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2月28日(月)
■東京は肌寒い雨の降る日だった。寝不足もあって、こういう日は気分も晴れない。午前中、国会図書館。午後、赤坂見附で某製作会社幹部と情報交換。テレビ制作現場の現状はきわめてよろしくないようだ。旧メディアであるテレビのビジネスモデルが機能しなくなったということだが、ではこのメディアが消え去っていいのかどうか。現状では長くて10年、短くて5年もつかどうかという瀬戸際にきているようだ。

■かといってWeb上のメディアも未だビジネスモデルを確立できていない。戦国時代であり、ある種メチャクチャになっているといってもよい。車が出現した直後の交通法規がない時代のようでもある。著作権の保護もふくめた新しいるール作りが必要になってくるだろう。新しいメディアに片足をつっこんでいるので、無関心ではいられない。

■韓国には政府が主導する「国家ブランド委員会」なるものがあるそうだ。2009年1月大統領直属の機関として設置されたもので、『韓国への理解を世界で深めてもらうため、国としてのブランド力を上げる取り組みが主眼』とのこと。韓国の政治経済や文化、国際貢献活動、ビジネス、先端技術を幅広く紹介している。

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by katorishu | 2011-02-28 22:36 | 文化一般
 2月27日(日)
■テレビを見る時間が最近極端に減っている。見るにあたいする番組があまりに少なく、ほとんどは時間の無駄なので見ない。ただ1パーセントほどは、見応えのある番組も存在する。そんな番組のひとつが本日21時よりNHKスペシャル枠で放送された「日本人はなぜ戦争へ向かったか・加熱報道と民衆の熱狂・陸軍極秘世論操作」である。

■マスメディア、とりわけ新聞とラジオ(当時の日本放送協会)が軍部の意向に屈して、いかに戦争熱をあおるために事実でない戦意高揚報道を繰り返したか、そこに至るプロセスをうまく折り込みながら50分の番組に仕上げた。再現映像をアニメにしたのもよかった。スタッフの知的レベルは高い。

■NHKならではの番組で、ひさびさに見てよかったと思える数少ない番組。8割ほどは活字で読んで知っている内容であったが、映像や証言をともなうと別種の趣がある。ひところ昭和史に材をとったノンフィクションを書いていたので、昭和については、それなりに詳しいと自認している(?)NHKは民放でも出来る番組ばかりをつくらないで、こういう質の高い番組を意欲的につくっていかないと存在価値がなくなる。
★ついでながら昭和に材をとった切削のPR・・・「もうひとつの昭和」(講談社)、「マッカーサーが探した男」(双葉社)、「モダンガール」(筑摩書房)、「北京の檻」(文藝春秋・共著)、「今村昌平伝説」(河出書房新者)等々。ほとんどは絶版になっているが、アマゾンの中古で買えます。たいていの図書館には置いてあります。

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by katorishu | 2011-02-27 22:32 | マスメディア
 2月26日(土)
■昭和の日本を破滅に追いやるきっかけの一つとなった「2.26事件」から75年目である。「昭和維新」を唱えて軍部の青年将校が決起して首相官邸や警視庁などを襲撃した事件である。今に通じる大不況のもと、倒産、自殺、餓死などが激増したが、政党は政争を繰り返し、なんら有効な手立てをこうじることができなかった。そこで軍部の若手将校らが、天皇と国民とを直接結ぶ「天皇親政」を目指してクーデターを行ったが、天皇の反対にあい失敗に終わった。

■以後、日本は急激に軍国主義につきすすみ、破滅に至ったのだが、麗澤大学の松本健一教授によると、政党不信など当時と今の状況がよく似ているという。(東京新聞、2月26日)。政党政治に愛想を尽かした国民の期待が、「清新なる軍人」へと向かい、「軍部が人気の高い近衛文麿を首相に担ぎ大衆迎合のポピュリズム政治を展開し、軍国主義、ファシズムへの道を開いた」。松本氏は「今は軍部の代わりにマスメディアが支持率を武器に首相を次から次へと引きずり下ろし、橋下大阪府知事らの人気者を担ぎだす」。昭和初期のポピュリズムの失敗がよみがえる、とのことだ。その通りだと思う。

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by katorishu | 2011-02-27 02:38 | 社会問題
 2月26日(土)
■昨日は妙に生暖かい日だった。カミサンが招待券をもらってきたというので(よくもらう人だ)、上野の国立博物館に「仏教伝来の道・平山郁夫と文化財保護も」という企画展を見にいった。平山郁夫の絵はそれほど好きではないが、芸大学長になったこの画家は海外でも活躍し、中央アジアの遺跡に材をとった絵を数多く遺している。

b0028235_1091633.jpg門外不出の貴重な「大唐西域壁画」など、滅多に見られない壁画や発掘された仏像等々、興味深く見た。平山郁夫の絵は大画面に展開する、一般に知られたものより、こぶりのスケッチ画やデッサンなどのほうに興味をもてる。一方で、文化財保護になみなみならぬ情熱をもって、自らも動いて、消滅寸前の文化財を手厚く保護をされた。それも平山郁夫という画家の大きな業績だろう。

■自分益、メリットになるものにしか興味を示さない人が多いなか、氏の業績はどんなに評価されても評価されすぎることはない。見終わって久しぶりにアメ横を歩いた。闇市の名残を残した小さな店が並び、威勢の良い呼び声が横町に満ちる。整然と商品がならぶ大手スーパーなどとは別種の空気がながれ、なにより人間くさいのが良い。

■横町のつきるJRの御徒町まで歩き、さらに地下鉄の湯島まで歩いた。町の特色が年々うすれていく中で、この界隈は比較的特色をたもっているが、20年ほど前の雰囲気はほとんど消えてしまった。人の営みを感じられる町の景観は、消える一方で、これは決して「進歩」や「成長」などといえはしない。劣化への崖をゆっくりと転げ落ちる日本の、来し方行く末を考えつつ、コーヒー店で執筆等の仕事を2時間ほど。アメ横界隈の居酒屋でちょっと飲んで帰宅。疲れている脳の、しばしの休養にはなった、気休めの一日。
by katorishu | 2011-02-26 10:07 | 文化一般
 2月24日(木)
■このところ、諸々雑事他に追われ、文字取り眠る時間を削っている。本日は日本脚本家連盟を実質的につくられた連盟常務理事の寺島アキ子氏の「偲ぶ会」(東京會舘)に顔をだす。享年83。放送脚本などに関する著作権を書き手にいかに有利にするかに腐心された方で、多くの脚本家にとって「功労者」でもある。

■もともとは舞台女優で、劇作家になり放送脚本を書いたりするうち、著作権処理の仕組みづくりに深くかかわり、晩年は「女帝」などといわれたりもした。会場で、旧知の脚本家等に何人もあい、久しぶりに歓談。一家言のある物書きの集まりというのは、まとめるのが大変である。某著名脚本家の挨拶に、某著名脚本家が文句をつけたことで、文句をつけられた脚本家が憤慨していた。良くも悪くも、どこか子供っぽいのである。だからから「作家」といえるのかもしれないが。

■エジプトの「革命」はどうやら「東欧革命」のようになってきた。石油の埋蔵資源の豊かな地なので、どのような政府が出来るかで、世界経済に多大な影響をおよぼす。東欧革命やソ連崩壊に際して、「外交音痴」の日本は、事の本質を見誤った。世界政治ばかりでなく、世界経済にも多大な影響をおよぼす。その変化を冷静に受け止め、有効な対策を打ち出す必要があったのに、当時の自民党政権は「対米従属」一辺倒で、無為無策。それがバブル経済崩壊と、その後の日本の低落と結びついている・

■今後、エジプト情勢がどのように世界政治、世界経済に影響をおよぼすか、まだよくわからないが、国の舵取りである政府は、膨大な情報の中からなにがポイントかを見極め、迅速果敢な政策を打ち出さないと、またもソ連崩壊後の無為無策を繰り返すことになる。日本は今重大な岐路にあるというのに、政治の無為無策がつづいている。菅氏は「権力の座に居続けること」が最大の使命になってしまっているので、どうしようもない。

■3月解散説がとびかっている。5月でも6月でもいいから、もう一度がらがらぽんが必要だろう。今の政治家の3分の1程度が入れ替わるといいのだが。新しく議員になる者の定見、政治哲学といったものは、どうなのか。有権者はそこに注目して欲しいのに。単に「テレビによく出ているから」とか「有名だから」といって投票する人が未だ多数派である。選挙運動にインターネットを導入する法改正を行えば、すこしはましになるかもしれない。しかし、次の総選挙までに間に合いそうもない。このあたりで、日本の「漂流」をとめないと、修復不可能なところまで流れていってしまう。
by katorishu | 2011-02-25 01:52 | 政治

幸福度という尺度が必要

 2月22日(火)
■仕事の打ち合わせ、そのほか諸々。ストレスの生じることが多く、本日は頭痛がする。目の疲れもひどく、予定したことがまるでできず、焦っている。世の中で起こっていることで関心があるのは、中東情勢。ひどく混沌としてきた。中東革命と言ってよいほどの激動で、世界の政治、経済にどのような影響をおよぼすか。要注意であり、BBCとCNNの生中継などに耳目を傾けている。この動きの背後にインターネットの普及がある。

■好むと好まざるとに関わらず、とくにビジネスにからむことで、インターネット抜きには事がすすまない。果たしてこの傾向が良いことなのかどうか、結果は10年後、20年後に証明されるだろう。長所があれば必ず短所もある。良いことずくめの事など、この世にあり得ない。今後は人の「幸福度」から善し悪しをはからなければならなくなるだろう。この尺度からはかると、今は5段階評価で2ぐらいか。

■インターネットという情報手段はまだ「幼児」の段階である。青少年期、成人期になったとき、どのように社会を変えていくか。変わった社会が多くの人にとって、暮らしやすいか、どうか。わからない。わからないが、とにかく試みる。あるいはそれもストレスの一因になっているのかもしれないが。一定期間、ネットもテレビもなしの孤島、あるいはひなびた温泉にでもいって癒しを得る必要がありそうだ。昔、ホテルでよく缶詰になったときのように、本と原稿用紙と鉛筆をもって。それが今のささやかな「夢」である。
by katorishu | 2011-02-22 22:57 | 文化一般
 2月20日(日)
■クリント・イーストウッド監督の映画はどれをとっても傑作、佳作にあたいする作品なので、先週の土曜に公開された『ヒア アフター(Here after)』は見逃せないと思った。銀座にでるついでがあったので、有楽町の丸の内ピカデリーで見た。

■Here afterとは来世の意味であり、スピリッチュアルにも関係してくる. 。ぼくはかなり苦手な分野でもある。ただ、この素材を、あのクリント・イーストウッド監督がどう処理するのか、その手際を見てみたかった。b0028235_8415916.jpg互いに関係のない3人の人物が、それぞれの場で死と向きあい、それをどう克服していくか、そのプロセスを通じて、生きる意欲を取り戻していくといった構成である。

■一人は大津波に呑まれて九死に一生を得たパリの女性ニュースキャスター。一人は不慮の事故で死んだ双子の兄となんとか交信したいと願っているロンドンの少年。そしてもう一人は生来の霊媒的能力をもてあましているサンフランシスコの工場労働者。霊能者をマット・デーモンが演じている。パリ、ロンドン、サンフランシスコと離れた3つの地点に生きる、互いに縁のない人が、来世というキーワードを通じて、つながっていく。そのプロセスを淡々と描いていく。

■ただ、冒頭の大津波の描写はその後の淡々とした描写とは極端に違う。敢えてアンバランスにしたのだろうが、効果をあげていない。いかにもスピーブン・スピルバーグ好みといっていいほど、映像的に鮮烈な印象に残る描写で、戦争映画の迫力を上回るテクニックである。ここで映画制作費の半分をつかってしまったのではと思わせるくらいだ。インドネシアで大津波があったが、あれをヒントに描いたのだろう。この描写は凄い。面白そうとまずのめるこませる。そのテクニックはいいのだが・・・。

■いわゆる「スピリッチュアルな」よくある、おどろおどろしいところのない作品で好感はもてるのだが、冒頭の津波の描写がすごかったので、その後の展開が地味すぎ、構成上の問題として、これでいいのかなという疑問をもった。疑問は最後まで消えず、イーストウッド監督のほかの作品のように胸に迫ってこない。期待が大きかっただけに、やや失望であり、これ以上分析する気にならない。

■スピーブン・スピルバーグが総指揮とあったので、イーストウッド監督の持ち味を生かせるかどうか危惧したのだが、その危惧があたってしまった。クリント・イーストウッド監督とスピーブン・スピルバーグは、ともに「天才的才能」の持ち主だが、うまく混じり合わないと改めて思ったことだった。
by katorishu | 2011-02-21 08:46 | 映画演劇
 2月19日(土)
■昨日は銀座の某スタジオで行われた「歴メン・土方歳三」のナレーション撮りに立ち会った。ナレーターは女優の戸田菜穂さん。3月14日より配信開始の「Fan+」の中の「目玉商品」。クラウドコンピュータを活用したWeb上の新しい「市場」といったもので、NTTと角川が提携してつくりあげたもの。予想外に早く終わったので銀座でコーヒーを飲みながら、自分も含めた日本の来し方行く末を考えた

■夕方、渋谷に移動し、月例の勉強会で講師として90分ほどしゃべった。現今のメディア状況について。20代、30代の若い人も多いが、60代、70代のひともいて、用語ひとつとってもどう表現してよいのか苦労する。マスメディアの裏話もまじえ「ここだけの話」もしたので、かなり満足していただいたようだ。それはいいのだが、いろいろ頭を悩まさなければいけないことが山積しており、本来の執筆作業がほとんどすすまず、焦っている。

■それにしても、現今の政治状況は危機的である。どこを向いてもお寒い状況で、危機的という形容詞がつくことばかりだ。日本が崖から転がり落ちることを回避し、劣化した社会を立て直すには、やはり政治の力が必要である。ところで、政治とは極言すれば「国民からどのように税金をとり、どう使うか」である。この役割、従来は霞ヶ関の官僚が実質的に担ってきた。自民党政権がその上に乗り、いわば蜜月状態でやってきた。右肩上がりの経済がつづいている間は、それなりにこのシステムが機能していたが、バブル崩壊後、行き詰まった。そのあげくに実現した「政権交代」。

■現政権が見事、国民の期待を裏切ってくれた。春にでも政権運営は完全に行き詰まり、内閣不信任案が可決される可能性が強い。その前に菅政権が先手をうって解散に踏み切るかどうか。どちらにしても、国民はもうすこし「賢い選択」をしてほしいものだ。そのためには、まず情報をあつめ、それを個人の知力、洞察力でどう判断するかである。

■情報に基づいて人はさまざまな判断をくだすのだが、集める情報に偏りがありすぎると、当然判断も誤る。マスコミで報じられることと、インターネット上で行き交うこととの間に、大きなギャップが生じている。どれが真実か悩む人も多いのではないか。一点留意して欲しいことがある。ボーダレス化の時代、従来のように国内の問題は国内で・・ということは通用しないということだ。我々の身近な出来事、問題も、世界と密接につながっている。従って、政界のことを知らないとより良い判断はくだせない。日本のテレビと新聞からのみ情報を得ている人は、必然的に判断を誤る。

■世界情勢の動きを考慮せずに、国内問題を解決することはできない。政治家の基本的な資格として、世界とのつながりを深く考え、5年後10年後を見通す知力、洞察力をもち、かつ「情味」をもった人・・・が必要になっている。情けないことに、その範疇にはいる政治家が実に少ない。ほかの業種、組織においても同じである。どこもかしこも「人材難」。これが日本の諸悪の根源であり、ここを解決しないと、劣化をとめる手立ても生まれない。
by katorishu | 2011-02-19 06:53 | 社会問題
 2月17日(木)
■民主党の16人の議員が党派から離脱を宣言した。現政権は総選挙でかかげた公約とまるで逆の政治にはしって、世の中をさらに暮らしにくくしてしまった。すべてが政権のせいとはいわないが、「国民生活第一」とは遠い政策を相変わらず打ち出している。

■「政治とカネ」の問題で小沢一郎氏を政界から放逐すれば、世論の喝采をあびて総理になり、長期政権を築き、歴史に名を残すことができる、などと名誉心がうまれ、それに引っ張られたこともあったと推定できる。さらに「既得権益」を守りたいマスコミの政治部関連の連中に「おだてられた」こともあったと予測できる。

■所詮は一国の宰相たる器でなかった、といってしまえばそれまでのことなのだが。巷間つたえられているように菅政権は「アメリカに従属」というより「アメリカべったり」という批判が現実味をもってくる。総理は官邸でイエスマンばかりに囲まれているのか、どうも世の中の動きが見えないようだ。予算関連法案がとおらず、総辞職か解散に追い込まれるだろう。

■総理大臣の椅子にすわりたいだけの人、といわれたりもするが、こちらも現実味をもってくる。本日は麻布十番で仕事の打ち合わせ。試行錯誤を重ねながら、二歩三歩と進んだのではないか。ちょっと睡眠不足がつづいているが、考えてみればほぼ丸一年、睡眠薬を一粒も飲んでいない。そのため脳の回転、口の回転もだいぶ回復したようだが、ときおりは眠れないまま布団の中で読書などしてしまう。
 さて明日は収録の立ち会い、そのあと勉強会の講師。家でゆったりとする時間が極端に少なくなっている。
by katorishu | 2011-02-17 23:59 | 政治
 2月17日(木)
■昨日、恵比寿のガーデンホールで「Fan+」の記者発表、懇親会のパーティ。NTTと角川書店が共同でつくった、新しいサイト。いわば楽天のIT版といっていいかと思う。そこのwebマガジンの「歴メン土方歳三」のシナリオを書いている。全13回、活字と音声、映像(漫画)をミックスした物語。黒金ヒロシさんと土方歳三の末裔の土方愛さんとの対談、歴史紀行等々、動画情報など関連コーナーがはいっている。

■3月14日配信開始。PC、スマートフォン、携帯電話で視聴できる「まったく新しい形」の雑誌。
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多少とも関わりをもち、この1年試行錯誤をして作り上げてきたので、ぜひ成功してほしいもの。
写真はキックオフトークの場面。土方愛さんと「歴ドル」の小日向えりさん。
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■時代は激しく動いているのだな、と実感する。帰路、恵比寿の満腹食堂で関係者と軽く飲食。
詳細は http://fanplus.jp
by katorishu | 2011-02-17 10:18 | マスメディア