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 6月29(金)
■「左翼アレルギー」症が原因なのかどうか、労組などの組織によるデモは別にして、先進国のなかで日本ほど、普通の市民によるデモが低調な国はない、と思っていたが、大飯原発の再稼働に反対するデモが、大きな盛り上がりを見せている。先週金曜日、永田町の官邸をとりまくようにして抗議デモが行われ、多くの人が参加した。主催者側発表では参加者は4万を超えた。警察発表では1万ちょっと。

■ツイッターなどの呼びかけに応じてやってきた市民が多いとのこと。ようやく日本も先進国並になったかと思う。原発再稼働が、国民の安全にとって深刻な問題をふくんでいるからである。、専門家の徹底した調査、研究もまたず、東電や経団連などの「利益」「思惑」を優先させる野田政権。市民の切実で素朴な抗議として、まっとうな行為である。記者クラブ制度の故か、マスメディアがかつての「権力批判の精神」をうしない、一部では政権の宣伝機関の役割をはたしているようでもある。デモはその馴れ合いを打ち破る力に育つ可能性をもつ。それとツイッターなどのインターネットである。この力は次の総選挙で大きな役割を果たすのではないか。

■いつの時代、どの国でも統治システムが行き詰まると、支配層は『力(軍)』か『メディア』の力で、国民の不満を抑え込もうとする。しかし、システムの運営自体が硬直し、多くの国民を不幸におとしこむようになると、押さえ込むことが難しくなる。暮らしの危機、命の危険にさらされると、人は本能的に動くものである。その力は強い。本日6月29日のデモはおそらく先週以上にもりあがり、6万を超えるのではないか。もし10万をこえたら、「国民の声」として政治に強い影響力をおよぼす。この日の抗議の模様を、マスメディアがどう伝えるか、あるいは伝えないか、注目しておきたい。こういうところから、日本は変わっていくかもしれない。
by katorishu | 2012-06-29 13:11 | 政治
6月28日(木)
■部屋の整理をしていたら、古いテレビドラマ企画書がでてきた。フジテレビの木曜劇場枠で「恋テク・ゲーム」全11話。折からの財テクブームにのって、離婚した主婦が初めて株を始め、「マネーゲーム」と「ラブゲーム」「親子ゲーム」という三つの舞台で、母と女とキャリアウーマンの三つの役割を演じるというコメディ。

■昭和63年1月14日(木)22時00分から22時54分放送とある。フジテレビから初めて連ドラの注文がきたものだ。当時はドラマ脚本を量産しており、他の仕事も抱えていた。2話を書いた時、世界市場を揺るがす「ブラックマンデー」が発生、結局、制作は取りやめになったと記憶する。当時、コメディはあまり書いたことがなく、脚本もほめられたものでなかったかもしれない。フジテレビがまだ市ヶ谷近くの河田町にあったころだ。局舎も古い建物で、番組制作に手作りの良さがあった。

■印刷されたちゃんとした企画書で、30ページほどのストーリーが記されている。もちろん僕が書いたオリジナルだが、改めて読み返してみると結構面白い。キャストは当初、いしだあゆみさんと、ちあきなおみさんであったが、諸々の事情で二人はおり、十朱幸代さんになったのではなかったか。十朱さんには一度会って打ち合わせをしている。「ハイキーな絵がどうのこうの」という十朱さんの言葉を覚えている。

■頓挫した連ドラであり、当時はもちろん快くなかったが、時がたってみると、あんなこともあったなあと懐かしくもある。他にも企画書の類はあったはずだが、おそらく廃棄してしまった。台本もない。アーカイブという観点からは実に惜しいことをした。
by katorishu | 2012-06-28 23:05 | 映画演劇
 6月26日(火)
■消費税増税が衆議院で可決。国民の多くが反対している問題法案である。民主党の公約を反古にする重要法案を、最高権力者が政治生命をかけて通すという。消費税の増税にかならずしも反対するものではないが、その前にやるべきことが山とある。増税することで、国民の暮らしがこうなる、こんな安心が得られるといった構図をしめさず、ひたすら財政の赤字の穴埋めに腐心する財務省の掌にのって突き進んだ印象だ。デフレがつづき中小零細が存亡の危機にたたされているとき、強行に通すべき法案とは、とても思えない。

■相続税や所得税の富裕層優遇の累進税率をそのままにして、弱者がもっとも大きな負担を担う消費税だけを、やみくも増税する。これではますます格差がひろがる。格差社会は社会を不安定にさせる。
 マニフェストに共鳴して民主党に投票した選挙民への、何よりの裏切りである。暴挙といってよい。行政の無駄をはぶき、天下りなどを根絶したうえで、どうしても財政赤字が解消できないなら、そんな状況を国民に訴えた上で、選挙で民意を問う。その上で増税に踏み切るなら、まだ納得できるが、今回の野田政権のやりかたは、民主主義に対する冒涜である、とあえて言おう。こんなことが通れば、極論めくが、憲法九条堅持をマニュフェストにかかげて当選し、政権についた途端に、改憲をいいだすことも出来てしまう。それはもはや民主主義ではなく、「騙し民主主義」である。一日も早い解散総選挙を!
by katorishu | 2012-06-26 23:00 | 政治
 6月25日(月)
■また新しい週の始まり。東京は曇天で、すこし肌寒いようだ。社会全体を鬱陶しい空気がおおっている。去年の東日本大震災以降、人々の心のありようについても、地殻変動が起こっているようだが、まだそれが具体的な形として現れてきていない。この夏以降、変化が目に見える形ででてくるのではないか。

■変化をもたらすのは、良くも悪くも「政治」である。歴史を読むと歴然だが、社会も文化も経済も「政治」のありようによって大きな影響をうけてきた。政治がかわれば、すべてがかわるといっても過言ではない。もっか焦点となっている消費税増税と原発再稼働。そしてTPPへの参加問題。原発問題はともかく、いずれも民主党が政権交代をかかげて国民に訴えた「マニュフェスト」にないもので、大きな路線変更である。当たり前の民主主義ならこれだけの変更をする場合、あらためて民意を問わないといけない。つまり総選挙である。
 政治家は、現実主義であると同時に、一本筋の通ったものを宿していないと、結局は官僚の掌で踊る『人形』に限りなく近くなる。これを「見せかけ民主主義」という。今の社会、政治にかぎらず「みせかけ」が多すぎる。
by katorishu | 2012-06-25 11:06 | 文化一般
 6月24日(日)
■またテレビを見る時間が1日、1時間程度になった。面白そうだと思えるドキュメンタリーもあるのだが、読書そのほかの時間をさいてまで見ることもない。以前は夜はたいていテレビを見ていて、1日、4時間くらいになったはずだ。短いテレビ視聴のなかで、唯一毎回見るようにしているのが大河ドラマの『平清盛』である。本日は25回「見果てぬ夢」というサブタイトル。

■保元の乱で勝った清盛が貴族社会をおしのけて台頭していく一方、平家と源氏との軋轢が表面化してくる。平治の乱に至る「前哨戦」の心理描写をわかりやすく描きだしている。貴族の人たちの面妖さ異様さが、メイクや立ち居振る舞いにでていて興味深い。あの妖しさがいい。キャスティング、メイクもいい。右系の人が「天皇家」を「王家」とするのは間違いであるとしてネットなどで批判を展開していたが、学会では「王家」が定説となっている、と以前ドラマ関係者に聞いた。

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by katorishu | 2012-06-24 21:15 | 映画演劇
6月22日(金)
■会社経営をしている旧友とあって意見交換。経営は軌道に乗り、社長としてやることは関係企業との間で契約書などのサインをする程度、といった近頃稀な「超優良企業」。彼と話すうち、今の日本に「文化パトロン」がいないということになった。知の劣化、文化の劣化を食い止めるためには、文化パトロンが必要なのでは----という話に発展した。

■そこから話が弾み、お互いに「持っていないものを」を持ち寄れば何かができるのでは、という話に。彼にないのは「文才」「創作力」、ぼくにないのは「資金」「経済の才覚」。俺お前で言い合える仲というのはいい。かれは「ワンマン企業の社長」なので、稟議書などもいらないし「それじゃなにかやるか」「うん、やろう」で始まる。即断即決。思いつきであるが、実はこれが大事なのである。案外こういうところから「新しい」ものが生まれるのかもしてない。
by katorishu | 2012-06-22 16:40 | 文化一般
6月22日(金)
■世界的に経済が停滞し「世界恐慌」の起こる可能性も出てきたなか、知恵を絞り果敢に政策を実行し、閉塞感を打開して行くのは政治の役割である。その政治が正常に機能していない。

■責任の多くは、国民に約束した「マニュフェスト」を全く反故にしてしまった野田政権にある。前の菅政権もひどかったが、それに輪をかける「マニュフェスト破り」の数々。
羊頭狗肉どころか、「羊頭偽肉」であり。一日でも早く解散して民意を問うべき。
by katorishu | 2012-06-22 16:19 | 政治
 6月20日(水)
■昨日、台風の来襲前の午後、銀座のアップルストアにいき、テクニカル・センターでiPadの技術的なことで教えてもらう。最近、仕事の必要があって遅ればせながらiPadを買ったのだが、まだ慣れていないので、ぎくしゃくした操作になってしまう。煩瑣な設定など問題はあるが、映像自体は悪くないし、いろいろな試みができそうだ。これからタブレットの時代がくるな、と予感させられる。

■折からアメリカのマイクロソフトが自社ブランドのタブレット端末に参入すると記者発表があった。基本ソフトのOS「ウインドウズ」用のタブレットで、「サーフェス」というらしい。次世代OSの「ウインドウズ8」を搭載し、10・6インチの画像だ。年内に発売予定とのこと。現在、タブレットの世界市場はアップルが6割をしめ、韓国のサムスンが9%、さらにアマゾンとつづく。日本は「その他」にはいっており、なんとも寂しい。

■情報のほとんどがIT化され「便利」になることは、必ずしも歓迎すべきことではないが、当面、ビジネスにおいてはIT抜きの情報産業は事実上、生き残れない。ま、行きがかり上、この新分野に「つきあって」みるつもりである。もっとも、ぼくがかかわるのは「内容(コンテンツ)」面であるが。最近書いている原稿や、演出もふくめた作業の多くは、Web関連のものばかり。「新媒体」のなかに「新し表現」の形を、なんとかビジネスモデルとして構築したい。アナログ人間のぼくが、こういうことに関わるなど、「時代」なのだろう。善し悪しは別にして。もっともぼくはパソコン歴は古く、1995年にでたウインドウズ95からのつきあいであるが。
by katorishu | 2012-06-20 04:46 | 文化一般
6月17日(日)
■日曜日、仕事を早く終えた時は大河ドラマの「平清盛」を見ることにしている。いつの頃からか、連続ドラマを見る習慣をなくしていたが、たまたま第一回の放送を見て、これはなるべく最後まで付き合ってみようと思ったことだった。今までのところ期待を裏切られていない。

■話は複雑だが、ちゃんと目を見開いて見れば分かる内容である。清盛が政治の表舞台に踊りでたあたりから一層面白くなった。異形の者たちの妖しい気配も、近頃のNHKドラマでは出色である。「つまらない」と言う声が出ると、実際に見ていないのに、つまらないと言ったりする。愚かなことである。自分の目でしっかり見れば、なるほどと思うことも多いはず。
by katorishu | 2012-06-17 21:46 | 映画演劇
6月17日(日)
■昨日、日比谷でスペイン映画の鬼才アルモドバル監督の「私が、生きる肌」を見た。アルモドバルの作品となると、スペイン映画の傑作「オール・アバウト・マイ•マザー」以来、たいてい見るようにしている。

■そのためどうしても期待してし見ることになる。整形外科医が、レイプされた娘の「犯人」を広大な自邸に閉じ込め、自邸の中の手術室で去勢し皮膚移植をし、完全な女に仕立てて行く。この辺がいまの形成外科のレベルではあり得ず、SF調の展開なのだが、他の部分は現代のリアリズムで描く。

■そこにどうも違和感があり、深く感情移入出来なかった。人間の不条理が描かれ、理屈で考える「常識」を引っぺがえす力はあるのだが、ぼくの見立ては、意匠倒れの、やや「失敗作」。次回作に期待したい。
by katorishu | 2012-06-17 15:47 | 映画演劇