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 4月30日(水)
■昨日、渋谷のシネマライズでドキュメント映画『パンドラの約束』を見た。地球環境保護と10数億人の貧困をb0028235_1132244.jpg救う「現実的手段」として原発は大事であり、必要であるとのメッセージを盛り込んだ映画だ。原子力産業関連のバックアップなどとは無縁に、以前は原発反対であったストーン監督が、ドキュメント映画を制作する過程で、原発の有用性に気づき、敢えてチャレンジしたという大変刺激的なドキュメント映画だ。

■スートン監督は地球の環境保全を長年訴えてきたが、09年『アースデイズ』を制作している過程で、自らの立場がかわったという。『パンドラの約束』は、原子力エネルギーに異をとなえながら、主張を180度変えた人の主張を集めた作品だ。それなり説得力がある。「貧困から逃れ、地球温暖化を避ける唯一の道をもたらすのが、原子力エネルギーだとしたら?あなた原子力を受け入れることが出来ますか」という問いを根底に宿している。

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by katorishu | 2014-04-30 11:12 | 映画演劇
 4月29日(火)
■本日は昭和の日である。もともとは昭和天皇の誕生日であったが、平成にはいってから「みどりの日」となり2007年に「昭和の日」となった。新聞によると、昭和の生活が今新鮮であり、昭和を生きた世代が懐旧にひたったり青春を思い出したりして、昭和を回顧する空気がb0028235_10551379.jpg生まれているという。昭和関連の博物館がいくつもオープンしたり、昭和にはやった歌声喫茶なども客が入っている一方、昭和を知らない世代にも、昭和は新鮮に映っていて興味の対象らしい。

■過去を振り返るのは個人レベルでも必要で、この傾向を前向きに考えたい。昭和はまさに戦争の時代であり、敗戦後の「奇蹟の高度成長」があったりして、面白いといえば確かに面白い時代だった。僕は体感的には「戦後の昭和」しか知らないし、高度成長の波のなかで生きてきた。ひとことでいえば、ダイナミックで活力のあふれた時代であった。若い人口が多かったことも一因だろう。戦争による「大破壊」のあとの立て直しに、若いエネルギーが必要で、昨日よりも今日が、今日よりも明日がより良くなるという見通しのもと、多くの国民が頑張った。それがダイナミズムの元になるエネルギーを生み出したのである。

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by katorishu | 2014-04-29 10:56 | 文化一般
 4月27日(日)
■NHKの連続ドラマ『ロンググッドバイ』の2回目を見た。レイモンド・チャンドラー原作のフィリップ・マーロウのイメージが僕の中で固定しているので、日本の風土に置き換えると違和感をおぼえ、1回目を見たとき「ちょっと違う」という印象をもった。そのため、なかなか中に入っていきにくかった。

■実験的試みを感じるので、今回に限ってラストまで見てみようと自分に課した。で、昨日2回目を見た。原作のハードボイルド小説『ロンググッドバイ』を除外してみれば、これはこれで意欲作であり、悪くない。1回目の視聴率が7%台と聞いて、それならますます最後まで見てみようという気になった。もともと天邪鬼のところがあり、世の流れに棹さしたい気分が気持ちの奥底にある。ハードボイルドの一匹狼の探偵が好きなのも、登場する探偵に、ちょっとニヒルで世間からはずれてしまった人間のもつ、独特の匂いがあるからだ。

■テレビの『ロンググッドバイ』だが――主役の浅野忠信の「増田」は真面目すぎて、ニヒルさやノンシャランなところが不足していて、フィリップ・マーロウのイメージを重ねてみると不満が募る。しかし、原作を離れて「別の作品」として見ると、それなりの存在感がある。他の小雪や彼女の夫の作家等々脇役の描き方も、独特の味わいのある画質とあいまって、ひきこまれる。最近のテレビドラマは説明過多で、説明台詞のオンパレードなので、見る気がしないのだが、このドラマは「行間」や一見ムダと思えるカットで、独特の質感をつくりだしている。どちらかというと「玄人好み」で、だから数字は低いのだろうが、逆に数字が低いからこそ見る価値があるのである。
by katorishu | 2014-04-27 16:11 | 映画演劇
 4月26日(土)
■すでに連休に入っているのだろうが、「毎日が日曜日」の僕には連休といってもピンとこない。晴天なのでスポーツサイクルで田町まで。駅近くのコーヒー店に入り、原稿執筆。見回して気づくことは、読書をしている若い人が案外多いことだ。戦後日本が「奇蹟の発展」をとげたことや、明治維新で日本が欧米列強の餌食になb0028235_17154620.jpgらず、アジアで唯一欧米と互角に対することができたのも、ひとえに国民の「知的レベル」が高く「勤勉」であったことだ。知的レベルの土壌を養うには、まず読書である。

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by katorishu | 2014-04-26 16:50 | 文化一般
 4月25日(金)
■消費税増税後の消費者心理や消費行動について、いろいろな意見がでている。なかでもちょっと注目されるのが、ダイヤモンドオンラインで宮崎智之(フリーライター)が4月下旬に行なったアンケート調査の結果である。リサーチ会社「リビジェン」の協力を得て、全国の男女200人に対して消費税増税に関する本音を聞いたものだという。
消費税後の消費者は「予想していたより」買い控えに走らなかったとのことだが、宮崎が取材した消費者の話では、「経済の落ち込みを防ぐため、なるべく買い控えをやめよう」というよりは、「もともと消費意欲は低下しており、増税によって著しく低下するというわけではない。買い控えしているものは、増税前からすでに買い控えている」とのことだ。

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by katorishu | 2014-04-25 10:20 | 東アジア
 4月23日(木)
■先週の土曜日、NHKで放送されたレイモンド・チャンドラー原作の土曜ドラマ『ロンググッドバイ』(5回連続)を見た。チャンドラーはフランスのジョルジュ・シムノンとならんで僕の好きなハードボイルド作家で主要作品はだいたい読んでいる。(シムノンはいわゆるハードボイルド作家に入らないかもしれないが)。この作品、日本での映像化b0028235_11514859.jpgは冒険だな、うまくいくのかな、と思いつつ見た。率直にいって、凝った映像が現在のテレビドラマでは出色であったものの、台詞がハードボイルドの文体からややずれているという印象だ。

■見比べたくなって、「脳休め」に本場アメリカで作られた映画『ロンググッドバイ』をDVDで見てみた。1973年、ロバート・アルトマン監督により映画化されたもので、私立探偵フィリップ・マーロウを演じるのは エリオット・グールド。映像に凝ってない分、原作が発表された当時の時代色がでていて、独特の音楽とアンニュイが漂い、悪くなかった。第1回を見た限りでいうのだが、テレビドラマには、どうもアンニュイの空気が不足している。原作のもつ軽妙洒脱な台詞の応酬も、もう少し欲しかった。脚本担当の渡辺あやさんは才能ある脚本家と聞いているが、ハードボイルドを書くのは恐らく初めてなのだろう。

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by katorishu | 2014-04-24 11:58 | 映画演劇
 4月23日(水)
■最近、「エネルギー」に関する本等を強い関心をもって読んでいる。人類の歴史はエネルギーをどう暮らしのb0028235_9492812.jpg中にとり入れたかの歴史といってもよい。巷間よく話題にのぼりはじめた「シェール革命」についての本を、敢えて「素人」の観点から書こうと思い、資料を読み込んでいるのだが、数多読んだ本のなかで、本書『21世紀エネルギー革命の全貌』はもっとも示唆に富んだ本のひとつだ。

■シェールガス革命にわくアメリカや化石資源小国日本とも立場を異にするフランスの2人の経済学者、ジャン=マリー・シュヴァリエとパトリス・ジョフロン、それに電力公社の幹部ミッシェル・デルヴェの3人による共著である。膨大な人口をかかえる地球の今後のエネルギー問題を、その打開策等もふくめて詳細にレポートしており、大変興味深い。
フランスは原発大国といってよいが、一方で環境保護にも厳しく、シェールガスの採取は水資源等の汚染をもたらすとして禁止している。フランスの独特の地位は、研究にあたいする。

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by katorishu | 2014-04-23 09:51 | 文化一般
 4月22日(火)
■消費税増税で中小零細小売店などが苦戦するなか、東京ディズニーランドは2014年3月期の連結営業利b0028235_10412322.jpg益は前の期より35%増の1100億円強で、過去最高となった。入園数も東京ディズニーランドと東京ディズニーショーをあわせて3000万人を超えたそうだ。開業30周年のイベント効果や円安により外国人観光客の増加が背景にある。とくにこのところ経済が好調な東南アジアからの観光客が増えており、ついでにディズニーランドに足を運ぶようだ。

■食事や記念グッズの購入など一人が園内で買う購入額も増えていて、消費税増税によるマイナスはあまり出ていないという。ただ、30周年効果の反動で15年3月期の利益は減ると経営側は考えているとのこと。「娯楽の王者」ディズニーランドの商売は依然として強い。ディズニーのアニメ映画も世界では独壇場で、ミッキーマウスなどのグッズの権利ビジネスも大変なものだ。

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by katorishu | 2014-04-22 10:42 | 文化一般
 4月20日(日)
■レコードチャイナによると、2014年4月18日、中国電影公司(チャイナフィルム)とパラマウント映画が北京b0028235_923841.jpgで、3Dファンタジー映画『マルコ・ポーロ』の製作発表と契約調印式を行った。映画情報サイト「時光網」が伝えたもので、中国最大の配給会社・中国電影公司とパラマウント映画がタッグを組んで制作する。18日、開催中の第4回北京国際映画祭で契約調印式が行われたという。

■すでに米中合作については、2012年のカンヌ国際映画祭でいわれており、当時は、「ザ・セル(2000年)」などで知られるターセム・シン監督がメガホンを執り、中国の女優コン・リーがモンゴルの女王を演じると報じられた。クランクインは今年10月の予定。マルコ・ポーロ役にはハリウッドの人気俳優を起用し、ハリウッドと中国、韓国からキャストが集結するそうだ。(残念ながら日本は枠外)

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by katorishu | 2014-04-20 09:04 | 映画演劇
 4月19日(土)
■新宿労働基準監督署が18日、東京都のアニメ制作会社「A―1 Pictures」に勤め、辞めたあとの2010年10月に自殺した男性(当時28)について、過労による欝病が原因として労災認定したとのこと。(日経)。
担当の弁護士によると、男性は正社員として06年から09年12月まで勤務していたが、信じられないような超過勤務を強いられていたようだ。その男性の通院した医療施設のカルテによると、「月600時間労働」との記載があったとか。

■以前から、一見華やかなアニメ業界の裏側で、過酷で劣悪な労働が行われているといわれていたが、海外での日本アニメの評判がよくなるにつれ、改善されているのかと思っていた。この会社に特徴的なことか、ほかのアニメ制作会社にもあてはまることなのかどうか知らないが、いわゆる「ブラック企業」が云々されるなか、アニメ制作の現場は低賃金、長時間労働が普通」になっているという声も聞く。

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by katorishu | 2014-04-19 13:32 | 映画演劇