5月24日(木)
■FOXテレビの創設者で「メディア王」などといわれるルパート・マードックが、「ウオールストリート・ジャーナル」などを傘下におさめるダウ・ジョーンズ社の買収に乗り出した。6000億円の買値をしめしているようだが、ダウ・ジョーンズ社ではマードックが「編集権」に介入するのでは、と警戒を強めている。

■すでにマードックはタイム社などを買収している。一方、FOXテレビはブッシュ政権よりの姿勢を鮮明にしめし、イラク戦争をはじめるための世論作りに大きくかかわった。
 いわゆる「ネオコン」のPR機関の役割も果たしているといっていいだろう。
 
■アメリカの新聞もインターネットの普及で、かなり部数を落としており、危機感は相当なものだ。そこにカネの力ではいりこみ、自分の好みの世論をつくりだそうとする。ごく一握りの例外はあるものの、「なんとか王」などというものに、ロクな人はいない。
 一方「買収王」とうたわれている40代前半のアメリカ人が、「ブルドッグソース」や「さっぽろビール」など日本の企業の買収に乗り出している。 「ハゲタカファンド」といわれる外資(ほとんどはアメリカ資本)によって、すでに日本の企業は相当程度食い荒らされている。
 こういう外資のたくらみにのって、これに加担する日本人「株主」も多い。

■「会社は株主のもの」といった言葉が、小泉政権以降、日本でもしばしばいわれており、そのことに違和感をもたなくなった日本人が増えている。
 じっさい、一部株主の傲慢さは目にあまる。株さえもっていれば会社など煮て食おうが焼いて食おうが「自由」といった傾向に歯止めをかけないと、地球は多くの人にとって住みにくいものになっていく。
「自由競争」は結構なことだが、一部金持ちに極めて有利なシステムが問題である。このシステム、一度強固なものが出来上がってしまうと、「平和的に」「合法的に」出来上がったシステムなので、なかなか壊れることはなく、逆にタチが悪いともいえる。

■独裁者などが武力、暴力で築き上げたシステムは、目に見えるカタチで「悪」が存在するのに対して、「合法的」につくられたシステムは、「悪」がオブラートでつつまれて見えない。相変わらず「官製談合」を繰り返す官僚システムなどその典型である。
 金力という権力をふるう「当人」も、良かれと思って「善意」の行動をとったりする。「民主主義」は素晴らしいもので人類普遍の原理であるから、世界にひろめようという考え方などもそうである。宗教の布教に使命感をもっている人も「世のため人のため」だと強く思っている。

■こんなにも「素晴らしく」「理想的なもの」であるのだから多くの人にひろめよう、というところまではわかるし、やってくださって結構。しかし、こんな「素晴らしいもの」を拒絶し否定するなんておかしい、そういう人や組織は「悪」であるから、これを懲らしめ退治しなければならない、となると問題である。

■カルトなどの宗教は「目に見える」ので、システムに乗らない人間も多いが、金融システムの「悪」の部分はなかなか顕在化してこないので、素人は騙されてしまう。
 これがどうも社会システムとしては比較的よさそうだ、という程度のことで、「市場原理主義」が唯一絶対の理想のシステムだ、などといえはしない。統制経済より、ましといった程度である。アメリカ社会の一部富裕層と、極貧層の存在を見れば、いかに問題をかかえたシステムであるかわかるというものだ。この「原理主義」を功利的に利用した中国の、天文学的に開いた「格差社会」も、そのことを証明している。

■ダウ・ジョーンズ社は頑張って、このオーストラリア生まれの「メディア王」の野望に屈しないで欲しいものだ。繰り返すが「……王」などというものにロクな人間はいない。おのれの強欲を実現させた人間の別称であり、その影でどれほど多くの人間を押しつぶし、泣かせ、哀しませ、ときに死に追いつめてきたことか。歴史を読めば一目瞭然である。
by katorishu | 2007-05-25 02:50
 5月23日(水)
■18時より20時まで日本橋で行われた「勉強会」に出席。元朝日新聞記者で、海外特派員経験の長い百瀬氏が講師で、「荒廃の社会環境・紛争が残す負の遺産」というタイトル。
 紛争の負の遺産として残る地雷や不発弾の現状と、その処理の問題について。

■世界各地の紛争は第二次大戦後、200以上発生し、現在も20前後、継続しているという。紛争地域のDDR(武装解除、社会制度、社会復帰)が大いに問題となっており、復興事業にいろいろな国やNGOがとりくんでいるのだが、必ずしもうまくいっていない。

■現在、地雷と不発弾の汚染地域は58カ国、7地域に達し、年間に確認されただけで、7000人以上が犠牲になっている。多くは子供や農民である。全世界では1万5000から2万人が犠牲になっているらしい。

■日本にいると、なかなかこういうことを実感しにくいようだ。「平和慣れ」「平和ぼけ」した日本。これが本当は「世界の常識」にならなければいけないのに。
 一人ひとりが「より豊かに」「より幸せに」生きようとすると、争いがおき、衝突に至り、紛争、戦争に発展してしまう。この悪循環から、依然として人類は脱していない。今後、予想される環境の悪化、食糧不足……等々を思うと、むしろ一層の悪化が予想されてしまう。

■現に世界には億単位で「飢えた」人間がいる。彼らは「生きる」ために、なんだってする。それが動物の一種である人の「生き方」というものである。「飢え」がある限り、紛争は絶えない。
 ところで、飢えは今後、増えこそすれ減る見込みはない。ということは……いう必要もないことである。
by katorishu | 2007-05-24 02:31
 5月22日(火)
■眠っているところを電話で何度も起こされた。本日は午前7時すぎまで原稿書きをしていて、寝たのが8時すぎ。お昼近くに何本も電話があり、そのたびに起こされた。さすがに最近はセールスマンの電話は少なくなったが。
 お昼頃の電話といっても、ぼくの場合、午後11時ごろ眠る「健全な生活」をしている人が午前3時、4時にたてつづけに電話がかかってきて起こされるのと同じである。その時間、起きているのが「当然」であり「普通」の感覚なので、相手は電話をしてくるわけですが。
 こちらは、ぼやっとした頭で応対するしかない。健康によくないので、昼夜逆転をもどしたいのだが、なかなかうまくいかない。

■不意に起こされて仕事の話などをすることには慣れているので、大きな支障はないのだが、睡眠薬を飲んでいると、やや口がまわらず、相手からは「不機嫌」「ぶっきらぼう」「いやいや応対している」などと思われるかもしれない。
 その点、インターネットのメールでのやりとりは、ありがたい。事務的な連絡はこちらで願いたいものだ。あとは出来れば電話は午後3時以降にお願いします。

■それにしても時間の経過の早さには驚き、あきれる。読むべきもの、書くべきこと、会うべきひと、見るべき映画、演劇……等々、ありすぎるほどあり、ぼくなりにスケジュールを組んで、こなしていこうと思っているのだが、一週間が経過してみると、「時間がなさすぎる」「短すぎる」と実感することばかり。いつも時間への飢餓感を抱きつつ、棺桶にむかって一歩一歩、こちらは確実に進んでいくのだろう。

■世の中いろいろなことが起きているようだが、そちらに関心をもったりすると、時間がとられ、ますます「予定したこと」が未消化になる。で、このところ、世の動きには敢えて目をつむることにしている。新聞に20分ほど、テレビに20分、週刊誌に20分、これで1時間。インターネット上のニュースに20分。これが限度である。60代、70代の中には1日平均、10時間もテレビを見ている人が結構多いらしいが、信じがたいことですね。
 確かにテレビには習慣性と「中毒性」があり、バカらしいと思っても、つい続けてだらだらと見てしまい勝ちです。しかし、「テレビ中毒」にかかったら、確実に脳は劣化しますね。劣化したことに気づかない脳――というのが、問題です。
by katorishu | 2007-05-23 01:53 | 個人的な問題
5月21日(月)
■CS放送のナショナル・ジェオグラフィックで「監視社会の最新技術」というドキュメンタリーを放送していた。IT技術の向上によって監視技術は急速にすすみ、個人のプライバシーとの問題で今後、いろいろ厭なことが起こってきそうである。

■例の9,11同時多発テロ事件以降、特にアメリカで監視体制が強化されているようだ。上空300メートルのヘリから、例えばニューヨークの町中が監視されているようで、プライバシーも相当程度、侵害されている。
 個人認証も飛躍的にすすんでおり、人間の体に米粒大のチップを埋めると、それで個人認証が確認され、クレジットカードなども必要なく、腕をかざすだけで支払いなどができる。

■それは便利でいいのだが、個人が生まれてから死ぬまで、どこで何をし、何を買って、どんな病気にかかったか、どこに旅行したか、某日どこにいたか等々が、すべてデジタルデータとして記録される。
 これはある意味で恐ろしい社会である。便利さの追求やテロ防止という名目で、個人の生きた軌跡がすべて「記録」され、保存される。

■その情報を管理し、把握する一部の人間が人間を自在にあやるつることも可能となるだろう。目の虹彩によって空港の出入りをチェックしている国もある。アラブ首長国連邦ではすでに実施しており、不法入国者を排除する装置として機能している。機械としては優秀であるが、個人の行動のすべてが誰かに把握されかねず、問題である。

■企業のマーケッティングなどにも利用されているようだ。すでに携帯電話を所持している人は1億人をこえる。携帯はいつ、どこにいたかがデジタル情報として把握され得る装置である。こういう時代だからこそ、アナログが重要になってくる。
 デジタル化の利点は認めつつも、こちらの方向に急速に傾斜していく社会に危惧を覚えざるを得ない。
by katorishu | 2007-05-22 01:11
5月19日(土)
■この季節にしては肌寒い日だった。高田馬場で月に一度のシナリオ教室の講義。前もって書いてもらった「課題シナリオ」の講評を中心に計3時間。睡眠不足の体にはしょうしょうこたえた。それ以上にこたえたのは、昨日修理が終わってもどってきた携帯パソコンが、また同じような障害を生じて使えなくなってしまったことだ。

■再び修理コーナーにもっていった。バックアップをとっていたので、1時間ほどの執筆が無駄になったという程度であったが。パナソニックの携帯パソコンは壊れにくいという評判で信頼していたのに。裏切られた気分である。

■夜、近くのマクドナルドに気休めにいった。いつものオバサンはじめ、恐らく「宿無し」と思われる70過ぎと思われる老人が3人きていた。一組は夫婦者のようで過日12時過ぎに、テーブルに突っ伏して寝ていた人たちだった。
 彼らは互いに顔見知りのようで、会話をかわしていた。昼間、急に強い雨が降ったので困ったというような内容だった。中には一人暮らしで寂しいからマクドナルドにやってきて夜をすごす老人もいるらしい。

■「そりゃ、畳の上のほうが寝やすいよ」などという声も聞こえた。以前、こういう老人はあまりいなかったと記憶する。最近、「ネットカフェ難民」とともに「マック難民」が増えているらしい。「団塊の世代」が70,80になる10年、20年後の日本のことを考えてしまう。よるべを失った老人が大量に生まれ、社会問題化するのではないか。

■政府は中国の「先富論」を真似て、一握りの「富者」をますます富まそうとしているようだ。「富者」がますます富めば、その「おこぼれ」が下の者にいく……という論理で毛沢東亡きあと中国はやてきたのだが、この論理を徹底したあとに何が起こっているか。繕いようもないほど極端な貧富の差のある社会が生まれてしまった。清朝時代に先祖返りをしてしまったようである。

■一方、日本はまだ「どうしようもなくなる」一歩前の段階である。ここで食い止めなければいけないのだが、どうも政府は有効な手をうたない。教育再生会議にしても、パフォーマンスにたけた人気者ばかりを集めて、打ち上げ花火をあげている。
 やっぱり、政権交代をして一度、「日本というシステム」をオーバーホールすることが必要である。これしか日本の劣化を食い止める術はないのではないか。「文化・芸術」面での充実。それこそ日本の進むべき道だと思うのだが、政治家はこちらは「票」にならないと思っているので、ほとんど関心を示さない。政治家が感心を示すものといったら、膨大な税金を食う「ハコモノ」ばかりである。
by katorishu | 2007-05-20 01:14
5月1日(金)
■携帯パソコンの修理が案外早くすんだ。しかし、ハードディスクの情報はすべて消えてしまい、ワードや一太郎のソフトもすべて自分で入れ直さなければならない。とりあえず執筆に必要な一太郎をインストールして、夜、近くの喫茶店にいった。ちょっと執筆作業をしたあと、資料読みをしたので、パソコンを一時休止にした。再びて立ち上げようとしたところ画面がでない。修理前と同じ「シミのような縦線」が徐々にあらわれた。まったく直っていないではないか、と腹が立った。

■修理代として1万7000余りを払ったばかりなのに。すでにパソコンショップのコーナーは店を閉じていたので、帰宅して電源につないだところ、立ち上がった。どうなっているのか。バッテリーだけにして立ち上げたところ、画面がでた。直ったことは直ったのである。
 ひとまずホッとしたものの、こんなに不安定では、打ち込んだものは直ちにUBSなどに保存しておく必要がある。

■毎日感じていることだが、一日が早く終わりすぎる。予定していた仕事が三分の一もできず、焦っている。書かねばならないこと、書きたいこと、書いておくべきことが山ほどあるのに……これは相当長生きしないと消化できないなと思ったことだった。単なる長生きでは駄目で、脳機能の劣化をふせがなければ。玄米、納豆、カスピ海ヨーグルト。あとは野菜、根菜、小魚。こんなものを食べて、車などに乗らず歩く。そうすれば病気にならないという妙な自信がある。
 ユニークな女優であった塩沢トキさんが亡くなった。数十年前、ドラマ制作の現場で何度か面白い話をうかがったことがある。陽気で楽しい人だった。 
by katorishu | 2007-05-19 03:07 | 個人的な問題