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<   2015年 05月 ( 11 )   > この月の画像一覧

5月27日(水)
■日本国内だけに目をむけていると、「平和」であるし、一部経済困難に陥っている人もいるが、総じて「泰平の世」を楽しんでいるかに見える。少子高齢化という「大津波」がじょじょに押し寄せてきていて、今後、泰平の世ではなくなる可能性が強いが、「なんとかなるだろう」という楽観論がいまだ支配的だ。

■そんな中、アメリカと中国の軍事衝突の懸念が高まっている。政治評論家、板垣英憲法氏によると、中国が従来の軍事方針を大転換し、太平洋に進出する気配という。それは当然、太平洋地域を支配してきたアメリカと真っ向からぶつかる。

■板垣氏は書く。
 「大陸国家=陸軍国家」は、「海洋国家=海軍国家」に成り得るか?という壮大な実験が、太平洋を舞台に繰り広げられている。それは、「共産主義体制」による国家建設という実験を進めてきた中国共産党1党独裁の北京政府が、軍事面で行おうとしている実験である。中国北京政府は5月26日、2年ぶりとなる「国防白書」を発表した。「中国の軍事戦略」と題し、「陸軍重視の軍の思考を、海上重視に切り替える方針」を強調している。

■安倍首相が性急に、かつ強引に成立させようとしている新しい安保体制も、仮想敵国を中国におき、とりわけ海軍力強化という中国の方針転換にそったものだ。もちろん、アメリカの要請で性急に構築するといった意味を読み取らないといけない。
 一部の軍事専門家は、近い将来米中が太平洋で衝突する可能性を否定しない。
 そんな「大国」間のパワーゲームのなか、日本はどうすべきか。国民の運命がかかっているものであり、もっと時間をかけて議論をかさねないと。

■外交は今も昔も所詮は狐と狸の化かし合いである。あまりナイーブに、一方に荷担するなどと意志表示をしないほうがいい。今や世界は新たな「戦国時代」にはいったのだから。考えてみれば、日本は未だ国連で「敵国条項」を適用される国である。「戦後レジームからの脱却」というなら、小林よりのし氏のいうように、アメリカへの従属から離れないといけない。戦後レジームの象徴が日米安保条約である。脱却というなら安保体制からの脱却を期さなければ、筋が通らない。

■いずれにしても、人間の知恵などたかがしれており、先のことなど誰にもわからない。中東情勢は混沌としているし、東アジア、東南アジアで何が起こってもおかしくはない。
 日本はお家芸である「玉虫色」の解決策を打ち出し、白黒をはっきりさせず、のらりくっり戦法でやっていくのが一番、と思うのだが。
by katorishu | 2015-05-27 11:47 | 東アジア
5月26日(火)
■本日、仕事の必要から国会図書館に久しぶりにいった。昭和の雑誌、週刊誌類に目を通していて、気付いたことは、当時の雑誌類のレベルがかなり高いということ。面白く、深みもあり、作り手の熱気の感じられるものが多い。当時とくらべ今は幼稚なものが多く、知的劣化が目立つな、と思ったことだった。

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帰宅して本棚を一部整理していたら、古い小説雑誌がでてきた。講談社が版元の「中間小説雑誌」の小説現代。そうそうたる著名作家のなかに、見覚えのある名前がある。自分である。「リストラ」の元の言葉である「リストラクチャリング」というタイトルをつけて書いていた。6,70枚あったのではないか。内容は忘れたが。
脚本書きに忙しいときに書いたので、ま「駄作」の部類だと思う。
その後、この雑誌から注文がこなかったことを思うと、そういうことと解釈すべきだろう。

■今ならもっといい作を書くのに、もう僕の知っている編集者はどの社にもいない。人を介してもっていったとしえも、あらさがしをして、のせない。どんな作品でも、意識してアラをさがせば、必ずあるもの。それと、価値観の違い。目のつけどころの違い等々。ま、これも時代なんでしょう。
by katorishu | 2015-05-26 21:03 | 文化一般
5月23日(日)
 安倍首相が「つまびらかにしない」と国会で答弁し、話題になっているポツダム宣言。日本はこの宣言をいれて連合国に降伏した。この宣言を否定することは、日米安保条約の破棄に通じる。それほど重大なことであることを、首相は認識していたのだろうか。
 読んでいない人が多いと思いますが、これを機会に読むことをおすすめします。

  ×   ×   ×    ×

ポツダム宣言条文 全訳 (原文と美容な差があることは仕方ないですね)

日本降伏のため確定条項宣言 ポツダムにて 1945年7月26日発出
<Proclamation Defining Terms for Japanese Surrender Issued, at Potsdam, July 26, 1945>


(1) われわれ、米合衆国大統領、中華民国主席及び英国本国政府首相は、われわれ数億の民を代表して協議し、この戦争終結の機会を日本に与えるものとすることで意見の一致を見た。


(2) 米国、英帝国及び中国の陸海空軍は、西方から陸軍及び航空編隊による数層倍の増強を受けて巨大となっており、日本に対して最後の一撃を加える体制が整っている。(poised to strike the final blows)この軍事力は、日本がその抵抗を止めるまで、戦争を完遂しようとする全ての連合国の決意によって鼓舞されかつ維持されている。<This military power is sustained and inspired by the determination of all the Allied Nations to prosecute the war against Japan until she ceases to resist.>


(3) 世界の自由なる人民が立ち上がった力に対するドイツの無益かつ無意味な抵抗の結果は、日本の人民に対しては、極めて明晰な実例として前もって示されている。現在日本に向かって集中しつつある力は、ナチスの抵抗に対して用いられた力、すなわち全ドイツ人民の生活、産業、国土を灰燼に帰せしめるに必要だった力に較べてはかりしれぬほどに大きい。われわれの決意に支えられたわれわれの軍事力を全て用いれば、不可避的かつ完全に日本の軍事力を壊滅させ、そしてそれは不可避的に日本の国土の徹底的な荒廃を招来することになる。


(4) 日本帝国を破滅の淵に引きずりこむ非知性的な計略を持ちかつ身勝手な軍国主義的助言者に支配される状態を続けるか、あるいは日本が道理の道に従って歩むのか、その決断の時はもう来ている。


(5) これより以下はわれわれの条項(条件)である。条項(条件)からの逸脱はないものする。代替条項(条件)はないものする。遅延は一切認めないものとする。


(6) 日本の人民を欺きかつ誤らせ世界征服に赴かせた、 全ての時期における 影響勢力及び権威・権力は永久に<for all time>排除されなければならない。従ってわれわれは、世界から無責任な軍国主義が駆逐されるまでは、平和、安全、正義の新秩序は実現不可能であると主張するものである。


(7) そのような新秩序が確立せらるまで、また日本における好戦勢力が壊滅したと明確に証明できるまで、連合国軍が指定する日本領土内の諸地点は、当初の基本的目的の達成を担保するため、連合国軍がこれを占領するものとする。


(8) カイロ宣言の条項は履行さるべきものとし、日本の主権は本州、北海道、九州、四国及びわれわれの決定する周辺小諸島に限定するものとする。


(9) 日本の軍隊は、完全な武装解除後、平和で生産的な生活を営む機会と共に帰還を許されるものする。


(10) われわれは、日本を人種として奴隷化するつもりもなければ国民として絶滅させるつもりもない。しかし、われわれの捕虜を虐待したものを含めて、すべての戦争犯罪人に対しては断固たる正義を付与するものである。日本政府は、日本の人民の間に民主主義的風潮を強化しあるいは復活するにあたって障害となるものはこれを排除するものとする。言論、宗教、思想の自由及び基本的人権の尊重はこれを確立するものとする。


(11) 日本はその産業の維持を許されるものとする。そして経済を持続するものとし、もって実物賠償<reparations in kind>の支払い 取り立て にあつべきものとする。この目的のため、その支配とは区別する原材料の入手はこれを許される。世界貿易取引関係への日本の、将来の<eventual> 事実上の 参加はこれを許すものとする。


(12) 連合国占領軍は、その目的達成後そして日本人民の自由なる意志に従って、平和的傾向を帯びかつ責任ある政府が樹立されるに置いては、直ちに日本より撤退するものとする。


(13) われわれは日本政府に対しすべての日本軍隊の無条件降伏の宣言を要求し、かつそのような行動が誠意を持ってなされる適切かつ十二分な保証を提出するように要求する。もししからざれば日本は即座にかつ徹底して撃滅される。
by katorishu | 2015-05-23 19:25 | 政治
5月23日(土)
■枕元に何十冊もの本を置いていて、夜眠る前の気分で読む。その中に渋沢栄一の本がある。こんな言葉が印象深かった。「悲観的の人は残酷である」(「渋沢栄一訓言集」)
 玄孫の渋沢健氏の解説によれば、悲観的になるということは、自己中心的になる、ということと同義です。なぜなら、「もうダメだ」と絶望すると、人は、相手の気持ちを考える余裕など、どこかへ吹き飛んでしまう、という。
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■なるほど。楽観と悲観のあいだで、ちょろちょろしている僕には、かなり印象に残った。
勝負師である、プロ野球、北海道日本ハムの栗山監督は、渋沢栄一に以前からほれ込んでいて、よく読んでいるようだ。この春、『渋沢栄一の経営教室Sクラス』(香取俊介・田中渉著)を読み、これなら大谷翔平など若手達も、わかるかもしれない、と感想をもらしたそうだ。それかあらぬか、日ハムの快進撃がつづく……。

■嬉しいことだ。栗山監督の帯をつけた本書が、本屋に並んでいるはず。書店でお手にとるか、AMAZONで購入してくださると、さらに嬉しいですね。
by katorishu | 2015-05-23 00:27 | 文化一般
 5月21日(木)
■早朝目がさめたので、カスピ海ヨーグルトを食し、自転車で某町へ。駅前のコーヒー店に入り、読書とメールの返事等を書こうと思ったが、薄着をしていったこともあり、とにかく寒い。震えるほど寒い。

■大震災後、さかんにいわれた「節電」はどうなってしまったのか。まだそれほど外気が暑いというほどでもないのに、店の授業員は動き回る自分たちを基準に温度設定をするので、じっと座っているお客には寒すぎることに。真夏でもカーデガン等をもって喫茶店に入るのは、滑稽である。汗をかいて入ってきて、クーラーのきいた室内に入ると、確かに気分は良いが、ちょっと長めに居ると、風邪を引く。体調を悪くする。

■なにより、原発が稼働していないなか、エネルギーの過剰消費につながるし。電車内のクーラーも効きすぎ。「節電」を忘れてはいけない。のど元すぎればなんとやらで、人は過去をすぐに忘れ、惰性に流れる。これから梅雨、そして真夏をむかえ、「ビルが怖い」というのも、現代のブラックジョークのようである。

★5月30日、麻布十番アカデミア開講です。現代の寺子屋とサロンをかねた空間です。
以下のホームページをどうぞ。
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http://literakraft.co.jp/academia/
by katorishu | 2015-05-21 10:17 | 社会問題
5月20日(水)
■超高齢化社会の真っ只中にいよいよ突入である。まだ「団塊の世代」に体力があり、働いている人も多いが、10年後どうなっているか、予想するのも怖い。人類史上初めて日本が「超高齢社会」という現実に一番手として直面する。その備えがまるで出来ていないことも、不安要素である。

■個人で出来る「備え」として、まずは病気をしないこと、脳の劣化を防ぐこと。これに尽きる。特に脳である。ここが認知症のように劣化して、自分が誰であるかわからくなり、まして親しい家族や友人が誰であるかわからず、ただ息をしているだけ――といった状態になったら、生きている甲斐はない。資産等がいくらあっても、ほとんどなんの意味もない、と少なくとも僕は思う。



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by katorishu | 2015-05-20 09:58 | 文化一般
昭和エロ・グロ・ナンセンスと震災後の世相 (朝日新聞WEBRONZA、今回は無料で読めます)
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[25]第3章 文学篇(純文学)(5)

【川端康成の新感覚と稲垣足穂の異端】
川端康成は実作においても、新感覚にあふれる作品を毎月のように発表した。そのひとつ、掌篇小説の範疇にはいる『人間の足音』の冒頭である。


   桐の花が咲いた病院を彼は退院した。
   珈琲店の二階の露台へ通じる扉が開け放たれた。ボオイの服は新しく真っ白だった。
   露台のテエブルに投げ出した彼の左手を大理石が気持よく冷やしていた。右   手の掌は彼の頬を載せて手摺に肘を突いていた。彼の眼は行人の一人一人を   吸い上げるように一心に見下ろしていた。人々は若々しい電灯の光りに鼓舞   されて調子づきながらペイブメントを歩いていた。ステッキを伸ばしたら途   行く人の頭が叩けそうに思われる程、その二階の露台は低かった。

 すっと読み飛ばすと気付かないかもしれないが、子細に点検すると新感覚派らしい文体がちりばめられている。

 「彼の左手を大理石が気持よく冷やしていた」の部分の主語は「大理石」である。従来の日本語の使用法では無機物が主語となることは異例である。
(続きは以下からWEBRONXAへ)
http://webronza.asahi.com/culture/articles/2015032700007.html

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  ◎写真は [ハワイ滞在中の川端康成1969年]
        [稲垣足穂1962年]

★「渋沢栄一の経営教室Sクラス」(日本経済新聞出版社)講評発売中です。
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by katorishu | 2015-05-13 14:39 | 文化一般
5月13日(水)
■アメリカのペンタゴンは「新型輸送機オスプレイ」を計10機 在日米軍横田基地(東京都福生市など)に配備するという。2017年後半に3機、21年までに7機を追加配備する計画。ペンタゴンの5月11日発表を受けて、菅官房長官は、閣議のあとの記者会見で「わが国を取り巻く安全保障環境が極めて厳しい状況のなかで、アメリカが、アジアを重視するリバランス政策や即応体制整備の一環として、オスプレイをわが国に配備することは、日米同盟の抑止力、対処力を向上させ、アジア太平洋地域の安定にも資する」と述べて歓迎した。(板垣英憲ブログ)

■「空飛ぶ戦車」といわれるオスプレイ(重火器を装備)を日本の首都に近横田基地に配備するのは、朝鮮半島有事つまり第2次朝鮮戦争勃発に備えているからだ。当然、日本もこの戦争にまきこまれる。第一朝鮮戦争のようなワケにいかない。板垣氏によると、『どうもオバマ大統領と安倍晋三首相は、「北朝鮮との外交交渉」を見限った感がある』という。

■北朝鮮の核開発は継続されており、『北朝鮮がもし核弾頭を搭載した弾道ミサイル発射能力をもつ潜水艦を配備できれば、確かな2次攻撃能力をもつことになり、防御が困難になる』とアメリカの軍事専門家指摘したという。
『日本国民も、いよいよ覚悟を決めなければならない。その場合、陸海空3自衛隊は米軍と共同行動をとるにしても、朝鮮半島に上陸することは避ける必要がある。幸い、韓国の朴槿恵大統領と韓国民の多くが、安倍晋三首相を嫌い、「反日的」なので、朝鮮半島に上陸することは認めないに違い。ならば、このまま「反日運動」を強化してもらった方がよい』(板垣ブログ)
 一般国民にとって、いつだって戦争は地震のように「突然起きる」。危ない時代になった。日本は一応民主主義国なので、こういう状況は、「国民が(選挙で)選んだ」ということだ。未だに内閣支持率が50%もあるのだから。ナイーブな国民である。政治家はやりやすいだろう。
by katorishu | 2015-05-13 08:36 | 東アジア
5月11日(月)
■青葉若葉の季節。1年中でもっとも良い季候だろう。精神も、もっとも良い状態だといいのだが、浮き世の諸々厄介なことがあって、明鏡止水のような気分にはなれない。
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 20年来の友人の出口汪さんが、自身で設立した「水王舎」から、満を持して一般書の出版に踏み切った。その勇気と果敢さ、使命感には敬意を表したい。

■出口さんはカリスマ予備校講師として知る人ぞ知る人。「出口の国語」を使った受験生も多いのでは?出版界の構造的な不況が言われるなか 果敢に船出した出口さんにエールを送りたい。 国語力をいかに養うか、国語力こそ「国力」という点で、出口さんと完全に意見が一致する。

■月に2冊ほどのペースで出すようだが、ぜひ成功して欲しいものだ。水王舎の本を書店で手にとってみてください。出口さんの熱い思いがこもっています。いずれ僕も出口さんのところから本を出すことになるかと思いますが。
本を読む習慣が広く深く浸透している、世界でもトップレベルの国、それが「奇跡の高度成長」を果たした日本の強みのひとつであった。今、その読書人口の厚みが、薄くなりつつある。

■携帯やスマホの細切れ情報もいいが、じっくり時間をかけて深く読み込むには、やはり活字の本である。それも紙の本。デジタル本をkindle等から出してみて、やはり原点は紙の本であるな、とあらためて思ったことだった。
by katorishu | 2015-05-11 10:06 | 新聞・出版
5月5日
医者が自分や家族などに施したくない治療法があるそうだ。「延命治療」というやつで、真面目な医者ほどこれを施し、患者を最後まで苦しませる。治療しないとどうなるかについて、無知な医者が多い 。あらゆる手を使って延命をと願う家族も問題。
最後くらい安らかに、自然の流れに任せればいいのに。
by katorishu | 2015-05-06 08:41