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10月31日(土)
難民・移民の争奪戦がいずれ始まる - 木代泰之|WEBRONZA - 朝日新聞社 https://t.co/pLuuqVfQ2u
長期的には地球の人口は減る。場合によっては急激に減る。その際、難民、移民は貴重な人的財産。何より貴重なのは人。人を大事にしない国は滅びる。

by katorishu | 2015-10-31 15:10 | 個人的な問題
 10月30日(金)
■昨日、高谷信之氏が主宰する劇団ギルドの第35回記念公演を見た。
下落合から2分のTACCS1179で。
この劇団の芝居、35回のうち、30回近くは見ているのではないか。高谷さんの「演劇人」として
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の歩みの記録でもある。
今回は自身の「体験」が土台になっている――

■主人公は父親の失業等で極貧に陥ってしまった高谷さん本人とみられる若者。「高谷青年」が早稲田に入り演劇に情熱をもやす若さ故の迷い悩み、恋愛等を、60年安保闘争、全共闘運動等を背景に浮き彫りにする。
ノンポリの高谷青年には、政治青年らから批判、攻撃にさらされる。女性関係でも深く傷つき、いろいろなものを失うものの、失うことなく続くのが「演劇への情熱」だ。集団就職で東北から上京し、最後は火をかぶって死んでしまう青年を対比して描く。
出演者は全員が若者ないし、若者に比較的近い人たちで、タップダンス等もあって活気がある。
高谷さんの演劇へかける情熱、自身の「青春」の意味をあらためて問い詰め、興味深い舞台にしあがった……と思う。
テルミンという静電気を使った「最古の電子楽器」の演奏も興味深い。

■終わって劇団員や関係者と近くの飲み屋で歓談。小劇場の良いところは、その後の歓談で、久しぶりに会う友人、知人がいたり、若い出演者と意見交換したり……大いに癒やされた。

■昨日29日が初日で11月1日まで公演。
問い合わせはGプロジェクト、劇団ギルド
TEL・FAX 042-37-2213
by katorishu | 2015-10-30 09:30 | 映画演劇
10月27日(火)
■昔、明治大正を代表する作家、広津和郎が評論家の中村光夫と文学論争をしたとき、まだ壮年であった中村光夫がすでに老境に入っていた広津和郎に、イタチの最後っ屁のように「年はとりたくないものです」といった。論争は朝日新聞の文芸時評であったか、僕はまだ学生であったが、その言葉が記憶に強く残っている。
年をとって頑固に自説を主張する広津和郎に、(比較的)若い気鋭の評論家、中村光夫が放った矢で、確かそれでこの有名な論争に終止符をうつことになった。

■世代間のギャップは永遠のテーマであり、文学に限らず、いろいろな分野で「論争」「対立」「戦い」が続いている。「老害」という言葉がある一方「若害」という言葉も(あまり使われないが)ある。
気持ちは若いつもりで「生涯一書生」をモットーとしているなどと自認してきた。しかし、天からあたえられた運命といってもよい「寿命」に決定的に支配されている「動物」の一種である以上、「寄る年波」には勝てない。最近、それを実感することが複数あった。

■それはそれとして、はっきりいって僕はITが一般化した1995年以降の「暮らし」が、あまり好きではない。なにより僕がもっとも重視する「コミュニケーション」の形がかわってしまい、便利で効率的ではあるが、どうも他人の衣服を身につけているようで落ち着かないのだ。

■事故とか不測の事態にあわない限り、あと10年は「正常な脳機能」で物書きとしての仕事が出来るはず――という思い込みのなか、つれづれなるまま日をついでいるのだが。
大都会のリズムについて行きにくくなった。田舎に故郷でもあれば引っ込んで晴耕雨読でもしたい気分だが、そんな田舎もないし……。仮に行ったとしても一ヶ月くらいで飽きてしまうだろう、と友人にいわれる。

■ところで広津・中村論争で「年はとりたくないものです」と広津を切って捨てた中村光夫が、それから何十年かたって「文学は老年のものです」という一文を朝日新聞の文芸欄に発表した。これもかなりの反響を呼んだ。ぼくは当時「若年」であったし、「そうか。文学は老年のものか」と少々ガックリきたことを覚えている。

■同じころだと思うが、ある文学賞の最終候補に残ったとき、選考委員の山口瞳氏(「江分利満氏の優雅な生活」の作者)が拙作ついて「この人は小説を書くのは十年早い」と選考委員会で話されたと、某編集者から聞いた。一方、拙作を支持してくださったのは池波正太郎氏で、その編集者に「がんばるようにいいなさい」といってくれたとか。
「厳しい批判」も大切だが、はやり「褒め言葉」も大事である。今なお「作家生活」を細々とでも続けていられるのは、池波正太郎先生(と呼ばせていただく)の言葉のおかげと思っている。もちろん、他に人の言葉も強い支えになっているが。
ドラマとは一言でいえば――「人間とは、どういう言葉に、どのように反応し、どのように動かされるか」である。

秋風や言葉の錐(きり)に身がすくみ

★拙作「渋沢栄一の経営教室Sクラス」がNHKのFMで連続ラジオドラマ化されます。
11月2日(月)より月~金の夜10時45分より11時まで。連続10回。
「青春アドベンチャー」枠でタイトルは「シブちゃん」。
小説とはまた違った味わいがあります。
お聴きいただければ幸いです。
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by katorishu | 2015-10-27 10:07 | 文化一般
10月25日(日)
■過去一ヶ月ほど朝昼逆転の生活だったが、ようやく「正常」にもどり、午前7時前に起きてカスピ海ヨーグルトに蜜柑をたべて自転車で運河沿いの道を走り、いきつけの広いコーヒー店に。店の前の
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コンビニで値段の一番安い東京新聞をかい、まずはざっと目を通す。
3面に「前川国男設計のクラブハウス 都が解体へ」の記事。61年前に建てられた古い建物だ。NHKのグラウンド等の保養施設であり、職員時代よく野球をしにいった。

■クラブハウスはモダニズムの趣があると思っていたが、文化会館や国会図書館、紀伊國屋書店などを設計した前川国男の設計であるとは。今日はじめて知った。
当時、僕は気持ちの半分は「作家」であったので、仕事より遊びのほうに力を入れていたという気がする。ドラマ人間模様にいたとき、確か立教大の野球部員であった佐々木昭一郎さんと話していて野球チームをつくろうということになり、バットやグローブを買い、そろいのユニフォームまでつくった。俳優チームとかとよく試合をした。

■「お調子もの」の僕は経験したこともないのに捕手をかってでて、角度の大きい佐々木さんの変化球を捕逸してばかり。高校時代、野球部のエースであったという草刈正雄さんがピッチャーのチームと対戦したこともある。
 いろいろな思い出がこもっている場所であり、建物だ。まだNHKのグランドとして使っているかと思ったら、2007年から杉並区が借りて区民に開放していたとか。

今はどうか知らないが、昭和40年から50年代ころまでのNHKは『特殊法人』であり、職員にも「特殊な人」が多かったなと記憶する。泊まりで一緒になったデスクが、こういうことをいったのを覚えている。「最近の職員は給料を生活費と考えているヤツが多くて困る。給料は小遣いと思わなきゃ」。人はいいのだが、偉そうにふんぞりかえっているデスクで、僕は泊まりのときニュース原稿のことで珍しく喧嘩をしてしまった。
そのデスクの家には書生が何人かいて、一人はその後、著名な外務大臣になった人。お嬢さんは著名なシャンソン歌手。
ぼくのいた部署には、以前、宮家の女性も勤務していたとか。満州貴族の血をひき、いつもチャイナドレスを着た、誇り高い女性もいた。
某ですくの言は、貧乏人の子弟はくるなといっているようなもので、だから給料も低く、その額をいうと、大抵のひとから「えっ」と思われたものだ。じっさい、新婚間もない僕は実家から経済援助を得ていた。(たまたまその時期、商売繁盛していたもので)。
先輩のディレクター氏が俳優の中村雅俊氏に、給料袋(当時は現金で支給)を見せたところ、「NHKは週給ですかといわれたよ」と苦笑していた。
昭和の4,50年代の話で、今はどうなっているか、知りません。良い意味の「いい加減」さ「アバウトな空気」があり、外部から誰でも自由に入れて、食堂で食べていた。もっとも泥棒が二ヶ月「住み続けて」いたことも。内幸町に放送会館があったころだが、給料日になると廊下に小粋な女性が十数人立っていた。飲み代の「ツケ」をとりにくるのである。僕の記憶では、いわゆる「有名大学」卒が多く、「学力秀才」もそれなりにいたが、同時に「はずれ者」「はぐれ者」が多かった。番組等をつくる「クリエーター」としては、その類いの人たちのほうが良い仕事をしていたという気がする。

■今、たまに仕事で渋谷の本館に足を運ぶと「今浦島」の気分になることも。ま、時代の流れなのですね。
【降る雪や 明治は遠くなりにけり】
と歌ったのは、久保田万太郎(明治大正を代表する作家でドラマの基礎をきずいた文人)であったか。
それにちなんで
【秋風や 昭和は遠くなりにけり】

★ついでながら拙作『渋沢栄一の経営教室Sクラス』がNHKFMの「青春アドベンチャー」枠で『シブちゃん』というタイトルのもと、11月2日(月)より10回連続で放送されます。
担当の若手のディレクター氏が渋沢栄一に以前から興味をもち、飛鳥山の渋沢記念館に何度か足をはこんでいた。あるパーティでたまたま拙作の話をしたところ、「面白い」ということになり実現に至った。ラジオドラマを聴く習慣がない人が多いようですが、思い出したらご試聴ください。八咫烏b0028235_841518.jpgや渋沢栄一の亡霊も、ラジオだと自在にだせるし。ラジオならではの特性をうまく活かせたのでは……と思っています。
by katorishu | 2015-10-25 08:42 | 文化一般
喫茶店やコーヒー店で欧米人が日本人に英会話を「個人教授」している光景によく出会う。1時間ほどで、授業料が5.6千円なのかどうか。
別に悪いことではないが、気になるのは欧米人の「講師」の声が必要以上に大きいこと。隣の席の人が迷惑がっていることなどまったく顧慮しない。
日本人だって4.5人の集団になると傍若無人になりがちだが。

午前中、客が少ないなか、すこしは遠慮というものがあってもいいのに。
中国人観光客にも通じること。
グローバル化のすすむなか、かつての日本人が普通に持っていた「遠慮」「含羞」などの「美徳」を、なくしてはいけない。
遠慮していたら出し抜かれるのか。
小さなことかもしれないが、案外大事なこと
、と思うのだが。
by katorishu | 2015-10-24 11:08 | 文化一般
10月20日(火)
■全国公開されたばかりの映画『マイ・インターン』(アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロが共演)。過日、品川プリンス・シネマで見ようとしたら、満席。こんなことは珍しい。そんなに人気があるのでは、人気の秘密をこの目で確かめたくなり、昨日、21時からの上映のこの作を見た。これは30代前後を中心とした女性にうける、と納得した。
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ニューヨークの華やかなファッション業界で1年半前に起業し、今やオンラインファッションサイトのCEOとして忙しい日々を送るジュールス(アン・ハサウェイ)。オープニングから、いかにも最先端のビジネスを仕切る有能でファッションセンス抜群の彼女の「恰好のよい」仕事ぶりが描かれる。

■そこに妻が病死し、独身の老後を送っている40歳年上のベン(ロバート・デ・ニーロ)が“シニア”インターンとしてやってくることから物語がはじまる。
大きな事件が起こるわけでもなく、「アナログ人間」で地道に人生をつみあげてきたベンとジュールスの、ちょっとした恋情のからんだ、ほろ苦く、楽しいヒューマン・コメディだ。
 映画のPR分によれば――劇中の見どころの1つとなるのが、ファッション。『セックス・アンド・ザ・シティ2』のスタッフが本作の衣装を担当し、アン・ハサウェイ演じるジュールスがハイブランドからリアルクローズまで着こなす。劇中では、アンがマーティン グラントのコートを羽織って出社するシーンなど、印象的な衣装が多く登場。

■21時からの上演というのに結構お客で埋まっていた。中心は30前後とみられる女性。会社引退後のベンが若い女性社長のもとで「インターン(研修)」として働くという観点から、年配層が見るのでは……と思っていたのだが。
劇中の衣装に関心のある若手の女性層がおそらく「口コミ」で広げていったようだ。僕など、映画の画面のほか、観客の反応に注意がいってしまう。隣の席の女性がよく笑っていた。スタイル抜群のハサウェイに、「こうありたい」自分を投影して、一緒に喜び、笑い、悲しんで、いるのだろう。
 寝不足だったので、途中眠ってしまうかと思ったが、最後まで楽しく見ることができた。

■品川プリンスシネマは隣の水族館もふくめリニューアルした。より一層、マックに象徴される。飾らないアメリカ……という趣を強く押し出したリニューアルだ。それで、お客は増えているようだ。これも時代か……。
by katorishu | 2015-10-20 09:22 | 映画演劇
10月19日(月)
★はやくも10月半ば過ぎ。時間たつのが早すぎて驚く。予定していたことの半分も出来ていない。数週間来の朝昼逆転の生活が元もどり「老人」にふさわしい早起きに。起きてすぐに仕事部屋入る気が起きず、パソコンと資料をリュックにいれて徒歩20分ほどの大井町に。
窓際の広いテーブルに「七つ道具」をおくと、ここが「街の書斎」になる。
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★シナリオの改稿もうひといき。倍の長さのものを半分に削る作業。どう削るかが、じつは脚本、シナリオの良し悪しに直結する。


★昨日、携帯パソコンをウインドウ8から10にグレードアップした。自分で操作したところ起動しない。へたにいじって中のデータを消してしまうのも嫌なので、購入した大井町のヤマダ電機にもっていった。以前、若い店員の冷ややかな応対に不愉快な思いをしていたが、中年の店員が奥から出てきて「お客さんと何度か対応してますよね」と柔和な姿勢。30分近くいろいろ親切に教えてくれた。他社の製品についても教えてくれて、この店員のおかげでヤマダ電機への印象を良くした。


★以前、10万円を超えるレザープリンタを買わされ、1年足らずで故障。O電気の製品で修理を頼むと、修理費以外に検査・日当などで7万円かかるといわれた。したがってて使えるにすると14万円になる。インクの一色交換だけで1万数千円も。腹が立ったので、電話口で怒鳴ってそのまま放置。一人では持ち上げられないくらいの大型のプリンターが今も狭い部屋を領している。


★パソコンは便利だが、その裏返しのマイナス面が多々ある。「新しもの好き」なので、1995年ウインドウズ95が初めて出た時から使っているが、機能が複雑になればなるほど、使う側の神経を逆なですることも多い。
便利なものには、便利さ故の、厄介な「落とし穴」がある。
人類は「進歩」などしていない。「変化」しているだけ、とじつは子供から思っている。
by katorishu | 2015-10-19 09:21 | 文化一般
10月14日(火)
■今期芥川受賞作、又吉直樹の『火花』を読んだ。文藝春秋に載ったもの。
周知のように、又吉直樹氏自身、現役の吉本興業のお笑いタレントだ。その立場をいかし、主人公は
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「売れない漫才師」。彼の先輩の神谷さんという、きわめてユニークな人物との「師弟関係」を、ユーモアと諧謔、人生論風な感慨をこめ、巧みに描いている。泣かせどころも充分で、文章も悪くない。

■率直にいって予想していたより面白かった。恐らく又吉氏本人や身近にいる人が「モデル」になっているのだろう。妙なリアリティがある。一種の手記風ともいえる風合いの作品だ。
 筆力のある人なので今後を期待したいが、ご自分の見知った素材から離れて、別の素材をあつかったとき、「火花」でだせた味わいがだせるかどうか。

■芥川受賞作「沖縄の少年」書いた東峰夫氏のことを思い出した。あの作品は米兵相手の娼婦を少年の目から描いたもので、現実に東氏が見聞きしてきたものを書いたのだろう。東氏ならでの描写がちりばめられた傑作であったが、別の作品となると受賞作に及ばず、その後、鳴かず飛ばずになり、作品も書かなくなり文壇から消えた――
 又吉氏が、今後、どれほど本気度をだして小説にとりくむか、それとも放送作家から都知事になった青島幸男氏のように直木賞受賞作以外、見るべきものを書かずに終わってしまうか。いずれにしても、小説の読者層をひろげた意味があり、又吉氏の受賞を素直に喜びたい。

■余談だが――
今をさること20数年前、別冊文春の編集長のT氏が「香取さんに直木賞をとって欲しい」と、『別冊文春』に100枚ほどの作品を書かせてくれた。ところが折悪しく、連続テレビドラマの仕事をかかえており、合間に書いたため、じっくり推敲する間もなく、甘い作になった。
文春の文芸手帳に芥川賞と直木賞の受賞作家の名前と連絡先等が印刷されてある。T氏はそのわきに手書きで僕の名前ともう一人、某氏の名前を書き込んでいた。「僕がここに名前を書いた人は、大抵、芥川賞か直木賞をとっています。この人も、この人も。だから、香取さんも」といってくれたのだが。別冊文春掲載の小説から多くの直木賞が出ているので、候補くらいにはなるかな、と甘く考えていたのだが。世の中そんなに甘くない……。
T氏はとっくに定年退職してしまった。その後、ノンフィクションの出版の件で、文春とちょっとした「トラブル」があり、出る予定の本が出なかった。以来、芥川賞や直木賞などに関心をなくしていて、受賞者がだれであるかも、あまり知らないくらいだったのだが……。

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拙作「渋沢栄一の経営教室Sクラス」が連続ラジオドラマになります。
NHKFMの青春アドベンチャー枠、11月2日(月)より連続10回。タイトルは「シブちゃん」。午後10時45分から11時まで、月~金。
 脚本はもちろん僕。16歳の定時高校生の起業に重点をおいた構成にしました。

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by katorishu | 2015-10-14 08:28 | 文化一般
10月11日(日)

文科省が人文系学部の改廃通知というアホなことを高見から出すなか、金沢医大が「クリティカル・シンキング(批判的思考)」を打ち出し、一般教養課程として、1年生100人全員に必修科目とした。
文科省通知にぶつぶつ言いながら従う大学の多いなか、金沢医大の英断に拍手をしたい。
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日本ではとかく意見の対立を避け、周囲の意見に心ならずも同意し、それが「大人」であると評価される傾向が強い。そのため、意見を押し殺してしまいがち。
ボーダレス化の時代、そんな姿勢では世界に伍していけない。問題を複数の視点で批判的に考え解決するトレーニングが今こそ大事。学校秀才のつづる「霞ヶ関文学」に、容易に騙されない批判力を身につけないと
by katorishu | 2015-10-11 13:57 | 文化一般
 10月6日(火)
■ひさびさに新聞のトップに明るい大ニュース。ノーベル医学生理学賞を受賞した大村智さん。80歳の年を感じさせない若々しい口調で姿勢もいい。ユーモアも解するようだ。いわゆる「一流大学」を出て「一流の道」を階段をのぼるようにしてきた「秀才」ではないのも、いい。山梨の農家の長男で家の農業を継ぐことになっていたのが、父親の許可で地元の山梨大学(国立?)の学芸学部を卒業
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し、定時制高校で教えながら理科大の大学院に通い、研究の道に入った。回り道の人である。だからこそ、地道な努力のすえ、ゴルフ場近くの土壌から宝物のような酵母菌を掘り出し、そこから抗生物質「エバーメクチン」をみつけ、アフリカ等の多くの人たちの命を救った――のだろう。

■遠回り、回り道をして……苦労のはてに(本人は登山家の心境で、苦労をむしろ楽しみつつ)成果を得る。しかも、「人のためになるように」との祖母(明治生まれ)の口癖を守って。子供時代から「秀才」といわれ、そのまま最難関大学をでて、一流といわれる組織や企業等にはいり、トップにのぼりつめる……といった人を、知らないワケではないが、大村さんのような「亀の歩み」のような人は、いいなア。心からおめでとうと言いたい。
きっと回り道中の若い人に勇気をあたえる……。
by katorishu | 2015-10-06 09:26 | 文化一般