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<   2013年 03月 ( 11 )   > この月の画像一覧

 3月31日(日)
■早くも今年も3ヶ月が経過。予定していたことの3分の1も出来ていない。こちらが思っていることと、相手が思っていることに落差があったり、資金的な裏付けがともなわず、宙ぶらりんになっているプロジェクトも多い。アベノミックスとやらで株価が一時的に上がっているが、景気回復に結びついていない。なんとなく晴れない気分。こういうときは気分転換に映画を見ることにしている。

■品川プリンスシネマで見たのはトム・ハンクス主演の映画『クラウドアトラス』。映像化が不可能といわれた原作の映画化であるという。こんな宣伝文を紹介しておこう。
『19世紀から24世紀へと世紀を超えて、六つの時代と場所を舞台に人間の神秘を描く壮大なスペクタクル・ドラマ。兄が性転換を経て姉弟となったラリー改めラナ、アンディ・ウォシャウスキー監督と、『パフューム ある人殺しの物語』のトム・ティクヴァが共同でメガホンを取る。時代をまたいで存在する同じ魂を持つ複数の人物という難役に挑むのは、名優トム・ハンクスをはじめ、ハル・ベリーやスーザン・サランドンといった豪華キャストたち。過去や未来を映す迫力ある映像や、深いストーリーなど、ロマンあふれる世界観に圧倒される』 172分という超大作で、百億以上の経費がかかっているのではないか。

■期待して見たのだが、断片的エピソードの積み重ねで、必然的に総花的となり、アクションシーンはすごいものの感情移入をしにくかった。登場人物の台詞も悪くなく、深いことをいっており、哲学的な深みもあるのだが、どうも焦点がさだまらない。登場人物やエピソードが多すぎるのである。ハリウッド映画としては実験作なのだろうが、感情移入をしぬくいというのは、エンターテインメント作品としては、いただけない。ただ、こういう哲学的、神学的なバックボーンをもった作品に大金を投じるハリウッド映画の底力を感じた。一方で、それだけの大金を投じるなら10本ほどの心が癒される作品がつくれるのに、と思ったりした。172分という上映時間も長い。ともあれ、こういう映画を作る情熱には敬意を表したい。
by katorishu | 2013-03-31 16:44 | 映画演劇
 3月27日(水)
■桜の季節は今年は例年になく早いそうで、東京は先週の土曜あたりが満開だった。土曜日、目黒川ぞいの道を品川運河から大崎を経由して目黒まで歩いた。陽気もよく快適な散歩だった。人も多く、途中雅叙園にもちょっと寄った。ここだけ見ていると、日本は平和そのもので不景気などどこの国の出来事かと思えてしまう。が、ちょっと目を脇に向けると、日本の未来は相当深刻と見るべきだろう。

■デフレが依然として続いており、週刊ダイヤモンドオンラインで東大の伊藤元重教授は、「教え子たちはデフレしか知らないので、経済は停滞が当たり前と思っている」と記し、夢がないとしている。伊藤教授は安倍首相の経済ブレーンの一人のようだが、「デフレマインド」をどう克服するかが今後の課題であると強調している。ただ、高度成長期のインフレ、バブルを知る世代にしても、かなり昔のことで、インフレ期の実感が薄く自己の行動基準として「最適化」の行動をしがちである。具体的には収入の多くをとにかく貯蓄にまわしてしまい、消費にまわらない。そのため俗にいう「金回り」が悪くなるばかりで、デフレはだらだらといつまでも続く――。

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by katorishu | 2013-03-27 09:15 | 社会問題
3月24日(日)
■NHKスペシャル「完全解凍アイスマン」を大変おもしろく見た。アルプスで20年前、ドイツ人夫婦が発見したミイラが、じつは5300年前に生きていた人間であった。メソポタミア文明が発祥して間もない時期で、中国文明やエジプト文明はまだ存在していなかった。そんな古い時代のミイラが、エジプトのミイラのように人の手を加えられずに発見されたことの意義は大きい。

■人類史を覆すような発見であり、ミステリアスな展開のうちに、最新の技術により当時の人間が何を食べ、どのような暮らしをしていたか、おぼれげながら浮かび上がらせる。鹿やウサギを食し、ハーブで味付けし、小麦粉でパンをつくって食べていたことなども証明された。世界の考古学者らが協力して古代人類の謎に迫る。当のミイラは鏃が体内に残っており、どうやら矢で射られ、頭部を石で殴られ殺害されたようだ。推定年齢46歳で、身長150センチ、体重50キロであるという。

■NHKならではの時間をかけた丹念な取材に基づく番組で、大変興味深く見るとともに、知的興奮を覚えた。ちかごろテレビを見て知的興奮を覚えることなど希有のことで、見るだけで時間の無駄という番組が圧倒的多数のなか出色の番組であった。見逃した人はぜひ再放送を見てほしいもの。
by katorishu | 2013-03-24 22:09 | マスメディア
 3月23日(土)
■5年か10年に一度ぐらい「夢にも思っていなかった」「想像もしていなかった」ことが、この世には起こる。アメリカのツインタワービル崩壊テロや東日本大震災での大津波と原発事故などその典型例である。じっさい、いずれもぼく自身予想もしていなかった事態で、一瞬ウソだろうと思ったほどだ。しかし、これは現実であった。予想外のことが時折起こり、良くも悪くもそのダイナミックなエネルギーが歴史を動かしていく。地球規模でみれば、これが「普通」のことなのかもしれない。

■ほぼ毎日愛読しているブログがいくつかあるが、そのひとつ元毎日新聞記者の板垣英憲氏のブログに、えっと思えることが記されている。以下、誤解をさけるため、一部をそのまま引用させていただく。
『日本のマスメディアの大半は、米国オバマ大統領が、イスラエルを訪問したことと、北朝鮮がサイバー攻撃したこととが、全く無関係であるかのように報道している。だが、これは、全く間違った報道である。イスラエルと北朝鮮の動きは、密接に連動していることを見逃してはならない。米国のオバマ大統領は、中国・東北部(旧満州)『幻のユダヤ国家』構想の実現に向けて、懸命に地ならしを進めている。つまり、イスラエル国民(アシュケナジー系ユダヤ人)を中国・東北部(旧満州)に建国の「ネオ・マンチュリア」へ大移住させる計画が進展中だ。このためには、朝鮮半島を安定化させておかなくてはならない』

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by katorishu | 2013-03-23 10:11 | 政治
 3月20日(水)
■銀座四丁目といえば、三越デパートと和光の時計が有名だが、和光裏にひっそりと建つ映画館のあることを知っている人は案外すくない。以前は『並木座』という古い名画などを上映する映画館がみゆき通りにあって、映画ファンがよく通ったものだ。和光裏にあるのは「シネスイッチ銀座」という渋い印象の映画館。テレビで大々的にPRするような映画は上映しない。ヨーロッパやアジアの映画を中心に邦画でも主に「単館上映」の小品を放映する。客はたいてい1割程度。これでは経営も楽ではないなと思いながら、こういう映画館が消えていかないよう、ぼくとしてはできる限り足を運ぶことにしている。

◾足を運んでガッカリすることはすくない。それほど佳作、良作が多いのである。過日は、ここで仏伊合作映画『ある海辺の詩人-小さなヴェニスで-』を見た。小さなヴェニスと称されるイタリアの漁師町を舞台に、出稼ぎの中国人女性と初老のイタリア移民男性の心の交流を描く、恋愛物語というより一種の「友情物語」といってよい。

■中国から出稼ぎにきた女性を演じるのは、『長江哀歌(エレジー)』のチャオ・タオ。詳しい背景説明はないが、一種の「中国マフィア」が背後で彼女らに「一時金」を貸し付け、働きながら借金を返させる「年期奉公」の仕組みがある。彼女は故郷に一人息子をおいてはるばるイタリアまで出稼ぎにきているのである。はじめは服飾工場で働いているが、小さなヴェニスの酒場で働くようにと上からの指令。その酒場にやってくるのは中高年の無職者や年金生活者ばかり。

■漁師をしている初老の男ペーピが彼女に淡い恋心をもつことで、周囲にさざ波が生まれ、彼女は上から、あの男とつきあうと「年期奉公」が元の木阿弥になると脅される。結局、彼女は服飾工場に復帰。その間に、失意の初老の男は死んでしまう。突然、彼女の年期があけ、一人息子と劇的な再会があり、彼女は「自由の身」になるが、そのとき衝撃的な事実を知らされる。失意のなかで病死した初老の漁師が彼女のためになけなしのお金をはたいて、彼女の年季明けのために動いたのだ……。

■ハリウッド映画や最近の日本映画に見られがちな「劇的な展開」や「お涙ちょうだい」はなく淡々とした描写のなか、静かに感動がわきあがってくる。マフィアも静かで荒々しいとことはまるでない。中国人女性も「運命に従順」で物静か。漁師町キオッジャの古く懐かしげな風景のなか、時間がゆったりながれ、見方によっては「退屈」という印象を持たれるかもしれないが、ここにはハリウッド映画や最近の邦画にありがちな感動の押しつけがない。淡々とした描写がかえって静かな感動を呼ぶのである。

■ただ、こういう「静かな作品」は目につかないのか、ぼくが見た夕方の回は、観客が10人ほどで、寂しい限りである。派手に宣伝され、「みんなが見ている」作品しか見ない人が多いのだろうか。地味でも、しみじみとした情感をつたえる作品をもうすこし多くの人が見てほしいと、毎度のことながら思ったことだった。
by katorishu | 2013-03-20 10:04 | 映画演劇
3月17日(日)
■最近「楽しみのための読書」をあまりしていない。本は日々かなりの量読んでいるが、ほとんどは仕事関連に必要な資料として、参考として読んでいて、読んで楽しいものではない。もっとも必要にかられて読むことで新しい世界を知ることになり面白いものも多いことを否定しないが。先日から『遊びと日本人』(多田道太郎著)を拾い読みしている。以前読んだとき、「遊び」という観点から日本人を語った本にあまり接したことがなかったので、大変面白く、ほかの多田道太郎の本を取り寄せ読み進めたことがある。

■今手元にあるのは角川文庫の昭和55年発行のもの。「梁塵秘抄」のなかの有名な一節、
「遊びをせんとや生まれけむ
 戯れせんとや生まれけん
 遊ぶ子供の声聞けば
 我が身さへこそ動(ゆる)がるれ」

が、ここでもひかれている。この一節を読むたびに、ぼくには古人の心のありようが感じられる。何よりも鮮やかに隈取り深く浮かんできて、一瞬時間が飛ぶ気分だ。

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by katorishu | 2013-03-17 08:15 | 文化一般
3月11日(月)
 ■23月11日というと、どうしても2年前に発生した東日本大震災のことが反射的に思い浮かぶ。それほど衝撃的な出来事でありまさに悪夢というしかない。特に福島の原発事故が重なったことにより、この大災害のもたらす悪影響は長く尾をひくに違いない。今NHKテレビで2周年追悼式をやっていて、途中からみはじめたのだが、被害者、被災地には言葉もないというのが正直なところだ。

■東京はたまたま直撃を免れたのであり、いつ同様の大地震が起こっても不思議ではない。われわれ日本人はこんな不安定な列島の上に固まって住んでいるのであり、日々大地震を念頭において生きるべき、とあらためて思い知らされる。
 ところで大正13年に起こった関東大震災は東京の街を壊滅させたが、その復興に相当時間がかかっている。ようやく復興がほぼおわり「帝都復興祭」が開かれたのは8年後の昭和5年3月のことだった。

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by katorishu | 2013-03-11 15:51 | 社会問題
3月10日(日)
■昨日は横浜桜木町にあるジャズ・バー「ドルフィン」で行われた小島伸子ジャズコンサートに顔をだした。野毛方向側の桜木町におりたのは何年ぶりだろうか。記憶にないほど昔のことだ。反対側のみなとみらいには催しものがあったりするので何度も足を運んでいるのだが。昔の横浜らしい雰囲気を色濃くのこしている一角で、伊勢佐木町とはまた違う雰囲気で、洒落ていないのがいい。

■ドルフィンでのコンサートはじつは伝説のジャズ喫茶「ちぐさ」復活1周年記念の支援コンサートでもあり、お客はそのまま「ちぐさ」に移動、歌手もピアニストもベースのひとも一緒に復活1周年をいわった。店内に飾られたアメリカのジャズメンたちの写真は、みんな元スイング・ジャーナルの編集長が自ら撮ったものであるという。二階が記念館になっていて、往事の「ちぐさ」の店内を7割に縮小したモデルルームがつくられていて、ジャズ好きにはこたえられないだろう。

■昭和初期、ジャズは最先端の音楽で、スピードとスリル、セックスに象徴されるアメリカ文化の象徴だった。当時の時代風潮を「エロ・グロ・ナンセンス」といったが、今に続く戦後の日本文化は、このエロ・グロ・ナンセンスから派生している。(興味のある方はWEBRONZA連載の拙作「昭和エロ・グロ・ナンセンス」をご覧になってください)そんなこを思いつつ小島伸子さんのジャズボーカルを聞いた。力まず淡々とマイペースで歌う姿には好感がもて癒された。ジャズに興味のある方はぜひ一度「ちぐさ」をのぞかれんことを。
by katorishu | 2013-03-10 17:18 | 映画演劇
  3月7日(木)
■iPadを買って1年あまり、当初は日々つかっていたが、1ヶ月前にウインドウ8をいれた携帯パソコンを買ってからほとんど使っていない。ウインドウ8にはWiFiが内蔵されており、それでメールのやりとりやインターネットの作業は十分間に合う。iPadを買ったときソフトバンクの店で同時に無線で通じるなんとかという機器を買わされたが(3万円ほどか)、ほとんど使っていないので、本日解約することにした。解約料として1万円近く、さらに残り17ヶ月分のローンがあるとして月々ひかれる。使っていないのに毎月4000円以上ひかれるので、意味ないと解約したのだが。

■インターネット関連ではいったん契約すると、きわめて解約しにくいシステムになっている。途中で解約すると、かなり高い解約料をとられるので、そのまま放置しているものもある。月に数千円でもそういうのが5つもあれば数万単位になってカードから引かれる。現在、スマホ1台とデスクトップパソコン1台、iPad1台、携帯パソコン3台をもっている。携帯パソコンはいずれも使用可能だが、今現在つかっているのは最新のウインドウ8のはいった東芝製。各パソコンのセキュリティもまちまちで3つくらいと契約しているので、それも月々さしひかれる

■昔のように降るように原稿の注文のあった時代ならともかく、年金に毛の生えたような収入ではかなりの負担で、その分教養娯楽費を削るしかない。WEB関連の仕事に一部からんでいるので、研究調査の意味もあっていろいろなIT機器をもっているのだが。全体的にIT業界は素人の「錯覚」「誤解」「うっかり」に乗じて利益をあげているところが多い。聞くところではあるレンタルビデオ店の売り上げの3割ほどは、返却期限きれの延滞料金であるという。

■自動的に契約更新というのも困ったものだ。解約すると申し出ないと、そのまま自動的に1,2年の契約が成立し、必要もないのにその後も料金をカードから引かれつづける。人はどんな賢い人でも、うっかりや錯覚があるものである。それに乗じて商売をしている企業が割合のびているようだが、憂うべきことである。インターネットは新しい文化をもたらし、一時は積極的に評価をしていたのだが、最近、この過剰な普及が人類の滅亡をはやめるのでは、と真剣に思い始めている。解約を簡素にし、必要がなくなったら、すぐにやめることのできるシステム作りをするよう、関係官庁は指導してほしい。そのためにこそ、ひごろかなり無駄なことをしている官庁の存在価値があると思うのだが。やれやれ、疲れる社会だ。 
by katorishu | 2013-03-09 13:18
3月9日(土)
■昨日、放送業界関係者の懇親パーティにでたとき、たまたまNHKの大河ドラマ「八重の桜」の話がでた。視聴率が低迷し「平清盛」の「悪夢の再来か」などと週刊誌などでいわれているようだ。スタート時から何回か見たのだが、一言でいって話がわれていて、主人公の八重とほかの幕末の激動とが、別のドラマになっている。

■要するに八重のドラマになっていないのである。これは大河ドラマの主人公としていただけない。昨日、ベテランのテレビマン氏は方法はいくらでもあるのに、と話していた。江戸や京で起こっていることを八重が、たとえば富山の薬売りなどから又聞きして、周囲に聞いたり、意見をいったり、幕末動乱になんらかの形で深くからんでいく形にすることも考えられる。要するに彼女を度はずれた「おてんば」にしてもっと動かさないと。

■今後、八重がドラマの中核として活躍する場面が用意されているのだろうが、すでに8回もすぎていて、相変わらずドラマの周辺で鉄砲がどうのこうのといっている。登場人物も少々多すぎる。八重を中心に描くのなら、当初は「ホームドラマ」的手法で、八重一家の暮らしの実相をきめ細かく描き、そこに幕末動乱の余波がさまざまにおよび、好奇心旺盛な八重が、周囲の反対をはねつけて、動乱の波に関わっていく。大河ドラマとはいえ、しょせんフィクションなのだからもっと割り切って、大胆にストーリーを構築していかないと……視聴者は離れていく。

■福島の復興支援のため、あえて大河ドラマの主人公たり得ない人物を主役に選んだのだろうが、すでにこの素材が無理であったのかな、と思ってしまう。中盤から後半にかけて、「なるほど、これは面白い」というがんばりを見せてほしいものだ。長年、ドラマで飯を食ってきて、今なおドラマ好きであるからこそ、あえて厳しいことを申し上げる。
by katorishu | 2013-03-09 10:15 | 映画演劇